『菊地亜美の1ami9』(きくちあみのイチアミキュー、略称:アミキュー)は、アール・エフ・ラジオ日本で放送されていたラジオ番組である。
概要
菊地亜美の自身初となるラジオレギュラー番組。また初冠番組でもある。開始当初は基本的には生放送で、他の仕事の都合などがあった場合は事前に収録した録音放送だったが、菊地がタレントとしてブレイクした2011年以降は基本的に録音放送で、生放送は月に1 - 2回程度となり、2016年1月に現時間帯に移行してからは4月29日まで生放送は行われていなかった。
ラジオ日本が“社会の木鐸”時代が終わってから最も長く続いたアイドル番組であった(8年半。次が6年9か月続いた「SUPER☆GiRLS宮崎理奈のナイスみやり![1]」)。
菊地はラジオ日本「ラジカントロプス2.0」に個人として何度か出演し、その出来は本人曰く酷いものだったが、その一方でラジオに対する興味が湧き、菊地自身から番組がやりたいという希望がマネージャーへと出されていた。自身では数年後というつもりで考えていたが、再びラジオ日本からレギュラーでというオファーがあった。このラジオ開始は菊地自身の2009年一番のニュースだったという[2]。一方で、「ラジカントロプス2.0」のプロデューサーで当番組も担当することになる福田良平は「どんどん会話が展開していく。これはパーソナリティー向き」と菊地を高く評価し、レギュラー番組のオファーを出したという[3]。
初回放送時には番組名が決まっておらず、事前に番組サイトなどで募ったリスナーからの意見の中から、菊地自身が好きだと公言する「109」と当時の年齢「19歳」を掛けて1ami9(いちあみきゅー)と決まった。
放送開始時点では、ラジオ日本で女性アイドルがパーソナリティとなったレギュラー番組は当番組のみであったが、女性アイドルを起用することで高年齢者向けの番組ばかりであった局のイメージアップにもつながるという福田の思惑(福田は編成局主任で制作部も兼任という立場)[4]もあり、放送開始以降増加に転じ、2014年4月改編では19番組(2019年時点で終了番組と当番組も含めると26番組)[5]を数えている。当番組も2度の放送時間拡大で2013年4月より60分番組となっていたが、2017年4月より30分番組に縮小された。
エンディングでは必ず「したっけね〜」(北海道方言で「じゃあね~」)と締める(これはやはり北海道出身の安倍なつみにも共通している)。また、そのエンディングでは放送から一週間先の菊地の出演番組(テレビ番組、ラジオ番組)についての告知もしている。
2018年3月31日終了。8年半の放送に幕を降ろした。
Webとの連動
福田はラジオ日本入社後Web制作を主に担当していた[4]こともあり、当番組では、ポッドキャスト、ライブイベントなどWebとの連動を積極的に行っている。
- 2017年3月までは翌週の水曜日以降に、ポッドキャストの無料版が配信され、放送分の一部(冒頭から1コーナー程度)か冒頭から終了までの全てが配信されていたが[6]、2017年4月より、プロ野球中継延長のため放送休止になった場合のみ、放送2日後から1週間配信となった[7]。。過去には有料配信が行われていた時期もあり、2010年1月から7月までは月額有料制度があり、月額有料会員は放送分の冒頭から終了までの全てが配信され、「放送分の高音質版」(長編のロケ企画の場合ほぼノーカット)と「菊地亜美の1ami9プレミアム」のmp3ファイルがダウンロード可能。プレミアムは放送とは異なる独自の企画を行い、放送時間も不定であった[8]。有料会員は更に菊地の描いたイラストのpdfファイルのダウンロードなどの特典があった。また、2012年1月から「らじこん」にて有料配信されていた(2011年12月3日放送分から2015年3月21日放送分まで)。放送でカットされた部分や放送終了後のトーク部分が追加されて配信されていた。[8]。
- ライブイベントと称して有料会員向けに番組途中からWebによる動画配信を行い、リスナーからは文字によるチャットでリアクションが行える、ライブチャットやニコニコ生放送に類似した試みが、30分のラジオ放送終了後、23時頃まで行われていた。近年は、生放送終了後に行われる場合は23時15分から2時間程度、生放送終了後に行わない場合や生放送でない場合、不定期に21時から23時ごろまで行われていたが、2015年になってからは行われていない。
- Twitterを用いてスタッフからの情報発信を行い、またリスナーからの質問やクイズの問題応募など、番組宛てメールと同様に扱われている。2010年5月7日の放送は事前に収録されたが、その時間を告知しており、リアルタイムでツイートからの質問を採用した。
