「PRECIOUS ONE」(プレシャス・ワン)は、茅原実里の楽曲。こだまさおりが作詞、藤末樹が作曲を手掛けた。茅原の7枚目[注 1]のシングルとして2009年12月23日にGloryHeavenから発売された。
概要
前作「Tomorrow's chance」から約6ヶ月ぶりのリリース。自身初となる4曲入りマキシシングルとなっている。
初回限定盤は、スリーブパッケージ仕様になっている。カップリング曲の「ステラステージ」は、インターネットラジオ『茅原実里のradio minorhythm』のエンディングテーマとして使用された。
作詞はこだまさおりと畑亜貴が2曲ずつ担当している。なお、過去6作品はいずれも畑亜貴作詞による楽曲が1曲目だったが、今作ではこだまになっている。作曲は藤末樹、俊龍、菊田大介、白戸佑輔が担当している、マキシシングルの1曲目に藤末樹の曲が来るのは今作が初めてである[注 2]。
内容は冬にぴったりなラブソングであり、ミディアムバラードでとても美しかったので、耳にした時からリアリティのあるラブソングにしたいと思っていたという。冬の寒い時期は、何でもないのにふと切なくなったり、人のぬくもりが欲しくなったりし、そういう季節感を持った楽曲を作るというのも新しいチャレンジであり、今まで唄ってきたラブソングは物語性が強かったのに対して、今回は等身大で唄えるラブソングというテーマがあったので、自分にとって大きなチャレンジであったという。また、 歌詞を書いた作詞家のこだまが「最愛の人」という想いを込めて「PRECIOUS ONE」と名付けたと語っている。[3]。レコーディングでは、感情だけが先走らないように言葉一つ一つを大切に唄ったという[3]。
2010年2月17日に発売されたアルバム『Sing All Love』と2010年2月24日に発売となったシングル『優しい忘却』、そして本作の初回生産分に封入されるそれぞれ異なる応募券を集めることによる連動キャンペーンを実施。当選者は2010年4月3日に実施された茅原実里スペシャルイベント『茅原実里のradio minorhythm』の公開録音に招待された。同年4月7日発売の『Message 03』に、表題曲のPVが新規収録されている。
チャート成績
2010年1月4日付オリコン週間チャートで初登場5位を獲得。初動売上は1.0万枚となり前作「Tomorrow's chance」から約0.2枚売上を更新。また、今作が自身初のトップ10入りとなった。
批評
CDジャーナルは、「降り積もる雪のような切ない恋の想いが積み重なるバラード曲であり、サビでは隠していた感情が溢れ出て、素直な自分に心浄化される曲。」と批評した[4]。
収録曲
- PRECIOUS ONE
- 作詞:こだまさおり、作曲:藤末樹、編曲:藤末樹・虹音
- 愛とナイフ [4:20]
- 作詞:畑亜貴、作曲:俊龍、編曲:藤田淳平(Elements Garden)
- 「かっこいい」の一言に尽きる曲であり、潔い直球ストレートで、聴いたときから胸に刺さるメロディに魅かれたという。歌詞は人の二面性を描いており、唄っているとどんどん感情的に気持ちが高ぶりテンションがあがっていくという。年末のライブで初めて唄ったが、こんなに気持ち丸ごと楽曲に引き込まれるということはあまりない経験だったので、これからライブを通して育てていきたいと期待している楽曲だという[3]。
- レコーディングでは斎藤滋のディレクションのもと、いかに荒々しく勇ましく唄えるかを追求したという。「突き放す」などの言い切り方は今までしたことがなかったので、茅原自身、また一つ表現の技術を身につけることができたと語っている[3]。
- animand〜agitato [4:53]
- 作詞:畑亜貴、作曲・編曲:菊田大介(Elements Garden)
- 2作目のオリジナルアルバム『Parade』に収録されるはずだった楽曲であり、収録楽曲が全て出そろった時に、世界観の不一致からこの曲はストックしようという選択になったという。それからずっと気がかりになっていたので本作に収録されることが決まった時に安心したと語っている。アレンジも『Parade』に収録される予定だった時とは少し変わっていて、歌も新しく再レコーディングしたので自分の中では、2009年版の「animand〜agitato」といった感じであるという[3]。
- 1年前の自分の歌とは明らかに違う今の自分の歌に仕上がり、1年前に持っていた勇気と今持っている勇気は違ったし、1年前の今と今の今は全く違ったと語っている。唄ってみてこうした感覚に気づかされて感慨深いものがあったという。この楽曲から音楽はその時のリアルが生み出すものだと知ったと語っている[3]。
- ステラステージ [5:04]
- 作詞:こだまさおり、作曲:白戸佑輔、編曲:大久保薫
- とてもあたたかくてほっこりする楽曲であり、バンドメンバーと一緒に過ごしているような気持で唄ったレコーディングであっという[3]。
- 楽曲もほぼ生なので聴いていてとても心地がいいのもポイントの一つであり、可愛らしい楽曲を聴いたときの印象は、こぼれ落ちそうなきれいな星空の下を幸せな気持ちで歩いているようなイメージがあったので、こだまにそんな話をしつつ書いてもらったが、ステラステージに茅原にゆかりのある人達が集まって楽しく話をしているという素敵な歌詞になり、茅原は、聴いていると思わず笑顔になってしまう温もりに包まれているような楽曲であると語っている[3]。
収録作品
CD
DVD、Blu-ray Disc
- クレジット
出演者一覧
Performed by 茅原実里
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Producer |
斎藤滋(Lantis)
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Artist management leader |
瀬野大介(avex Planning & Development)
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Artist management assistant |
佐々木真理英(avex Planning & Development)
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Art direction & design |
吉田理一郎
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Photographer |
大森直
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Stylist |
北川幸江(Q's)
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Make-up artist |
園部クミ子(APREA)
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Creative producer |
小島冬樹(Lantis)
