株式会社バスクリン(英: Bathclin Corporation)は、東京都千代田区九段北[1] に本社を置く東証1部上場のアース製薬グループの日本の日用品メーカー、また、『バスクリン』(Bathclin) は、同社が製造・販売している、同社の代表製品たる入浴剤である。
2010年9月1日に、ツムラ ライフサイエンス株式会社 (Tsumura Lifescience Co., Ltd.) から商号変更した。
コーポレートスローガンは「健康は、進化する。」。
株式会社バスクリンの主事業である入浴剤は、1897年に津村順天堂(現・ツムラ。ホームセンタージュンテンドーとは全くの無関係)が発売した日本初の入浴剤「浴剤中将湯」が起源である。ツムラ漢方記念館(茨城県阿見町)館長の田村素子によると、婦人薬の製造で余った生薬を社員が風呂に入れたところ、身体が温まったことがヒントになって開発されたという[4]。その後、1930年に「浴剤中将湯」をベースに温泉成分と芳香を加えた芳香浴剤「バスクリン」を発売する。「バスクリン」は、当初、発汗性に優れ夏季の浴用に適さなかった「浴剤中将湯」に対して、夏用入浴剤として発売された[5]。太平洋戦争末期の1945年には原料・資材・人材等の不足による生産中止に至ったものの、1950年に生産を再開[6]。2010年で発売80周年を迎え、ロングセラーブランドとなっている。
また、1972年には日本初の浴槽洗浄剤「バスピカ」を発売。手軽さが支持されてヒットした。
しかし、ツムラがバブル経済期までに多角的な経営をしていたことが災いして業績が悪化し、さらに1996年に創業一家による特別背任事件が起きたことで経営危機に陥る。1995年に第一製薬(現:第一三共)から風間八左衛門、芳井順一らが招聘され、それまでの事業を整理し、医療用漢方製剤を中心とする事業へのシフトを開始した。家庭用品事業についても黒字化を達成すべく努力が続けられ、2006年3月期に営業黒字化が達成された。営業黒字化を受け、家庭用品事業の継続と自立をより強力に進めるため、家庭用品事業の分社化が決定した[7]。2006年6月にツムラの完全子会社である(旧)ツムラ ライフサイエンス株式会社が設立され、2006年10月に家庭用品事業がツムラから(旧)ツムラ ライフサイエンス株式会社へ継承された。
2008年7月に、医薬品事業と家庭用品事業にシナジー効果が少ないことから、企業価値を高めるために投資ファンドのWISE PARTNERSの支援を受け、自社株取得 (MBO) によりツムラグループから独立することになった[8]。
2008年8月に(旧)ツムラ ライフサイエンス株式会社の全株式が、WISE PARTNERSが新規に設立した株式会社プルメリアへ売却された。2009年1月に株式会社プルメリアが(旧)ツムラ ライフサイエンス株式会社を吸収合併し、商号を(新)ツムラ ライフサイエンス株式会社に変更し、ツムラから完全に独立及び離脱した。この時は「t」のマークと「ツムラ」の従来ロゴは引き続き使用されていたが、2010年9月に株式会社バスクリンに商号変更し、ロゴも一新された。
分社化後はツムラとの人的・資本関係は一切なく完全に距離を置いており、入浴剤のパッケージ裏面には「株式会社バスクリンは、株式会社ツムラから独立した会社です。」の表記がある。ただし、津村順天堂時代からの商品である「バスハーブ」(液体薬用入浴剤)は、バスクリンが製造販売承認を保有しており、ツムラへのOEM供給により、分社化後もツムラで販売されている。
2012年2月29日、アース製薬が、バスクリンの株式・新株予約権を取得し、完全子会社化した[9][10]。
なお、親会社となったアース製薬や、当社と同じアース製薬傘下で2014年9月1日に株式会社白元からの譲渡により事業を開始した白元アース株式会社でも、当社と同じように入浴剤を扱っている(アース製薬では「バスロマン」ブランド製品、白元アースでは社名変更後に発売された「HERSバスラボ」ブランド製品が中心)。2018年8月にはアース製薬の「バスロマン」との大型リニューアルに伴って「バスクリン」で採用されている紙製楕円形容器が「バスロマン(プレミアム・薬泉を除く)」にも採用され、当社静岡工場製造となった[11]。
※は通信販売限定品
他、多数
TVCMは社名変更から約1か月経過した2010年10月2日より放映を開始している。企業CMと「バスクリン」のCMの2パターンがあり、いずれも女優の松下由樹を起用していた。また、同年11月からは旧ツムラ ライフサイエンス時代にオアシズを起用していた「きき湯」のTVCMも新社名版(CMの最後に「健康は、進化する。バスクリン」のナレーション入り)として再放映された。
その後、「きき湯」のTVCMは出演者の交代や製品リニューアルにより幾度か改訂が行われ、2011年10月22日から約2年間加藤あいが起用され、2013年10月21日からはおぎやはぎが起用されている。
また「インセントスカルプ ニョッキ」 のTVCMには、浜野謙太が起用されている。
なし
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