- ラジオが生放送の場合、同時に動画の生配信が行われることがある。21時過ぎからラジオ生放送終了後も配信され、スタッフからのお知らせ等が配信されることがある[8][9]。2014年まではUstream(「TOKYO IDOL FESTIVAL 2014」はSHOWROOM)での配信だったが、2015年1月からはYouTube、さらに6月からはSHOWROOMに変更となった。
コーナー
フリートークと週替わり企画(ゲストを迎えた回はゲストとのトーク)が行われている。
- オープニング
- 2014年3月までは「土曜日の夜10時になりました。ラジオの前のあなたのアイドル菊地亜美です。(中略)『菊地亜美の1ami9』」で始まっていたが、2014年4月よりタイトルコール前に菊地に言わせたいせリフをリスナーから募集したこともあった。2016年1月からは放送時間の変更により「金曜日の25時になりました。(中略)『菊地亜美の1ami9』」で始まっている。
- ポチっと選手権
- リスナーから菊地に通信販売で買わせたいものを募集。菊地が気に入った商品は実際に購入し、後日感想を述べる。
- lespros_ami(れすぷろすあんだーばーあみ)
- 菊地がツイートしたことや、菊地の事務所アカウント宛(番組宛ではない)にリプライされたツイートを解説。ゲストのツイートを紹介することもあり、その場合はコーナー名がゲストのアカウント(例・遠藤舞の場合「endo_mai」(えんどうあんだーばーまい))となる。
- 「菊地亜美」で検索(「菊地亜美」でTwitter検索)
- Twitter上で「菊地亜美」と検索して、出てきたツイートを紹介。類似のコーナーとして、Yahoo!で「菊地亜美」と検索した際に出てくる予測キーワードを紹介する「「菊地亜美」で予測検索」もある。
- コメンテーター菊地
- 芸能ニュースを中心にニュースを紹介する「情報ライブあみみ屋」(「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)からタイトルを拝借)からリニューアル。芸能以外の時事ネタも扱う。
- お願い!あみみング
- 様々なジャンルの事柄について菊地がランキングを付ける。「お願い!ランキング」(テレビ朝日)からタイトルを拝借。過去には「アミキューベストハウス」(「ザ・ベストハウス123」(フジテレビ)からタイトルを拝借)のタイトルで放送されていた。
- アミキュー大喜利
- 番組から出されたお題に沿ってリスナーから寄せられた回答を紹介。
- アミキュー生電話
- 生放送でリスナーに電話をかけるコーナー。メールを読む流れでいきなりかけることもあれば、その日全てが生電話ということもある。録音放送でも生電話を行うことがあり、その際には電話をかけたリスナー全てが不在ということもあった。たまに菊地の友人・知人やアイドリング!!!メンバー(佐武宇綺、ソンミ、尾島知佳など)に電話をかけることもある。「おもいっきり生電話」(「午後は○○おもいッきりテレビ」(日本テレビ)のコーナーからタイトルを拝借)、「菊地亜美ふぉん・で・りんく」(「小野恵令奈 ふぉん・で・りんく」(文化放送)からタイトルを拝借)などのコーナータイトルで放送されたこともあった。
過去のコーナー
- アミノ酸のその後
- 自身のブログ「アミノ酸ブログ」に投稿した内容の補足と、後日談を語る。
- 簡単クイズキクサゴン
- 元々はライブイベントの中で菊地やゲストに対して行われていた常識クイズ。ラジオ放送内でもゲストが来た際や、生電話したリスナーに対して行うことがある。
- ロケ企画
- 2010年1月17日の放送は「あみ散歩」として隅田川の水上バスに乗りながら添乗員の説明を受けつつフリートークをした。また今後、「『菊地亜美の1ami9』課外授業」として、関東近郊の中、高、専門学校等に番組が出向き、菊地が授業を行うというような企画も予定されている。2010年11月27日の放送分は、日本工学院八王子キャンパスで公開収録が行われた。
- 菊地亜美で聴く名作劇場
- プレミアム内企画。「マッチ売りの少女」「裸の王様」などの名作童話を朗読する。
- 菊地の説明責任
- ライブイベント、プレミアム内企画。主にカタカナ語、業界用語など、菊地が知らない言葉であっても、知っている体(てい)で説明をする。タイトルの由縁は「アカウンタビリティー」から。
- 今週のメンバーブログ
- アイドリング!!!メンバーのブログを勝手に紹介。主にエンディングで放送。2013年6月から「明日もガンバレイア」として清久レイア(アイドリング!!!30号)、2014年6月から「がんばれなっち」として佐藤麗奈(アイドリング!!!34号)のブログを紹介していたが、卒業を控えた2014年11月はメンバーを特定せず紹介していた。
出演者
パーソナリティー
ゲスト
放送時間
1ami9LIVE!
