DECO*27(デコ・ニーナ、1986年12月16日 - )は、日本の男性ボカロP。福岡県出身。血液型はA型[2]。代表曲は「ヒバナ」「妄想感傷代償連盟」「ヴァンパイア」など。
バンドサウンドにエレクトロニカの要素を取り入れた楽曲に、恋人、家族、友人、あるいは自己に向けた愛を表現した歌詞を乗せたものが特徴的である。名前の由来は、「DECO」はおでこが広いことから、「27」は自身の好きな数字”2”とラッキーセブンを組み合わせたものから、そしてそれだけではしっくりこないという理由から間に「*」を入れている。2という数字が好きなのは、1番よりも2番で常に上を見ていたいという理由から[1]。
1986年12月16日、福岡県に生まれる。実家は玄界灘のすぐ前にあり、よく泳ぎに行っていた[3]。中学1年生(13歳)の時に父親の影響でギターを始め、中学2年生から独学で作曲活動を開始[4]。バンド活動にも携わった後、大学生の時に友人に動画投稿サイト「ニコニコ動画」を教えてもらい、その時に何も知らない状態で聞いたlivetune氏の初音ミクボーカル曲「Packaged」に衝撃を受ける[5]。その後自らもニコニコ動画で曲を投稿できるようにDTMを勉強し、2008年10月8日に『僕みたいな君 君みたいな僕』でボカロPとしてデビュー[6][1][7][4]。初投稿ながら、ニコニコ動画の週間VOCALOIDランキングで4位を獲得し、[8]のちに殿堂入り(10万回再生)を果たす。それ以来、概ね1〜2ヶ月に1回のペースで曲を投稿していき、中でも、『愛言葉』『心壊サミット』『二息歩行』『罪と罰』は後に伝説入り(100万回再生)を達成した。2009年からは、自主制作で同人アルバムのリリースも行う。2010年4月15日、GUMIを初めて使用した『弱虫モンブラン』を投稿し、スマッシュヒット。この年には、絵師のakkaとmirtoと共に『甘党トリオ』[注釈 1]を結成。そして2010年4月21日に、ベスト盤とも言えるアルバム『相愛性理論』をU/M/A/Aレーベルより発売し、メジャーデビューを果たす[9][10]。その後、2010年7月15日にGUMIを用いて発表した『モザイクロール』では、GUMI使用楽曲初の週間ランキング1位と共に、投稿からわずか2日での殿堂入り、そして1ヶ月未満でのGUMI使用楽曲初の伝説入りとなり、弱虫モンブランを上回る大ヒットとなった[注釈 2]。その人気ぶりは、GUMI自体の売り上げにも影響を及ぼした程である[11]。初音ミクに出会う以前は自らの作風に合う歌い手に巡り合えなかったが、インターネット上での活動を通じて新たに多くの歌い手に出会い、生のボーカルを起用した曲の発表も行うようになった[9]。また、2010年より女性歌手marinaとともにバンド形態での活動も開始した[3]。特に『愛迷エレジー』は伝説入りを果たすほどの人気を呼ぶ。2010年12月15日には、これらの楽曲を収録した2ndアルバム『愛迷エレジー』を発売した。
2011年10月には柴咲コウ、TeddyLoidとともに新ユニット「galaxias!」を結成し[12]、同年11月にデビューアルバム『galaxias!』をリリースした。もともと柴咲がスタッフの紹介を経て『相愛性理論』を聞いて気に入ったことから、柴咲とのコラボレーションが行われるようになり、さらにDECO*27が柴咲に提供した楽曲「無形スピリット」のリミックス版をTeddyLoidが手がけたことをきっかけに親交を深め、結成へと至ったという[13][14]。また、2011年にはMai、HIRO、Alexとともにバンド「LOVE LASTS FOREVER」を結成した。
2012年には、全編生のボーカルを起用した3rdアルバム『ラブカレンダー』を発売。このアルバムには、タレントで歌手の中川翔子や、声優の悠木碧などが参加している。
