ルピタ・モンディ・ニョンゴ (Lupita Amondi Nyong'o, 1983年 3月1日 - )は、ケニア とメキシコ の女優、映画及びミュージック・ビデオ監督[ 2] 。
ケニア 人の両親のもとにメキシコ で生まれ、すぐにケニアに帰国して育った。現在はアメリカ合衆国 を拠点に活躍する。スティーヴ・マックイーン 監督の映画『それでも夜は明ける 』(2013年)での演技が絶賛され、アカデミー助演女優賞 などを受賞した。
生い立ち
メキシコ のメキシコシティ で[ 3] [ 4] [ 5] 、ドロシーとピーター・アニャング・ニョンゴ (英語版 ) のもとに生まれた[ 6] 。その直後に両親はグアダルーペ(Guadalupe)の聖母 のにちなんでルピタ(Lupita)と名付けた[ 7] 。彼女はルオ族 の家系であり、6人兄弟のうちの2人目である[ 8] 。父親はケニアの元医療大臣であった。ルピタの誕生時に彼はエル・コレヒオ・デ・メヒコ (英語版 ) で政治学の講師として働いた[ 8] [ 9] 。
彼女が1歳未満の頃、父親がナイロビ大学 の教授となったために家族と共にケニアに戻った[ 7] [ 8] 。主にケニアで育った彼女は自分を「郊外の中産階級」であったと生い立ちを説明した[ 9] 。16歳の頃に両親はスペイン語を学ばせるために彼女を7ヶ月間メキシコに送った[ 7] [ 10] 。この間に彼女はタクスコ (英語版 ) に住み、メキシコ国立自治大学 の外国人向けの学習センターで授業を受けた[ 10] 。
2013年時点ではニューヨーク州 ブルックリン区 に住んでいる。英語 、スペイン語 、スワヒリ語 、ルオ語 に堪能である[ 10] 。
学歴とキャリア
幼少期は家族と共によく演劇を鑑賞して育った[ 11] 。初めての演技はケニアの女学校時代に出演した舞台『オリバー・ツイスト 』での脇役であった[ 9] 。14歳の頃、ナイロビのフェニックス・プレイヤー (英語版 ) 製作の舞台『ロミオとジュリエット 』のジュリエット役でプロデビューを果たした[ 9] [ 11] 。ニョンゴはプロ俳優を志すきっかけは『カラーパープル 』のウーピー・ゴールドバーグとオプラ・ウィンフリーの演技に感動したことであると述べている[ 12] [ 13] 。
ニョンゴはハンプシャー大学 (英語版 ) で映画と演劇の学位を得て卒業した後[ 14] 、フェルナンド・メイレレス の『ナイロビの蜂 』、レイフ・ファインズ やミーラー・ナーイル の『その名にちなんで 』などに製作スタッフとして参加した[ 15] 。彼女は女優としてのキャリアを追求するインスピレーションを受けた人物として、ファインズを挙げている[ 9] 。
2008年のマーク・グレイが監督し、ブルックリン区 で撮影された短編映画『East River 』に出演した[ 16] 。2008年にケニアに戻り同国のテレビシリーズ『Shuga 』に出演した[ 15] 。2009年にケニアのアルビノ の治療についてのドキュメンタリー映画『In My Genes 』の監督・脚本・製作を務め[ 8] 、同作は多くの映画祭で上映された[ 15] 。またWahu ft. Bobi Wine のミュージックビデオ「The Little Things You Do」を監督し[ 15] 、2009年のMTVアフリカ・ミュージック・アワードのビデオ賞にノミネートされた[ 15] 。
その後、彼女はイェール大学 の演技プログラムに入った。大学時代に彼女はガートルード・スタイン の『Doctor Faustus Lights the Lights 』、アントン・チェーホフ の『ワーニャ伯父さん 』、ウィリアム・シェイクスピア の『じゃじゃ馬ならし 』と『冬物語 』といった舞台作品に出演し[ 5] 、ハーシェル・ウィリアムズ賞も獲得した[ 1] 。
2012年に大学を卒業し、修士号を得る前に『それでも夜は明ける 』にキャスティングされた[ 9] [ 11] 。『それでも夜は明ける』は2013年公開の映画で最も絶賛された作品の1つとなった。ニョンゴの演技も絶賛され[ 17] 、アカデミー助演女優賞 や全米映画俳優組合賞助演女優賞 を獲得した[ 18] [ 19] 。2014年にはリーアム・ニーソン と共演した映画『フライト・ゲーム 』が公開された[ 8] 。
『アス 』では一人二役を演じた[ 20] 。
フェミニスト であり、女性の権利 のために様々な活動を実施している[ 21] 。
フィルモグラフィ
長編映画
※太字 表記は主演。
短編映画
年
題名
役名
2008
East River
F
テレビシリーズ
年
題名
役名
備考
2009-2012
Shuga
Ayira
ミニシリーズ、計5話出演
舞台
その他
授賞とノミネート
参考文献
^ a b “School of Drama 2012–2013 ”. Yale University. 17 February 2014 閲覧。
^ a b Terra: "Actriz de '12 Years a Slave' presume orgullo mexicano" . 8 September 2013.