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Mix engineer |
唐澤千文(POP HOLIC)
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浅野浩伸(Redefine)
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袴田剛史(FLAIR MASTERING WORKS)
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Executive promoter |
松村起代子(Lantis)
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Thanks |
Elements Garden
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F.M.F
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Promotion producer |
鈴木めぐみ(Lantis)
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Promotion |
岩下由希恵(Lantis)
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川島麻衣(Lantis)
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Sales promotion Producer |
佐橋計(Lantis)
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Sales promotion |
臼倉竜太郎(Lantis)
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Producution desk |
濱田邦子(Lantis)
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山崎彩(Lantis)
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井本愛(Lantis)
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A&R |
太田淳(Lantis)
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Supervisor |
本多健二(avex Planning & Development)
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Executive supervisor |
伊藤善之
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Executive producers |
井上俊次(Lantis)
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青木義人(avex Planning & Development)
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Special supporters |
m.s.s members
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Special thanks |
ALL FANS
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参加ミュージシャン
出演者一覧
animand〜agitato
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Guitar |
飯室博
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Strings |
大先生室屋ストリングス
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Chorus |
仁科かおり
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ステラステージ
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Guitar |
遠山哲朗
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Bass |
田辺トシノ
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Drums |
佐野康夫
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Strings |
大先生室屋ストリングス
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脚注
注釈
- ^ 歌手活動再開前を含めると8枚目。
- ^ 過去6作品はいずれも菊田大介作曲による楽曲
出典
外部リンク
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作品 |
シングル |
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アルバム |
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映像作品 |
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サポートメンバー |
CMB | |
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CMD |
笹部佳那 | 井田彩花 | 水野伽奈子 | 松島蘭 | 赤沼秀実 | 青木眸
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声優ユニット | |
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参加作品 |
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ラジオ | |
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テレビ | |
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関連項目 | |
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