『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』(Axis: Bold As Love)は、ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスが1967年に発表した2作目のスタジオ・アルバム。
『ローリング・ストーン』誌が大規模なアンケートで選んだ『オールタイム・グレイテスト・アルバム』に於いて、83位にランクイン[1]。
解説
前作『アー・ユー・エクスペリエンスト?』に比べてメロディアスな楽曲が増えたという評価がある。ジミの代表的なバラード「リトル・ウィング」を収録。その一方で、冒頭の「放送局EXP」や、ギター・ソロでフェイザーを使用した「ボールド・アズ・ラヴ」等、実験的な音作りも行われている。制作スタッフは、フェイザーを導入するに当たって、この機器を先行して用いていたスモール・フェイセスの楽曲「イチクー・パーク」を参考にしたという話が伝わっている[2]。ジミは、本作のレコーディング・セッションで、色の名前を言うことで音のイメージを伝えたという[3]。
収録曲は、ライブでも演奏された。「スパニッシュ・キャッスル・マジック」は、ウッドストック・フェスティバルやワイト島音楽祭等で演奏されている。「リトル・ウィング」は、1969年2月24日のロイヤル・アルバート・ホール公演、サンフランシスコ・ウィンターランドの録音が残されている。「明日まで待って」「リトル・ミス・ラヴァー」は、BBCでのライブ音源が残されている。
アルバム完成直後に第1面のマスターテープを紛失したと言われており、一晩で作り直された。
オリジナル版は、モノとステレオの2種が同時発売された。モノ・ミックス盤は、2000年に米Classic Recordsからヴィニール盤のみで再発売された。
1970年の英国廉価再発盤「Backtrack 11」でステレオの別ミックス版が使われ、欧州・日本盤CD初版に使われたものも同様。1991年のリマスター再発以降、オリジナル・ステレオ・ミックスが使われている。
収録曲
「シーズ・ソー・ファイン」のみノエル・レディング作、他はジミ・ヘンドリックス作。
- Side 1
- 放送局EXP - EXP
- 空より高く - Up from the Skies
- スパニッシュ・キャッスル・マジック - Spanish Castle Magic
- 明日まで待って - Wait Until Tomorrow
- エイント・ノー・テリング - Ain't No Telling
- リトル・ウィング - Little Wing
- もしも もしも - If 6 Was 9
- Side 2
- フローティング - You Got Me Floatin'
- 砂のお城 - Castles Made of Sand
- シーズ・ソー・ファイン - She's So Fine
- 雨を望めば - One Rainy Wish
- 可愛い恋人 - Little Miss Lover
- ボールド・アズ・ラヴ - Bold as Love
DVDボーナストラック
- ボールド・アズ・ラヴ
- リトル・ウィング
- スパニッシュ・キャッスル・マジック
- 砂のお城
- もしも もしも
参加ミュージシャン
ゲスト・ミュージシャン
- ロイ・ウッド - バック・ボーカル(B1)
- トレヴァー・バートン - バック・ボーカル(B1)
カヴァー
リトル・ウイングのカヴァー
その他
脚注
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コンピレーション | |
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曲 | |
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