番組がプロデュースする音楽イベント。菊地がMCで進行し、ゲストのライブ以外に様々な企画を行う。
エピソード
- 生放送のときは、個人やアイドリング!!!の活動と重なることがある。2009年10月18日に秋葉原で自身のDVDイベントを行ったが、生放送に間に合わないことを想定して、遅刻時に流すためのコメント録りをしていた(結局間に合い事なきを得た)。また同年10月11日はアイドリング!!!の北海道ライブのためにラジオは録音、逆に同年11月15日はフジテレビでのアイドリング!!!ライブを欠演しラジオは生放送だった。
- 2009年11月1日の放送はプロ野球日本シリーズ第2戦の中継のためにラジオでは放送されなかったが、翌日のポッドキャスト用に収録が行われ、配信された。
- プレミアムでは、冒頭の番組タイトルコールを他のアイドルグループが行っているレギュラーラジオのタイトルをパロディーにして行っていた。
- 2010年4月からのナイター編成に先だって、リスナーの「都合のいい時間帯」を番組担当者がTwitterで意見を募った。その意見等の結果、2010年4月3日より土曜22:30枠へ移動した。
- 2010年2月20日、同じラジオ日本で「大川藍のラジカントロプス2.0」が放送され「リアル藍フォン」と題してリスナーへ生電話を行った。その中でドッキリとして菊地には知らせず電話をかけた。そのラジカントロプスでオンエアーされた部分が、再度本番組でも流され、菊地本人がその時の状況を説明、ローテンションぶりを釈明した。
- 2010年4月10日の品川プリンスシアターからの生中継は、当日、同会場でアイドリング!!!とYGAによるライブが行われており、かねてより菊地自身が「ライブ終わりの生の観客の声を聞きたい」と発言していたことが発端。実際には、当日のライブに菊地の出演予定はなく、観客が生や電話で出演することもなかったが、ライブを終えたばかりの酒井瞳と林沙奈恵が飛び入りゲストとして参加し、ライブ終演後の感想を述べ、その中継の様子をライブ観覧後の観客が見ることが出来た。またラジオと同時にUstreamにて配信を行った。
- 2010年6月5日はUSTREAMスタジオ渋谷からラジオ・Ustreamの同時生放送を行ったが、当日はラジオ放送に先がけて15時頃よりUstream回線を接続し、技術チェック、リハーサルの模様も中継した。またその中で本番で使用するクイズの問題をTwitterで意見を募りながら作成した。
- 2010年から行われている「TOKYO IDOL FESTIVAL」の会場から菊地がアイドリング!!!を卒業する2014年まで5年連続公開生放送を行っている。2010年は「よしもとプリンスシアター」の入口前のスペース、2011年と2012年はゆりかもめ・テレコムセンター駅前の「滝の広場」、2013年と2014年はフジテレビ湾岸スタジオ・多目的ホールで行われた。
- 2010年9月4日には、当番組に加えて、24時(9月5日0時)からの「ラジカントロプス2.0」を「『菊地亜美の1ami9』スペシャルバーション」として放送し、両方に生出演。1990年9月5日生まれの菊地にとって、前者は10代最後の、後者は20歳最初の放送となった。
- 2010年11月27日放送分は11月14日に日本工学院八王子専門学校にて公開収録を行なった模様が放送された。この公開収録は菊地が最寄り駅から会場までの道に迷い開始予定時刻までに到着できず、当初の予定時間から大幅に遅れての公開収録スタートとなった。
- 2010年12月11日放送回、ゲストのバカリズムの選曲でバニラビーンズの曲を流した。番組公式Twitterがそれをツイートしたところ即座にバニラビーンズのレナが反応、その事を契機に番組放送中にTwitter上でのゲストブッキングに発展。翌2011年2月5日放送回でゲストとして出演した。
- 2010年度の民放ラジオ統一キャンペーン「ラジオがやってくる!」においてラジオ日本代表として神奈川県立上矢部高等学校を訪問し同校生徒を交えて番組収録を行った。この模様は2011年3月3日に特別番組として放送された。2012年度の同キャンペーンでも上矢部高校を訪れ番組収録を行っている(2013年3月16日放送)[18]。
- 2011年2月にリスナーの希望した場所で収録を行う企画が発足。3月5日放送分での抽選の結果、都電荒川線の車両を借り切って公開収録をすることに決定したが、3月11日に発生した東日本大震災の影響により当面の実施が困難となってしまった。そのため新たに公開収録の希望会場の募集を行なっている。
