関東学院大学ラグビー部(かんとうがくいんだいがくらぐびーぶ、Kanto Gakuin Univ Rugby Football Club)は関東大学ラグビーリーグ戦グループ1部に所属する関東学院大学のラグビー部。略称は関東学院(かんとうがくいん)または関東(かんとう)。1997年度から2006年度まで10年連続で大学選手権決勝に進出し、そのうち2度の2連覇を含む6回の優勝を達成している。7人制ではジャパンセブンズ優勝1回・YC&AC JAPAN SEVENS優勝1回を誇る。また、多くの人材を日本代表に輩出している。
戦歴
1980年度に全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会で初優勝。1982年度にも地区対抗大学大会で優勝し、さらに1部昇格を決めた。
1990年度に関東大学ラグビーリーグ戦グループで初優勝。また同年度には大学選手権初出場を決めた。
1997年度に大学選手権決勝で、明治大学を破り初優勝。翌1998年度も明治大学を破り、大学選手権2連覇を達成した。
1999年度には史上2校目の大学選手権3連覇を狙ったが、決勝で慶應義塾大学に7-27で敗れた。
2002年度にも大学選手権3連覇を目指したが、早稲田大学に22-27で敗れた。
逆に、2006年度には早稲田大学の大学選手権3連覇を阻み、6度目の大学日本一に輝く。
2001年度から2006年度まで6年連続で大学選手権決勝で早稲田大学と対戦し、3勝3敗と拮抗している。
2007年度には、関東大学ラグビーリーグ戦の優勝をほぼ決めながら、部員の大麻による不祥事(後述)により最終戦である、法政大学戦の出場を辞退し優勝を逃した。その後、対外試合を2008年3月末日まで自粛することを決定し、大学選手権決勝の連続出場は10年連続で途絶えた。
2012年度は最下位で入替戦に回り、立正大学に17-40で敗れ、2部に降格した。
2013年度は2部2位で入れ替え戦に挑むが、1部7位の立正大学に22-27で敗れ2部残留。
2014年度は2部3位にて、入れ替え戦に出場することなく2部残留が決まった。
2015年度は2部2位で入れ替え戦に挑み、1部7位の専修大学に22-7で勝ち、1部に昇格した。
2016年度は1部6位にて、入れ替え戦に出場することなく1部残留が決まった。
2017年度は最下位で入替戦に回り、専修大学に38-43で敗れ、2部に降格した。
2019年度は2部2位で入れ替え戦に挑み、1部7位の拓殖大学に31-28で勝ち、1部に昇格した。
2022年度は最下位で入替戦に回り、拓殖大学に17-26で敗れ、2部に降格した。
2023年度は2部1位で入れ替え戦に回り、拓殖大学に38-26で勝ち、1部に昇格した。またこの年は初めての共同キャプテンであり、わずか1年で1部に戻したのは関東学院大学の歴史上初めて。
タイトル
- 関東大学ラグビーリーグ戦 : 10回
- 1990、1996、1997、1999、2000、2001、2002、2003、2005、2006
- ※年は全て年度。
戦績
近年のチームの戦績は以下のとおり。
年度 |
所属 |
勝敗 |
順位 |
監督 |
主将 |
大学選手権
|
1996年 |
1部 |
7勝0敗 |
1位 |
春口廣 |
仙波優 |
準決勝 27-32 早稲田大学
|
1997年 |
1部 |
7勝0敗 |
1位 |
春口廣 |
箕内拓郎 |
優勝 決勝 30-17 明治大学
|
1998年 |
1部 |
5勝2敗 |
2位 |
春口廣 |
立川剛士 |
優勝 決勝 47-28 明治大学
|
1999年 |
1部 |
6勝1敗 |
1位 |
春口廣 |
淵上宗志 |
準優勝 決勝 7-27 慶應義塾大学
|
2000年 |
1部 |
7勝0敗 |
1位 |
春口廣 |
久富雄一 |
優勝 決勝 42-15 法政大学
|
2001年 |
1部 |
7勝0敗 |
1位 |
春口廣 |
山口智史 |
優勝 決勝 21-16 早稲田大学
|
2002年 |
1部 |
7勝0敗 |
1位 |
春口廣 |
北川俊澄 |
準優勝 決勝 22-27 早稲田大学
|
2003年 |
1部 |
7勝0敗 |
1位 |
春口廣 |
山村亮 |
優勝 決勝 33-7 早稲田大学
