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この項目では、競走馬のルガルについて説明しています。シュメール語で王や支配者を意味するルガルについては「en:Lugal」をご覧ください。 |
ルガル(欧字名:Lugal 香:賢德之君、2020年3月7日 - )は、日本の競走馬。主な勝ち鞍は2024年のスプリンターズステークス、シルクロードステークス。
馬名の由来は、王(シュメール語)[2]。
概要
2歳(2022年)
11月12日の2歳新馬で松山弘平を背にデビューして2番手を追走するも最下位の9着[3][4]。12月17日の2歳未勝利では松若風馬を背に逃げて2着に入った[5]。
3歳(2023年)
年が明けて1月8日の3歳未勝利に坂井瑠星を背に出走して4着[6]。続いて1月21日の3歳未勝利に出走して初勝利を挙げた[7]。芝での初レースとなった4月29日の3歳1勝クラスでは鮫島克駿を背に出走してハナ差の2着に敗れた[8]。
5月7日の橘ステークスでは2番人気の支持を集めて、角田大河を背に勝利[9]。レース後、角田はゲートはちょっと落ち着きがなかったですけど、それをカバーするポテンシャルを持っています。タフな馬場もこなしてくれました
と語り称えた[10]。
5月27日の葵ステークスは団野大成を背に2番人気で出走。好位の内から脚を伸ばすも、逃げたモズメイメイに半馬身差及ばずの2着[11]。レース後に団野はコース替わりで内が残っていて、枠はいいと思っていました。うまく行きましたが、スタートで一歩目を滑らせたのが…。(スタートを)出ていれば、勝ち馬の後ろにつけられたと思います。まだ緩く、これから良くなると思います
と敗因とこれからの成長への期待を述べた[12]。
8月27日の朱鷺ステークスでは1番人気の支持を受けて、好位から脚を伸ばすも3着[13]。10月28日のスワンステークスは武豊を背に3番人気で出走するが4着に敗れた[14]。
11月26日の京阪杯は西村淳也を背に1番人気で出走するも、直線突き抜けたトウシンマカオから2馬身差の2着[15]。レース後に西村はコース替わりで内が残っていて、枠はいいと思っていました。うまく行きましたが、スタートで一歩目を滑らせたのが…。(スタートを)出ていれば、勝ち馬の後ろにつけられたと思います。まだ緩く、これから良くなると思います
と発馬で滑ってしまったことを惜しみ、また今後の成長への期待を語った[16]。
4歳(2024年)
1月28日のシルクロードステークスに1番人気で出走。好発馬を切ると2番手に付けて追走し、直線では1頭抜け出して2着アグリに3馬身差を付ける圧勝で重賞初制覇を果たした[17]。前回の京阪杯から2度目のコンビとなった鞍上の西村淳は見ての通り強かったですね。終始手応えは良かった。ゲートだけが難しい馬だけど、ゲートもクリアしてくれて言うことがないです
とルガルの圧勝ぶりを振り返った[18]。調教師の杉山は同日東京で後に発走した根岸ステークスでエンペラーワケアが勝利しており、2023年12月2日の上村洋行師以来となる同日重賞ダブル制覇となった[19]。
次走の高松宮記念では1番人気に推されたものの見せ場なく10着に敗れ、さらにレース後に左橈側手根骨・左第3手根骨の骨折が判明し休養に入った[20]。
9月29日、中山競馬場で行われたスプリンターズステークスで約半年ぶりにレースに復帰。道中では好位で脚を溜め、直線で馬群を抜け出して優勝。鞍上の西村淳也騎手共々、待望のGI初制覇を成し遂げた。レース後に西村は騎手生活をしていてよかったです。杉山先生、スタッフ、関係者の方に一生懸命馬を作っていただきました。高松宮記念で悔しい思いをしていたのでよかったです。競馬のことは何も覚えていません。女手一つで育ててくれた母を始め、騎手になってからたくさんの方に支えていただきました。感謝する人がいっぱいいます。GIジョッキーは目標の一つでしたが、他にも(目標は)あるので、がむしゃらに頑張りたいです
と周囲への感謝と自身の今後の思いを語った[21][22]。
競走成績
以下の内容は、JBISサーチ[23]およびnetkeiba.com[24]に基づく。
競走日 |
競馬場 |
競走名 |
格 |
距離(馬場) |
頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 |
タイム (上り3F) |
着差 |
騎手 |
斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) |
馬体重 [kg]
|
2022.11.12
