AK105 (ロシア語 : 5,45 мм автомат Калашникова малогабаритный АК105 、「5.45mm小型カラシニコフ自動小銃 AK105」の意)(GRAU:6P47)は、AK74M のカービン 仕様である。AK100シリーズは、輸出向けに造られたAK74Mの口径変更型および短銃身型である[ 1] 。
概要
AK102 ・AK104 ・AK105は非常に似通った設計であり、口径 と使用弾薬 に対応する銃身 やマガジン 、ボルトの一部、フラッシュサプレッサー などの差異しかない。AK105は5.45x39mm弾 を使用する。AK105はロシア陸軍 のAKS74U カービン を補完する。
AK74M ・AK101 ・AK103 のような共通の設計を持つフルサイズのライフル と比べてAK102・AK104・AK105は10 cm程短い銃身を持ち、フルサイズのライフルとAKS74Uのようなさらに短小の銃との中間に位置する。AK105は、AKS74Uより長いガスピストンを持ち、また短いスケルトンストックを特徴とするAKS74Uとは異なり、折りたたみとはいえ通常のストック を持つ[ 6] 。
AK105は、金属部品へのコーティング、新型プラスチック部品の採用により酸化 によって風化 しにくい。太いストック内に野戦 用キットを収納できる[ 7] 。
AK100シリーズはどれもロシア のイジェフスク機械製作工場 が開発している。
バリエーション
AK105
AK105-1
AK105-1 (ロシア語 : 5,45 мм автомат Калашникова малогабаритный АК105-1 、「5.45mm小型カラシニコフ自動小銃 AK105-1」の意)(GRAU:6P47-01)は、AK105のセミオートオンリー仕様。法執行機関 や治安機関 向けに開発された。
AK105-2
AK105-2 (ロシア語 : 5,45 мм автомат Калашникова малогабаритный АК105-2 、「5.45mm小型カラシニコフ自動小銃 AK105-2」の意)(GRAU:6P47-02)は、AK105に3点バーストカットオフ機構を追加し、3点バーストとフルオート、セミオートで射撃できるモデルで、1999年 に開発された。3点バースト射撃の途中(1発または2発の発射後)でトリガーから指を離しても、次の射撃では再び3点バースト射撃が可能となっている。
AK205
AK205 (ロシア語 : 5,45 мм автомат Калашникова АК205 、「5.45mmカラシニコフ自動小銃 AK205」の意)(GRAU:6P47-1)[ 13] は、AK105にKM-AK 近代化キット[ 14] (GRAU:6Ch63)を予め組み込んだ状態で生産されているモデル。旧名称AK105M。AR-15 タイプの伸縮折りたたみが可能の銃床 と、より人間工学 に対応したグリップ、ピカティニー・レール を上部に備えヒンジ式となったレシーバーカバー、ピカティニー・レールを4面に備えたハンドガード、新型のフラッシュサプレッサー 、グリップを保持したまま操作できるセレクター等を備えている。また、各所へのピカティニー・レール装備により、AK100シリーズで標準装備されていたレシーバー左側面のサイドレールは削除されている[ 2] 。
2022年8月、武器・兵器の国際フォーラム「ARMY-2022 」にてカラシニコフ社は改良型のAK205を発表した。トリガーガードとグリップを一体化したグリップ・アセンブリ、従来のものより細身で軽量化された6段階伸縮折り畳み式ストック、左右どちらの親指でも操作できるように改良されたアンビタイプ・セレクター等、前年の「ARMY-2021」にて発表されたAK-12SP に準じた仕様へとアップグレードされている[ 15] 。
運用国
脚注
^ a b c d e f “AK105 ”. Kalashnikov Group. 2023年9月20日 閲覧。
^ a b c d e f “AK205 ”. Kalashnikov Group. 2023年9月20日 閲覧。
^ http://world.guns.ru/assault/as06-e.htm
^ http://www.enemyforces.net/firearms/ak102.htm
^ Pticin, Pavel. “Рукоятка передняя 6Ч64.Сб для АК-12, АК74 РМО, АК200-й серии. Описание, фотографии. ” [AK-12、AK74 RMO、AK200シリーズ用フォアグリップ6Ch64.Sb。解説、写真。] (ロシア語). 2024年2月7日 閲覧。
^ “Новый комплект модернизации автоматов Калашникова ” [新たなカラシニコフ自動小銃近代化キット] (ロシア語). Kalashnikov Media (2017年7月11日). 2023年7月19日 閲覧。
^ Максимов, Илья. “Автомат АК-205 прошел модернизацию ” [AK-205自動小銃が近代化された] (ロシア語). ФГБУ «Редакция «Российской газеты». 2024年2月7日 閲覧。
^ Jenzen-Jones, N.R. (September 2012). “The 100-Series Kalashnikovs: A Primer” . Small Arms Review 16 (3). http://www.smallarmsreview.com/display.article.cfm?idarticles=1301 .
^ “Namibia receives Russian small arms ”. defenceweb.co.za . defenceweb. 18 June 2016 閲覧。
^ Приказ Министерства внутренних дел РФ № 651 от 9 июля 2002 г.
^ Приказ Министерства внутренних дел РФ № 611 от 4 августа 2006 г. "Об утверждении перечней специальных средств, видов, типов и моделей огнестрельного и газового оружия, патронов и боеприпасов к нему, норм обеспечения ими работников военизированных и сторожевых подразделений ФГУП "Охрана" МВД России" (приложение № 2)
^ Постановление Правительства РФ № 776 от 2 октября 2009 г. "Об обеспечении боевым ручным стрелковым и иным оружием, патронами к нему, специальными средствами, оборудованием и снаряжением Федеральной службы судебных приставов"
^ “Russian Special Forces Federal Security Services to get new Kalashnikov AK-400 assault rifles TASS 2605162 ”. armyrecognition.com . 25 May 2016 閲覧。
^ “Сирийский спецназ получил автоматы АК-105 в современном обвесе ” [Syrian special forces received modern AK-105 assault rifles]. rg.ru . 1 August 2018 閲覧。
参考文献
Russian Close Combat Weapon . NO "Association "Defense Enterprises Assistance League". (2010). ISBN 978-5-904540-04-3
Iannamico, Frank (2016). AK-47: the Grim Reaper (2nd ed.). ISBN 978-0-9823918-5-3
ロシア連邦国防省 (2003) (ロシア語). АВТОМАТЫ КАЛАШНИКОВА АК102, АК104, АК105: РУКОВОДСТВО ПО ЭКСПЛУАТАЦИИ: 6П44, 6П46, 6П47 РЭ [カラシニコフ自動小銃AK102, AK104, AK105:操作説明書:6P44, 6P46, 6P47 RE]
ロシア連邦国防省 (ロシア語). АВТОМАТЫ КАЛАШНИКОВА АК102, АК104, АК105: Каталог деталей и сборочных единиц 6П44, 6П46, 6П47 КДС [カラシニコフ自動小銃AK102, AK104, AK105:パーツおよびアセンブリカタログ 6P44, 6P46, 6P47 KDS]
関連項目
外部リンク