- 2011年5月2日、菊地のたっての希望により同じラジオ日本の番組「びびこのMOON 月 SEE STARS」にゲスト出演。この日の放送は1ami9のpodcastでも配信された。同番組内でびびこと意気投合したことから後日当番組の9月3日の放送分にびびこがゲスト出演した。また、2011年11月19日のラジオ生放送本番前にUstreamで準備中のスタジオの様子を配信していたところ別スタジオで「MOON 月 SEE STARS」収録をしていたびびこが飛び入り参加、当日の番組ゲストとして来ていた大川藍の運勢を占った。
- 2011年8月13日の生放送は菊地が体調不良のため急遽スタジオ進行を9nineの西脇彩華が担当し、菊地は電話で出演した。後日8月25日の西脇のレギュラー番組「STROBE NIGHT!」(NACK5)の生放送に菊地が急遽ゲスト出演、翌2012年3月8日には立場を逆転しSTROBE NIGHTの生放送を欠席する西脇の代打パーソナリティーを務め、局の垣根を超え事実上の番組相互乗り入れを実現した。
- 2011年11月5日放送分は、2011年10月29日に行われたみなとみらい・クイーンズスクエア横浜での公開収録の模様が放送されたが、重盛さと美に加え、菊地の実姉(通称「あねね」)もゲスト出演。あねねは生歌対決(勝った方の曲のみ放送で流れる)で「慟哭」(工藤静香)を歌い、「職業:アイドル。」を歌った菊地に勝っている。
- 放送3周年記念となった2012年10月13日の放送で、福田から「一回55分間フリートークにチャレンジして欲しい」との要望があった。それを受けて、2012年11月17日放送では、オープニングからエンディングまで55分間フリートークを行った。この日の放送は録音放送であったが、放送とサイマルでUstreamで配信された。2014年8月30日放送でも60分間フリートークを行っている。
- 2015年10月3日放送分は9月13日に行われた「1ami9LIVE!」の模様が放送された。イベント終了前にサプライズで菊地とわーすたの坂元葉月の生誕祭を行った。
- 2017年4月改編が4月1日から始まる関係で、2017年4月1日(暦日)は1:00 - 2:00(金曜深夜最後の放送)と22:00 - 22:30(土曜夜最初の放送)の2回放送がある。
脚注
外部リンク
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菊地亜美の1ami9
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菊地亜美の1ami9
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森川由加里 青春グラフィティー
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大人の愚問(22:00-22:30) ※深夜3:00枠に繰り下げ
斉藤雪乃のイチバンセン!(22:30-22:55) ※日曜(土曜深夜)0:00に移動
カンムリラジオ(22:55-23:00) ※「ザ・カンムリラジオwithプロインタビュアー・ 吉田豪」 に番組名を変更、土曜(金曜深夜)3:00に移動
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RFラジオ日本 土曜日(金曜日深夜)1:00-2:00枠 |
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菊地亜美の1ami9
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レッツゴー!仮面ライダーGIRLS!(1:00-1:30)
UltimateHappiness(1:30-2:00)
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RFラジオ日本 土曜日22:00-22:30枠 |
山本さゆりのミュージックパーク(22:00-23:00) ※土曜20:00-21:00に移動
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