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この項目では、奈良県と三重県の境界の高見山について説明しています。
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高見山(たかみさん、たかみやま)は、奈良県吉野郡東吉野村と三重県松阪市(旧飯南郡飯高町)との境界にある山。台高山脈の北端に位置する[1]。標高は1,248.9m[2]。
地理
奈良県側の紀ノ川支流の高見川(平野川・杉谷川)と、三重県側の櫛田川の源頭になる。また、この山付近を中央構造線が通っている。昔は高角山、高水山などと呼ばれた。また西側の木津峠から見ると円錐形をしており「関西のマッターホルン」の異名を持つ[1]。
山頂にはブナ林があり冬季は霧氷が見られる[1]。山頂には高角神社と避難所を兼ねた展望台がある[1]。
高見峠(大峠)の高見山大峠駐車場から最短ルートがあり、奈良・三重県境に沿ってジグザグの登山道が設けられている[1][2]。西の小峠へのルートには、笛吹岩やゆるぎ岩など名前の付けられた露岩が点在する[1]。
歴史
神武天皇東征の際、櫛田川から大和へと入ったとする説があり、山頂にはここに上って四方を見たと謂われる「国見岩」や、道案内を務めた八咫烏を祀る高角神社がある。「我妹子を いざ見の山も高みかも 大和の見えぬ 国遠みかも」と万葉集に歌われた、「いざ見の山」がこの高見山ではないかと言われている。
備考
角界では高砂部屋の伝統的な四股名であり、明治以来5人の力士が高見山を名乗っているが、この山に由来するものではなく、偶然の一致[3]である。
関連画像
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西から
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1月の山頂
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山頂の高角神社
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高角神社
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樹齢700年以上の高見杉
脚注
関連項目
外部リンク
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