|
2004年 |
1部 |
6勝1敗 |
2位 |
春口廣 |
松本健志 |
準優勝 決勝 19-31 早稲田大学
|
2005年 |
1部 |
6勝1敗 |
1位 |
春口廣 |
有賀剛 |
準優勝 決勝 5-41 早稲田大学
|
2006年 |
1部 |
6勝1敗 |
1位 |
春口廣 |
吉田正明 |
優勝 決勝 33-26 早稲田大学
|
2007年 |
1部 |
6勝1敗 |
2位 |
春口廣 |
中園真司 |
出場辞退
|
2008年 |
1部 |
5勝2敗 |
3位 |
櫻井勝則 |
土佐誠 |
1回戦 5-21 早稲田大学
|
2009年 |
1部 |
6勝1敗 |
2位 |
櫻井勝則 |
安藤泰洋 |
1回戦 17-17 帝京大学1
|
2010年 |
1部 |
4勝3敗 |
3位 |
櫻井勝則 |
大島脩平 |
1回戦 13-39 帝京大学
|
2011年 |
1部 |
5勝2敗 |
3位 |
櫻井勝則 |
田中圭一 |
準決勝 17-42 天理大学
|
2012年 |
1部 |
0勝7敗 |
8位 |
櫻井勝則 |
稲垣啓太 |
※入替戦 17-40 立正大学 2部降格
|
2013年 |
2部 |
6勝1敗 |
2位 |
春口廣 |
岡山敦士 |
※入替戦 22-27 立正大学 2部残留
|
2014年 |
2部 |
5勝2敗 |
3位 |
板井良太 |
今井隆太 |
|
2015年 |
2部 |
6勝1敗 |
2位 |
板井良太 |
高城佑太 |
※入替戦 22-7 専修大学 1部昇格
|
2016年 |
1部 |
2勝5敗 |
6位 |
板井良太 |
宮川智海 |
|
2017年 |
1部 |
1勝6敗 |
8位 |
板井良太 |
佐々木修弥 |
※入替戦 38-43 専修大学 2部降格
|
2018年 |
2部 |
7勝0敗 |
1位 |
板井良太 |
青山晃 |
※入替戦 29-47 中央大学 2部残留
|
2019年 |
2部 |
6勝1敗 |
2位 |
板井良太 |
鈴木伊織 |
※入替戦 31-28 拓殖大学 1部昇格
|
2020年 |
1部 |
1勝6敗 |
7位 |
板井良太 |
萬田開人 |
|
2021年 |
1部 |
3勝4敗 |
4位 |
板井良太 |
三輪悠真 |
|
2022年 |
1部 |
0勝7敗 |
8位 |
板井良太 |
米井翔啓 |
※入替戦 17-26 専修大学 2部降格
|
2023年 |
2部 |
6勝1敗 |
1位 |
立川剛士 |
立川大輝, 宮上凜 |
※入替戦 38-26 拓殖大学 1部昇格
|
2022年 |
1部 |
0勝7敗 |
8位 |
立川剛士 |
内川朝陽, 由比藤聖 |
※入替戦 49-38 中央大学 1部残留
|
1トライ数の差により帝京大学が2回戦進出
主な在籍選手
在籍した選手
所在地
大麻による不祥事
(詳細は「関東学院大学ラグビー部大麻事件」を参照)
2007年11月、大麻取締法違反容疑で部員2名が逮捕・起訴されたため、「対外試合を2008年3月末日まで自粛・監督は対外試合をはじめラグビーの指導を3ヶ月自粛・部長は学生の管理責任をとり辞任・当該部員2名については11月9日付で退部(12月19日に退学処分)となった[1]。ラグビー部公式サイトでは、その直後にもレギュラー選手1名を含む2~4年生部員計12名の大麻吸引が更に発覚、監督の引責辞任に至り、同12名は同法違反(共同所持)容疑で書類送検され、大学側から
- (1)大麻を吸引した12名全員について、無期停学とし、さらに教育的指導および研修を行うものとする(なお、12名の部員に対するラグビー部としての措置は、無期限謹慎とする)。
- (2)ラグビー部に対しては、対外試合の自粛期間を延長し、前回の措置を決めた12月4日から6ヶ月継続するとする旨が発表された。
12月、渡辺憲正副学長が関東ラグビーフットボール協会を訪れ処分内容などを記した報告書を提出した[2]。
脚注
- ^ 関東学院大学ラグビー部不祥事の件について
- ^ 「関東学院大が関東ラグビー協会に報告」日刊スポーツ[2007年12月5日19時59分
関連項目
外部リンク
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