Google サンタを追いかけよう(グーグルサンタをおいかけよう、英語: Google Santa Tracker・グーグル サンタ トラッカー)は、Googleが2004年に開始した、クリスマスをテーマとしたエンターテイメントサイトで、クリスマス・イヴにサンタクロースを追跡する様子のシミュレーションを行ったり[2][3]、ユーザーが遊んだり、見たり、学ぶことができるアクティビティが用意されている[4]。
歴史
2004年初頭、GoogleはNORADのサンタ追跡のサービスを見て、サンタクロースが現在どこにいるのかを正確に『視覚化』できればさらに良いと考えた[1]。同年にKeyholeがGoogleに買収されると、「Keyhole Earth Viewer」(現・Google Earth)と呼ばれる有料サービスを開始し、そのサービス内で「Keyhole Santa Radar」と呼ばれるサンタ追跡サービスの提供を開始した[1]。ただ、Keyholeは有料サービスであったため、利用者は少なかった。2005年にKeyholeはGoogle Earthとなり、無料配布が開始されたため利用者が増加。その年のクリスマス・イヴには約25万人がサンタクロースを追跡した。2007年、Googleは北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)と協力し、「NORAD Tracks Santa 2007」を発表した[1]。
2018年には、学生や教育者向けにいくつかの機能を追加した。2018年12月4日、プログラミングの基本や世界中のクリスマスの伝統に関するゲームやレッスンを本格的に開始。これらには、非営利団体のカーンアカデミーとCode.orgに関する情報も掲載されている[5]。同年12月のウェブサイトの訪問者は4220万人だった[6] 。ウェブサイトでは2019年に56億個のプレゼントがサンタクロースにより届けられたと主張している[7]。
2020年から2021年にかけての、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の際、サンタクロースらがマスクを着用している様子が描かれた[8]。
ウェブサイト
毎年クリスマス・イヴになると、サイト内では最も東のタイムゾーンで真夜中頃(日本時間 19:00頃)にサンタクロースの追跡シミュレーションが開始される。サンタクロースは北極から出発し、25時間ほどかけてプレゼントを配る[9][10]。シミュレーションでは、地図上のサンタクロースが移動とプレゼント配りを交互に行う様子が閲覧でき、サンタの移動距離、地図上の自分の街に到着するまでの時間、自分の街からの距離、配ったプレゼントの総数がカウンターで表示され、視聴者に疑似体験を提供する[11]。
サンタクロースが訪れるとされる各都市には、対応するウィキペディアの記事の冒頭の文章が表示され、その都市の概要が分かるようになっている。その際に表示される気温は、アメリカの「The Weather Channel」のデータを使用している。すべての大都市を訪問しているわけではなく、他の大都市に近い大都市はスキップされ、他の人口密集地から離れた小さな都市が紹介されることもある。日本国内では、那覇、神戸、京都、名古屋、富士山、綾瀬市(神奈川県)、横浜、東京、仙台に立ち寄る(2016年時点[12])。サンタが移動中であっても、届けられたプレゼントの合計を示すカウンターは増加するが、その速度はサンタが都市にいるときよりも緩やかである。
サンタトラッカーは、12月24日までロックされており、時間外の場合、サイトでは「サンタ村」と呼ばれる場所で、ゲームなどを楽しむことができる[10]。2019年にサイトのリニューアルを行い、サンタトラッカーを除く全てのコンテンツが通年で利用できるようになった。
現在、本サイトのサンタのルートシミュレーションは、NORADのサンタ追跡とは異なるため、別の場所にサンタが表示される。
脚注
関連項目
- 2007年から2012年までGoogleとNORADとの契約により提携し、Google マップを使用していた。現在はMicrosoftと契約し、同社のBing Mapsを使用する。
外部リンク