本作の表題曲「HELLO」は、ディストーションの効いたギターが印象的な、メロディアスなハードロックテイストの楽曲に仕上げられている。この曲にはハードでありながらキャッチーなドライヴ感も内包されているが、HYDEはこの曲の方向性について「アルバム『666』の中でいちばんポップな曲かもしれない[4]」「自分はアンダーグラウンドなものだけでなく、そこにメロディアスさがあることで魅力を感じるからだと思う[5]」と述べている。ちなみにこの曲は、2003年4月27日から同年5月15日にかけて、HYDEが参加した対バンツアー「BUBBLE FESTiVAL」などで先行披露されていた。なお、この対バンツアーは、ken(L'Arc〜en〜Ciel)が2002年に新たに結成したロックバンド、SONS OF ALL PUSSYSが主催したものである。余談だが、HYDEは対バンツアーで、表題曲以外にGASTUNKやミスフィッツ、ニルヴァーナなどの楽曲のカバーを披露している。なお、この曲は2003年12月発表のアルバム『666』にはアルバムバージョンで収録されており、アウトロのフィードバックがシングルバージョンよりも若干長くなっている。
カップリングに収録された楽曲「THE OTHER SIDE」は、ヘヴィなリフから始まるグランジの雰囲気を感じられるナンバーとなっている[6]。なお、この曲も前述のSONS OF ALL PUSSYS主催の対バンツアーなどで先行披露されていた。
なお、本作に収録された楽曲の制作には、共同プロデューサーとしてOblivion Dust、Spin AquaのギタリストであるK.A.Zが招聘されている。K.A.Zはアルバム『666』発売時に受けたインタビューの中で、HYDEからのオファーを受けた経緯について「HYDEからプロデュースの依頼を受けたときはうれしかったけれど、俺自身がSpin Aquaを始めたばかりだったから、正直、躊躇もしたかな。でも、いっしょに演ったら、カッコいいサウンドが生まれるかもしれないって予感はあった[7]」と述べている。なお、本作及びアルバム『666』のレコーディングでは、HYDEがメインでギターを弾いている。そしてK.A.Zは、サウンド・ディレクションに加え、HYDEのギタープレイに関するアドバイザーを担っている。また、ベースは元media youthのベーシストのHIROKI、ドラムは元BUGのFURUTONが担当している。余談だが、2003年から2004年にかけて開催・参加した公演や、2003年8月1日に出演したロック・フェスティバル「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2003」などでは、HYDE、HIROKI、FURUTONのスリーピースバンド体制でライヴを行っている。