青森総合鉄道部(あおもりそうごうてつどうぶ)は、青森県青森市にある日本貨物鉄道(JR貨物)東北支社の現業機関である。
概要
2000年(平成12年)4月に、乗務員基地である青森機関区(→運転課)と、駅である青森信号場(→輸送課)を統合して発足した[1]。青い森鉄道の運輸管理所(旧東日本旅客鉄道(JR東日本)青森車両センター東派出所)が隣接している。
東青森駅構内に電気機関車の仕業検査を行う東青森派出を、八戸貨物駅構内に貨車検修拠点の八戸派出(旧八戸貨車区[2]) を、盛岡貨物ターミナル駅構内に乗務員基地の盛岡貨物ターミナル派出を、それぞれ設置している。
沿革
これ以前の沿革は青森車両センター#東派出所を参照のこと。
- 1987年(昭和62年)
- 3月1日:日本国有鉄道(国鉄)青森機関区から機関車検修部門を青森東運転区として分離[3]。青森機関区は貨物列車乗務員基地となる[3]。
- 4月1日:国鉄分割民営化により、青森機関区を日本貨物鉄道に継承[4]。JR貨物の機関車の仕業検査業務・誘導入換業務をJR東日本に委託。
- JR貨物に帰属する青森機関区の資産は機関区庁舎のみ[1]。それ以外の車両基地構内部分はJR東日本に帰属[1]。青森信号場(旧青森操車場)はJR貨物に帰属[1]。
- 2000年4月1日:青森機関区と青森信号場を統合し、青森総合鉄道部が発足[1]。旧青森機関区は運転課、旧青森信号場は輸送課となる[1]。
- 2002年12月1日:JR東日本から受託していた青森駅構内の列車入換(DE10形牽引)の運転業務(青森信号場 - 青森駅 - 青森車両センター間)の受託を解除(客車列車の快速海峡が廃止されたため)。
- 2008年3月15日:青い森鉄道への移管に備え、青森車両センター東派出所が廃止されたことに伴い、仕業検査業務・車両基地構内の誘導入換業務のJR東日本への委託を解除。仕業検査業務を直轄化、誘導入換業務を八戸臨海鉄道へ委託(青森信号場構内の操車業務は従前から八戸臨海鉄道に委託[1])。
- 2010年12月4日:車両基地部分(旧青森車両センター東派出所)に青い森鉄道の運輸管理所が設置される。
運転士乗務範囲
本所
盛岡貨物ターミナル派出
脚注
- ^ a b c d e f g 鶴通孝/中井精也「不夜城 青森」『鉄道ジャーナル』2000年10月号(No.408)pp.16-31
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2000年1月号(No.680)pp.35-36
- ^ a b 『鉄道ジャーナル』1987年5月号(No.246)pp.34-35
- ^ 『鉄道ジャーナル』1988年2月号(No.256)p.33
- ^ a b c d 『鉄道ピクトリアル』2008年1月号(No.798)p.29
- ^ 『鉄道ファン』2020年9月号(No.713)、交友社、p.43
- ^ 日本貨物鉄道株式会社 『安全報告書2020』、2020年、p.19(2024年7月10日閲覧)
関連項目