高等教育局(こうとうきょういくきょく、英語: Higher Education Bureau)は、文部科学省の内部部局の一つ。大学など高等教育機関を所掌する。ただし、高等学校については「後期中等教育」に分類されるため初等中等教育局が所掌している。
職務
組織
- 高等教育企画課
- 大学教育・入試課
- 専門教育課
- 医学教育課
- 学生支援課
- 国立大学法人支援課
- 参事官(国際担当)
- 私学部
特筆事項
- 2014年度より、これまでの「グローバル人材育成支援」事業(予算20億円)に加え、「スーパーグローバル大学創成支援」事業が実施に移され、新たに77億円の事業予算を獲得した[4]。学生数などを基準として配賦される補助金とは異なり、審査・更新によって配賦が決定する補助金であるため[5]、大学への天下り理事や教員受入れの温床になるのではないかという危惧が惹起されている[誰によって?]。
- 大学の学士号の種類が、2007年の時点で従前の29種類から580種類へと大幅に増加した事態を受け、高等教育局は学士号の種類について一定のルール化を図る方針である旨の見解を示したが[7]、何ら措置を講じなかったため[8]、2012年の時点では700種類を超すまでになった[9]。しかし、その後も措置を講じることはなく[9]、文部科学省の依頼に答申するという形で2014年9月に、日本学術会議が「(学士の)内容が不明確で国際的にも通用しない」とする報告書を提出することとなった[10]。
- 学校教育法第135条では、「専修学校、各種学校その他第1条[14]に掲げるもの以外の教育施設は、同条に掲げる学校の名称又は大学院の名称を用いてはならない」とされており、第146条では「(この)第135条の規定に違反した者は、十万円以下の罰金に処する」としているが、自治体の生涯学習施設が大学・大学院を名乗ることを黙認してきたため、私立大学並みの年間授業料を徴収する無認可大学についても是正措置がとれないままでいる。
- 高等教育の制度設計に一貫性や整合性がなく統制もとれていないため、学位・資格の授与や生涯学習政策なども絡んで制度的な混乱が看過できない状況にあり、加えて雇用のミスマッチやニート増大の元凶のひとつにもなり始めているといった報告が多方面からなされている。
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- ※医療制度と連動しない薬学部6年制への移行は当初から批判にさらされた[18]。また、社会科学系では修士号ばかりか当該分野の学士号さえ持たずに教職に就く者が少なくない中で、看護学系博士号の大量増員(年500人ペース)についても、看護教育の質をかえって低下させるのではないかと懸念する声があがった(博士号取得者の比率を主要国なみに引き上げるとする施策を看護学系で吸収しようとの文部科学省の方針に基づくが、博士号取得者の比率が低いのは人文科学・社会科学・理学分野である[19])。
歴代局長
現職
過去
脚注
関連項目
外部リンク