フレンチデピュティ(French Deputy、1992年1月30日 - )はアメリカ合衆国の競走馬・種牡馬[2]。1995年のジェロームハンデキャップの勝ち馬である。
戦績
- 特記事項なき場合、本節の出典はEQUIBASE[1]、競走馬のふるさと案内所[3]
1994年1月20日、ハリウッドパーク競馬場のメイドン競走でデビューし、2着に5馬身差をつけて勝利。続くサンタアニタ競馬場でのアローワンス競走を2戦走って2戦目は2馬身4分の3差で、3戦目は11馬身差で勝ってトータルで3連勝とし、重賞初出走となるベルモントパーク競馬場のジェロームハンデキャップではミスターグリーリーを4馬身差退けて、4連勝でG2競走を制覇した。その後もベルモントパークに残ってアローワンス競走で2着ののちブリーダーズカップ・クラシックに出走もシガーの9着に終わり、この競走を最後に引退した。
競走成績
以下の内容は、EQUIBASE[1]の情報および記載法に基づく。
出走日 |
競馬場 |
競走名 |
格 |
距離 |
頭数 |
枠番 (PP) |
馬番 (Pgm) |
着順 |
騎手 |
斤量 (lb./kg換算) |
タイム |
着差 |
勝ち馬/(2着馬)
|
1994.11.20
|
ハリウッドパーク
|
メイドン
|
|
ダ6f
|
10
|
2
|
3
|
1着
|
E. デラフーセイ
|
119/54
|
1:08.84
|
5馬身
|
(Fritzie's Wish)
|
1995.02.04
|
サンタアニタ
|
アローワンス
|
|
ダ6.5f
|
7
|
1
|
1
|
1着
|
E. デラフーセイ
|
120/54.5
|
1:15.19
|
2馬身3/4
|
(Score Quick)
|
0000.02.23
|
サンタアニタ
|
アローワンス
|
|
ダ8f
|
4
|
1
|
1
|
1着
|
E. デラフーセイ
|
116/52.5
|
1:36.29
|
11馬身
|
(Awesome Thought)
|
0000.09.04
|
ベルモントパーク
|
ジェロームH
|
G2
|
ダ9f
|
6
|
6
|
6
|
1着
|
G. スティーヴンス
|
113/51
|
1:33.53
|
4馬身
|
(Mr. Greeley)
|
0000.10.07
|
ベルモントパーク
|
アローワンス
|
|
ダ8f
|
7
|
6
|
7
|
2着
|
E. デラフーセイ
|
118/53.5
|
|
(2馬身)
|
Top Account
|
0000.10.28
|
ベルモントパーク
|
BCクラシック
|
G1
|
ダ10f
|
11
|
1
|
1
|
9着
|
G. スティーヴンス
|
121/55
|
|
(18馬身3/4)
|
Cigar
|
種牡馬時代
引退後はスリーチムニーズファームで種牡馬入り[4]。その後、2001年に社台グループが価格非公表で購入し、日本に移動した[4]。日本輸入前のおもな産駒には、2002年のエクリプス賞の最優秀古牡・セン馬に選ばれたレフトバンク(英語版)などがいる。
日本での初年度の種付料は350万円に設定されたが[5]、3年目2003年には800万円に上昇[6]。2004年に日本での産駒がデビューし、1994年のサンデーサイレンスに次ぐ2位の成績を打ち立ててJRAファーストシーズンチャンピオンサイアーに輝いた[7]。日本産の産駒からは、2006年にフレンドシップが交流G1初制覇、2007年にピンクカメオがNHKマイルカップで中央のG1級競走を制した。続く2008年にはレジネッタで初のクラシック競走を、アドマイヤジュピタが天皇賞(春)を、エイシンデピュティが宝塚記念を制する一方、アドマイヤジュピタの天皇賞(春)制覇とサンアディユによる2007年アイビスサマーダッシュ制覇を踏まえて、産駒の距離適性が幅広いことも実証してみせた[8]。以降も産駒、ブルードメアサイアーの双方で活躍馬を送り出している。また、2003年にはオーストラリアへのシャトル種牡馬としても供用された[9]。
2022年現在、用途変更されておらず種牡馬登録そのものは継続されているが、2017年の種付けを最後に種牡馬を引退[10]、現在は社台スタリオンステーションの功労馬馬房で余生を過ごしている。代表産駒であったクロフネとは、2021年1月17日に先立たれるまで隣同士の馬房であったという[10]。
主な産駒
GI/JpnI競走優勝馬
太字はGI/JpnI競走。日本調教馬以外はG1競走のみ記載。
- 1997年産
- 1998年産
- 1999年産
- 2000年度産
- 2002年産
- 2003年産
- 2004年産
- 2005年産
- 2010年産
-
クロフネ(1998年産)
-
エイシンデピュティ(2002年産)
-
アドマイヤジュピタ(2003年産)
-
フレンドシップ(2003年産)
-
ピンクカメオ(2004年産)
-
レジネッタ(2005年産)
-
サウンドトゥルー(2010年産)
グレード制重賞優勝馬
日本調教馬のみ記載
- 2002年産
- 2003年産
- 2005年産
- 2010年産
- 2011年産
- 2012年産
地方重賞優勝馬
- 2003年産
- 2004年産
- 2005年産
- 2007年産
- 2008年産
- 2010年産
- 2012年産
- 2013年産
母父としての主な産駒
太字はGI/JpnI競走。日本調教馬以外はG1優勝馬のみ記載。
グレード制重賞優勝馬
- 2004年産
- 2006年産
- 2007年産
- 2008年産
- 2010年産
- 2011年産
- 2012年産
- 2013年産
- 2014年産
- 2015年産
- 2016年産
- 2017年産
- 2018年産
- 2019年産
- 2021年産
地方重賞優勝馬
- 2007年産
- 2008年産
- 2009年産
- 2010年産
- 2011年産
- 2012年産
- 2013年
- 2014年産
- 2015年産
- 2016年産
- 2017年産
- 2018年産
- 2019年産
- 2021年産
血統表
出典
外部リンク