『まいっちんぐマチコ先生』(まいっちんぐマチコせんせい)は、えびはら武司による日本の漫画作品、およびそれを原作としたテレビアニメ。
私立あらま学園の女性教師、麻衣マチコとその生徒達が繰り広げるギャグ漫画。1980年代前半にテレビアニメを中心に人気を博し、「まいっちんぐ!」というセリフが当時ブームとなっていた。1990年代後半からかつてのファンを中心にリバイバルブームとなり、単行本の再版のみならず新作も発表され、さらにはCDドラマ、実写化もされた。
なお、えびはら自身による派生作品として『ボコメン先生』という作品が存在する。
単行本は学研のチャレンジコミックスシリーズ全8巻が刊行された後、コンビニ向けコミックスなどに再録され、現在はコミックパークのオンデマンド出版で常時手に入る。また上記の後期作品も青林堂から「ピンクボックス」「ブラックボックス」「ホワイトボックス」として刊行されている。「プラチナボックス」の刊行も予告されたが公式サイトの記述によると出版不況による影響で未定となっている。
1981年10月8日から1983年10月6日まで毎週木曜日の19時30分から20時までの時間帯(改編期や年末年始はスペシャルなどで変則あり)にテレビ東京ほかで放送された。全95話。1983年7月28日から10月6日までは再放送。
オープニングも含めて毎回乳房の露出があるという性質上PTAなどからの苦情が多く、1982年には京都で「マチコ先生に抗議する会」が結成されるほどだった[2]。えびはらは後に「友情の大切さを描いたつもりだったが、PTAに理解してもらうことは難しかった」と語っている。
マチコ先生に抗議する会結成と同時期に、近畿地方の放送局が広域放送局の読売テレビからテレビ大阪(大阪府域局)と奈良テレビ(奈良県域局)に放映権が移行したため、滋賀・京都・和歌山・兵庫の4府県では事実上放送が打ち切られた[注釈 1]。
このような中、同作に対する抗議行動として学研が発行していた全ての学習誌不買運動に発展、これを受け学研は『チャレンジ』での連載打ち切りを決断した。この打ち切りに伴い当初は講談社への移籍が検討されていたが、学研側からの慰留により見送られ『アニメディア』、『中2コース』での連載が開始している[3]。
※「学習研究社」は、EDに於いては略称の「学研」でクレジットされていた。
ビクターレコードからリリースされていた。
「放送日」は、テレビ東京での放送日。
春秋の改編期や正月には、新作と再放送を合わせた拡大版を放送する事があり、また1982年7月に木曜19:00の『まんが 水戸黄門』が終了後、つなぎ番組として1時間拡大版を放送する事があった[注釈 2]。
また1983年7月21日に新作が終了後、次の通りに再放送を行った。
系列は放送当時のもの。放送日時は個別に出典が提示されているものを除き1983年9月中旬 - 10月上旬のものとする[4]。
CS放送局のAT-Xやファミリー劇場でも再放送が行われた。ネット配信は2009年現在バンダイチャンネルが配信中(1話のみ無料、以降有料)。2014年よりドコモ・アニメストアにて配信中(月額432円)。
テレビ東京がテレ東開局60周年を記念して2024年4月、「TVer」、「ネットもテレ東」で配信をスタートした[17]。
2003年3月に発売のオリジナルビデオ。本編75分+特典映像30分。
2003年9月に発売のオリジナルビデオ。70分。
劇場映画。2004年10月に単館公開。70分。
劇場映画。2005年9月に単館公開。80分。キングレコードよりDVD化。大学生のマチコが、教育実習生としてこりゃま学園に赴き、管理教育を推し進める教頭・生徒会一派とこれに対抗するボクシング部の争いに巻き込まれる。
劇場映画。2006年2月22日公開。
2007年5月に発売のオリジナルDVD。本編70分+特典映像30分。
2008年8月に発売のオリジナルDVD。
2009年2月発売の総集編DVD。本編80分。 「まいっちんぐマチコ先生」、「実写版まいっちんぐマチコ先生 Let's 臨海学校」、「実写版まいっちんぐマチコ先生 THE MOVIE 〜OH!コスプレ大作戦〜」、「実写版まいっちんぐマチコ先生 東大お受験大作戦!!」からのベストシーン。
2009年9月4日発売のオリジナルDVD。本編70分+メイキング&出演者インタビュー&オリジナル予告編。シネマート六本木にて2009年7月17日・18日の2日間限定レイト上映もされた。
2013年12月に発売されたオリジナルDVD。特撮系オリジナルビデオ制作外出のZENピクチャーズが制作した。監督は東村宗介。
劇場映画。2018年9月8日から9月14日まで渋谷HUMAXシネマで公開[18][19]。2019年1月9日DVD発売。原作の10年後を舞台として大人になったケンタたちが描かれる。
2013年2月11日 - 17日、池袋・シアターKASSAI。バレンタインデーにマチコ先生が用意したチョコが一つ足りなくてケンタがグレた[20][21]。
2013年11月20日 - 24日、池袋・シアターKASSAI。クリスマスパーティーで泥棒サンタとマチコ先生サンタの対決[22][23]。
2017年8月17日 - 20日、築地ブディストホール。 人魚伝説の海で臨海学校、妖怪たちと出会うマチコ先生たち[24][25]。
2018年5月3日 - 6日、築地ブディストホール[26]。連載当時の1980年と2018年を行き来し、性表現や文化の差異をコメディタッチで振り返る。
2018年11月10日 - 13日、R'sアートコート[27]。原作者であるえびはら武司自らプロデュース・総合演出した[28]。マチコ誕生の裏側を描いた「まいっちんぐマンガ道」のエピソードも加えた完全オリジナル新作ストーリー[28]。
2019年5月2日 - 6日、ブディストホール[29]。主演は椎名香奈江。東京オリンピックを控え海外交流を描く。
2021年2月20日・21日、MsmileBOX 渋谷[30]。舞台だけの完全オリジナルストーリーで、マチコ先生が故郷の節分と、バレンタインの祭に参加することになった。
2021年5月13日、オンライン配信(TwitCasting)[31]。今回は、1本あたり約20分のストーリー「マチコ先生!夏休みの計画立てようよ!の巻」「マチコ先生!ケン太が万引き犯にされちゃった!の巻」「マチコ先生殺人事件の巻」3本が披露された[31]。
2021年7月17日 - 19日、MsmileBOX 渋谷(19日はオンライン配信も行った)[32]。学校に出没した水着姿の幽霊をどうにかしようとする[33]。