^ “12 Things to Know About '12 Years a Slave' Breakout Lupita Nyong'o ”. Yahoo Movies (1 November 2013). 2014年3月3日 閲覧。
^ "The Late Late Show with Craig Ferguson ". シーズン10. Episode 1822. 12 November 2013. CBS。
^ a b Bamigboye, Baz . "Fiennes start to a career: Lupita Nyong'o is female star of hottest movie of the year." MailOnline. Retrieved 6 September 2013.
^ Walubengo, Laura (2013年11月4日). “Interview: A moment with Dorothy Nyong'o ”. Dstv.com. 2014年1月1日時点のオリジナル よりアーカイブ。2014年3月2日 閲覧。
^ a b c "Matt LeBlanc, Lupita Nyong'o, The Fray". Jimmy Kimmel Live . 14 January 2014. ABC。
^ a b c d e Williams, Sally (10 January 2014). “Lupita Nyong'o: Interview with a rising star” . The Guardian . http://www.telegraph.co.uk/culture/film/starsandstories/10558449/Lupita-Nyongo-interview-with-a-rising-star.html
^ a b c d e f “Lupita Nyong’o, From Unknown to ‘It’ Girl in Less Than a Year - The Cut ”. Nymag.com (2014年2月9日). 2014年3月2日 閲覧。
^ a b c Carolina Moreno (2014年2月4日). “Lupita Nyong'o Talks Being Born In Mexico And Why She Misses It (VIDEO) ”. Huffingtonpost.com. 2014年3月2日 閲覧。
^ a b c “For '12 Years a Slave' actress, Oscar nod is "ultimate bonus" of amazing journey ”. Usatoday.com (2014年2月8日). 2014年3月2日 閲覧。
^ Diaz, Evelyn (2013年11月26日). “Octavia Spencer, Oprah Winfrey and Lupita Nyong'o on Acting | News ”. BET. 2014年3月2日 閲覧。
^ Shapiro, Bee (2014年2月10日). “Actress Lupita Nyong'o Talks Hair and Makeup Tips and Working on 12 Years a Slave:beauty:glamour.com:beauty ”. glamour.com. 2014年3月2日 閲覧。
^ “About the Director ”. In My Genes. 31 August 2013 閲覧。
^ a b c d e Samuels, Michael. “Hampshire College 2009–2010 News & Events, "Alumni Profile: International Filmmaker and Actress Lupita Nyong’o ”. Hampshire College. 17 February 2014 閲覧。
^ Christopher Campbell, "Watch ’12 Years a Slave’ Breakout Lupita Nyong'o In Her Film Debut ‘East River’," Archived 2014年3月6日, at the Wayback Machine . Film School Rejects , 3 November 2013.
^ “On the Rise: Lupita Nyong'o, the Awards-Bound Breakout of 12 Years a Slave | The House Next Door ”. Slant Magazine (2013年10月16日). 2014年3月2日 閲覧。
^ “Kenyan Actress Lupita Nyong'o Gets Rave Reviews At Hollywood Movie Premiere ”. Vibeweekly.com. 2013年12月14日時点のオリジナル よりアーカイブ。2014年3月2日 閲覧。
^ “Nominees for the 86th Academy Awards ”. 映画芸術科学アカデミー. 2014年3月3日 閲覧。
^ “Lupita Nyong'o on the scares and exhaustion of her dual role in Jordan Peele's Us ”. EW.com (2019年3月21日). 2022年2月5日 閲覧。
^ “Lupita Nyong'o started a petition in high school so female students could wear makeup ”. The Independent (2018年5月21日). 2022年2月5日 閲覧。
^ “宮沢りえ「ジャングル・ブック」でオオカミの声担当、主人公へ注ぐ母性愛に共感” . 映画ナタリー . (2016年6月8日). https://natalie.mu/eiga/news/190008 2016年6月8日 閲覧。
^ “『スター・ウォーズ エピソード9』出演者発表!ルーク再登場、レイア役キャリー・フィッシャーは未公開映像で ─ 8月撮影開始へ ”. THE RIVER (2018年7月28日). 2018年7月28日 閲覧。
^ “ルピタ・ニョンゴがオフ・ブロードウェイの舞台に出演 ”. シアターガイド (2015年8月7日). 2015年8月10日 閲覧。
外部リンク
1936–1940 1941–1960 1961–1980 1981–2000 2001–2020 2021–現在
1994–2000 2001–2020 2021–2040
1995 - 2000年 2001 - 2020年 2021 - 2040年
1935–1940 1941–1960 1961–1980 1981–2000 2001–2020 2021–2040
1977–1980 1981–2000 2001–2020 2021–2040