|
阪神
|
2歳新馬
|
|
ダ1800m(良)
|
9
|
4
|
4
|
003.40(2人)
|
09着
|
R1:58.1(39.8)
|
-2.4
|
0松山弘平
|
55
|
サンデーファンデー
|
522
|
0000.12.17
|
阪神
|
2歳未勝利
|
|
ダ1400m(良)
|
16
|
7
|
13
|
027.80(5人)
|
02着
|
R1:25.9(37.8)
|
-0.0
|
0松若風馬
|
55
|
ミルトハンター
|
514
|
2023.01.08
|
中京
|
3歳未勝利
|
|
ダ1400m(良)
|
16
|
3
|
5
|
003.40(1人)
|
04着
|
R1:26.8(38.5)
|
-0.6
|
0坂井瑠星
|
56
|
マリアナトレンチ
|
514
|
0000.01.21
|
中京
|
3歳未勝利
|
|
ダ1200m(良)
|
12
|
6
|
8
|
002.10(1人)
|
01着
|
R1:13.6(37.2)
|
-0.6
|
0坂井瑠星
|
56
|
(ボナンザ)
|
506
|
0000.04.29
|
京都
|
3歳1勝クラス
|
|
芝1400m(良)
|
9
|
5
|
5
|
005.60(3人)
|
02着
|
R1:20.8(33.8)
|
-0.0
|
0鮫島克駿
|
56
|
アルーリングビュー
|
512
|
0000.05.07
|
京都
|
橘S
|
L
|
芝1400m(不)
|
9
|
8
|
8
|
003.70(2人)
|
01着
|
R1:23.1(35.9)
|
-0.8
|
0角田大河
|
56
|
(テラステラ)
|
512
|
0000.05.27
|
京都
|
葵S
|
GIII
|
芝1200m(良)
|
18
|
1
|
1
|
004.30(2人)
|
02着
|
R1:07.2(32.7)
|
-0.1
|
0団野大成
|
56
|
モズメイメイ
|
512
|
0000.08.27
|
新潟
|
朱鷺S
|
L
|
芝1400m(良)
|
17
|
3
|
5
|
002.50(1人)
|
03着
|
R1:20.9(34.2)
|
-0.1
|
0角田大河
|
54
|
テンハッピーローズ
|
522
|
0000.10.28
|
京都
|
スワンS
|
GII
|
芝1400m(良)
|
18
|
1
|
2
|
006.30(3人)
|
04着
|
R1:20.1(33.8)
|
-0.2
|
0武豊
|
55
|
ウイングレイテスト
|
516
|
0000.11.26
|
京都
|
京阪杯
|
GIII
|
芝1200m(良)
|
18
|
5
|
10
|
003.40(1人)
|
02着
|
R1:07.7(33.3)
|
-0.3
|
0西村淳也
|
56
|
トウシンマカオ
|
512
|
2024.01.28
|
京都
|
シルクロードS
|
GIII
|
芝1200m(良)
|
18
|
2
|
4
|
003.30(2人)
|
01着
|
R1:07.7(34.0)
|
-0.5
|
0西村淳也
|
57.5
|
(アグリ)
|
522
|
0000.03.24
|
中京
|
高松宮記念
|
GI
|
芝1200m(重)
|
18
|
3
|
6
|
003.70(1人)
|
10着
|
R1:10.1(34.8)
|
-1.2
|
0西村淳也
|
58
|
マッドクール
|
524
|
0000.09.29
|
中山
|
スプリンターズS
|
GI
|
芝1200m(良)
|
16
|
7
|
13
|
028.50(9人)
|
01着
|
R1:07.0(34.2)
|
-0.0
|
0西村淳也
|
58
|
(トウシンマカオ)
|
526
|
0000.12.08
|
沙田
|
香港スプリント
|
G1
|
芝1200m(良)
|
14
|
|
3
|
010.10(2人)
|
11着
|
R1:09.4
|
-1.3
|
0西村淳也
|
57
|
ka Ying Rising
|
531
|
血統表
脚注
- ^ “滂薄無比 - 馬匹資料 - 賽馬資訊 - 香港賽馬會”. 香港ジョッキークラブ. 2024年12月8日閲覧。
- ^ “競走馬情報ルガルLugal(JPN)”. jra.jp. 2024年1月29日閲覧。
- ^ “2022年11月12日(土曜)5回阪神3日 4レース”. jra.jp. 2024年1月29日閲覧。