ニコニコ動画で活動を始めてから5年となる2013年、「DECO*27としてもうやりたいことを全部やりきったな」との思いから、活動休止を一旦は考えたが、同時期に海外のフェスに客として参加した時に音楽の良さを改めて感じ、また初音ミクのライブ「初音ミク マジカルミライ2013」で自身の楽曲『ゆめゆめ』が流れて盛り上がっていたところを見て、自分の楽曲が多くの人に楽しんでもらえていることを知り、ボカロ曲の投稿を再開することを決める[15]。2013年9月、『ゆめゆめ』以来約1年8ヶ月ぶりにボカロ曲『妄想税』を投稿し、それ以来、「月刊DECO*27」として毎月一曲ずつボカロ曲を公開した。12月には、当初「さよなら」の意味で企画していたベストアルバムを、「これからもよろしくね」という意味づけに変更し、『DECO*27 VOCALOID COLLECTION 2008〜2012』として発売した[15]。
2014年に入っても、「月刊DECO*27」の活動は継続され、投稿再開から3月までに新曲7曲を発表。そして3月26日に、これらの新曲をメインに制作された4thアルバム「Conti New(コンティニュー)」を発売。原点回帰として、全曲を初音ミクボーカル曲で構成する試みを行った[16]。 また、同年10月に結成されたユニット「Q'ulle(キュール)」のサウンドプロデューサーとなった。
2015年12月からは、『チャンバラジョニー』を皮切りに絵師の八三とコンビで活動を開始。2016年1月8日に公開した『ゴーストルール』は週刊VOCALOIDランキングで史上初の4連覇、わずか2日後に殿堂入り、約1ヶ月半後に伝説入りを果たすほどの大きな人気となった[注釈 3]。2016年9月に、「ゴーストルール」を含む5thアルバム『GHOST』を発売。
2018年、以前から所属していた事務所のU/M/A/Aとの契約が終了したのを機に、クリエイティブカンパニー「OTOIRO」を立ち上げ、CEO兼サウンドプロデューサーに就任[17][18][19]。
2019年6月には、「ヒバナ」「乙女解剖」を収録した6thアルバム『アンドロイドガール』を発表。収録楽曲のMVはOTOIROに所属しているクリエイターが担当している。また、アルバムから中学からの知り合いで同じくバンドなどの音楽活動をしているRockwell氏が編曲を担当するようになった。
2020年12月には、7thアルバム『アンデッドアリス』を発売。
2021年には、主にボカロ曲だけを投稿しているミュージシャンとしては初のYouTubeチャンネル登録者数100万人を突破した。
2022年3月には、「ヴァンパイア」を収録した8thアルバム『MANNEQUIN』を発売。
2022年12月、女性バーチャルYouTuberグループ・ホロライブとの音楽プロジェクト「holo*27」を発表[20]。
2023年3月22日には、Billboard JAPANの週間ダウンロード・アルバム・チャートにて、『holo*27』のアルバムである『holo*27 Originals Vol.1』が1位、『holo*27 Covers Vol.1』が2位をそれぞれ獲得した[21]。
2011年に結成され、結成当初はDECO、Mai、HIRO、Alexの4人編成だった。MaiとHIROは実の姉弟。 バンド名はDECOとAlexで考えた。
同年12月に処女作「アイバリィ」のMusic VideoをYouTubeにて公開。2012年11月にEddyがギターとして加入したことで、5人体制になり精力的に活動を開始。2013年2月に2作目「高所恐怖症」のMusic VideoをYouTubeとニコニコ動画にて公開。2013年5月には1stアルバム「HASHTAG LADY」を発売している[32]。
2013年5月1日に、iTunes Storeにて配信され、5月22日にamazon限定で、カード型USBメモリver.とリストバンド型USBメモリver.の2バージョンで発売された。音楽をPCにコピーした後は2GBのUSBメモリとしても使用できる。
1. 奏愛 -so i- - 2. No You, No Me - 3. ラヴゲイザー - 4. パラヴレルワールド
1. 相愛性理論 - 2. 愛迷エレジー - 3. ラブカレンダー - 4. Conti New - 5. GHOST - 6. アンドロイドガール - 7. アンデッドアリス - 8. MANNEQUIN - 9. TRANSFORM
1. DECOUSTIC
1. DECO*27 VOCALOID COLLECTION 2008~2012
1.ライトラグ - 2. エゴママ/恋距離遠愛 - 3. ゆめゆめ