- ^ “【阪神4R新馬戦結果】武豊騎手騎乗サンデーファンデーが逃げ切りV | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2024年1月29日閲覧。
- ^ “2022年12月17日(土曜)6回阪神5日 3レース”. jra.jp. 2024年1月29日閲覧。
- ^ “2023年1月8日(日曜)1回中京3日 2レース”. jra.jp. 2024年1月29日閲覧。
- ^ “2023年1月21日(土曜)1回中京7日 2レース”. jra.jp. 2024年1月29日閲覧。
- ^ “2023年4月29日(土曜)1回京都3日 6レース”. jra.jp. 2024年1月29日閲覧。
- ^ “【橘S結果】ドゥラメンテ産駒のルガルが5馬身差圧勝 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2024年1月29日閲覧。
- ^ “【橘S】ルガル5馬身差圧勝 角田河「タフな馬場をこなしてくれた」”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年1月29日閲覧。
- ^ “【葵S結果】モズメイメイが逃げ切って重賞2勝目 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2024年1月29日閲覧。
- ^ “【葵S】ルガルは内から差を詰めるも2着 団野大成騎手「スタートで一歩目を滑らせたのが…」”. スポーツ報知 (2023年5月27日). 2024年1月29日閲覧。
- ^ “【朱鷺S結果】テンハッピーローズが力強く差し切り初オープンV | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2024年1月29日閲覧。
- ^ “【スワンS結果】ウイングレイテストが6歳にして初重賞制覇! | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2024年1月29日閲覧。
- ^ “【京阪杯結果】トウシンマカオが突き抜け連覇達成! | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2024年1月29日閲覧。
- ^ “【葵S】ルガルは内から差を詰めるも2着 団野大成騎手「スタートで一歩目を滑らせたのが…」”. スポーツ報知 (2023年5月27日). 2024年1月29日閲覧。
- ^ “【シルクロードS結果】ルガルが3馬身差完勝で重賞初制覇 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2024年1月29日閲覧。
- ^ “【シルクロードS】2番人気ルガルが完勝で重賞初V 西村淳「G1の舞台でも活躍してくれる」”. デイリースポーツ online (2024年1月28日). 2024年1月29日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2024年1月29日). “【根岸S】エンペラーワケアが3連勝で重賞初挑戦V! 杉山晴師は東西ダブル重賞制覇”. サンスポZBAT!. 2024年1月29日閲覧。
- ^ “高松宮記念1番人気10着ルガル、骨折が判明…6カ月以上の休養 シルクロードSで重賞初制覇”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年9月30日閲覧。
- ^ 「【スプリンターズS】ルガルが好位から堂々と抜け出し待望のGⅠ初制覇」『サンケイスポーツ』2024年9月29日。2024年9月29日閲覧。
- ^ 「【スプリンターズS】9番人気ルガルG1初制覇!秋のスプリント王に 涙の西村淳「何も覚えていない」」『スポーツニッポン』2024年9月29日。2024年9月29日閲覧。
- ^ “ルガル 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年1月30日閲覧。
- ^ “ルガルの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2024年1月30日閲覧。
- ^ a b c “5代血統表|血統情報|ルガル|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年1月29日閲覧。
- ^ “ルガル (Lugal)の血統表 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2024年1月29日閲覧。
外部リンク