高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ北海道(たかまどのみやはい ジェイエフエイ アンダーエイティーン - ほっかいどう)は、全国に9つある高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグの一つである。2010年までは「JFAプリンスリーグU-18北海道」、2017年までは「高円宮杯U-18サッカーリーグ プリンスリーグ北海道」と称していた。
本項では本リーグの下位のリーグである、高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ 北海道FAリーグならびに高円宮杯 JFA U-18サッカー北海道ブロックリーグについても説明する。
概要
「プリンスリーグ北海道」は北海道全体を対象とするリーグであり、その下位に「北海道FAリーグ」(北海道全体を対象とする、詳細は後述)および「ブロックリーグ」(北海道の地区別に実施、詳細は後述)が設けられている。それぞれの間で入れ替えが行われ、ブロックリーグについてはそれらの上位チーム間で対戦を行った結果の上位チームが北海道FAリーグ(2022年まではプリンスリーグ北海道、2023年はプリンスリーグ北海道もしくは北海道FAリーグ)に昇格する。
2011年より2回戦総当りとなったものの、2016年まではホーム・アンド・アウェー方式を採用せず、北海道内各地を巡回して実施していた[1]。2017年より一部集約開催があるほかはホーム・アンド・アウェーとなった[2]。
プレミアリーグへの参入状況
2011年に上位リーグとなるプレミアリーグが創設。創設に際しては北海道には参入枠1が与えられ、2010年のプリンスリーグ北海道優勝チームであるコンサドーレ札幌U-18が参入した[3]。
プレミアリーグ創設後のプリンスリーグ北海道初年である2011年は旭川実業高校が優勝し、プレミアリーグ参入戦でも2連勝してプレミアリーグ昇格となった[4][5]。しかし同チームは2012年のプレミアリーグではリーグ全試合(18試合)で勝ち点1にとどまり[6]降格となった。また2011年からプレミアリーグに参加していたコンサドーレ札幌U-18も2015年に9位に終わり降格、2016年よりプリンスリーグ北海道に参加している。
旭川実業高校が昇格した翌年の2012年から2021年までの間、プリンスリーグ北海道の成績によりプレミアリーグプレーオフに出場しプレミアリーグへ昇格したチームはなかったが、2022年に旭川実業高校がプレミアリーグプレーオフを勝ち抜いてプレミアリーグへ再昇格した[7]。しかしその旭川実業高校も2023年は1年でプリンスリーグ北海道へ降格となった[8]。
北海道FAリーグ
高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ 北海道FAリーグ[9]は、プリンスリーグ北海道の下部にあたるリーグで、2024年より新設された(2023年の開催要項で、翌年より新設することが明示されていた[10])。
北海道サッカー協会の資料においては「プリンス2部」と呼称されている場合もある[10][11]ものの、日本サッカー協会の定めるプリンスリーグの枠組みには含められていない[12]。
ブロックリーグ
高円宮杯 JFA U-18サッカー北海道ブロックリーグは、北海道FAリーグの下部(2023年まではプリンスリーグ北海道の下部)にあたるリーグで、北海道の地区別に行われる。名称は以下の通りとなる。
- 2018年より:「高円宮杯 JFA U-18サッカー北海道ブロックリーグ[ブロック名]」
- 2017年まで:「高円宮杯U-18サッカーリーグ北海道 [ブロック名]ブロックリーグ」
- 2010年まで:「JFAプリンスリーグU-18北海道 [ブロック名]ブロックリーグ」
2018年現在の地域分けは以下の通りである。
- 道南ブロック - 苫小牧・室蘭・函館地区[13]
- 道央ブロック - 小樽・千歳・空知・北空知地区[14]
- 札幌ブロック - 札幌地区[15]
- 道北ブロック - 旭川・道北・宗谷地区[16]
- 道東ブロック - 網走・十勝・釧路・根室地区[17]
なおブロックリーグは北海道の社会人サッカーのリーグ戦にも存在するものの、以下の点で異なる。
- 北空知地区のチームは、高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグについては道央ブロックリーグに参加する一方、社会人チームについては道北ブロックリーグに参加する(2018年まで。2019年は道央・道北ブロックリーグとして統合)。
- 高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグのブロックリーグにおいては、ブロック内で1部リーグ・2部リーグなどの区分を行っている(上記、各ブロックリーグについての出典を参照)一方、社会人サッカーではブロックリーグは1部のみである(ブロックリーグの下部には地区リーグを設けている)。
参加チーム(2024年)
2023年ポストシーズンの参入戦結果:高円宮杯JFAU-18サッカープリンスリーグ2023北海道プレーオフ
2024北海道FAリーグ 参加チーム
チーム名 |
ブロック |
地区 |
昨年順位 |
備考
|
旭川実業高等学校2nd |
道北 |
旭川 |
プリンス北海道7位 |
旭川実業高等学校(トップチーム)の降格のため繰り下げ降格
|
帯広北高等学校 |
道東 |
十勝 |
プリンス北海道8位 |
自動降格
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札幌第一高等学校 |
札幌 |
札幌 |
札幌ブロック1位 |
参入(プリンスリーグ北海道プレーオフ3位)
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函館大谷高等学校 |
道南 |
函館 |
道南ブロック3位 |
参入(プリンスリーグ北海道プレーオフ4位)
|
札幌光星高等学校 |
札幌 |
札幌 |
札幌ブロック3位 |
参入(プリンスリーグ北海道プレーオフ5位)
|
VITA U18 |
道北 |
旭川 |
道北ブロック4位 |
参入(プリンスリーグ北海道プレーオフ6位)
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北海道帯広緑陽高等学校 |
道東 |
十勝 |
道東ブロック2位 |
参入(プリンスリーグ北海道プレーオフ7位)
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旭川志峯高等学校 |
道北 |
旭川 |
道北ブロック2位 |
参入(プリンスリーグ北海道プレーオフ8位)
|
大会方式
- 2003年
- 8チームによる1回総当たり。3チームが自動降格し、ブロックリーグから3チームが昇格する[18]。
- 2004年
- 8チームによる1回総当たり[19][20]。ブロックリーグから2チームが昇格し、ブロックリーグ決勝大会3位チームはプリンスリーグ北海道の最下位チームと入れ替え戦を行う[19][21]。
- 2005年 - 2008年
- 10チームによる1回総当たり。9位・10位チームは自動降格。8位チームはブロックリーグ決勝大会3位のチームと入替戦を行う。[22][23][24][25]
- 2009年
- 10チームによる1回総当たり。9位・10位チームは自動降格。7位・8位チームならびにブロックリーグの6チーム(札幌ブロックから2チーム、他の各ブロックから1チームずつ)の計8チームでブロックリーグ決勝大会を行い、2チームがプリンスリーグ北海道に残留ないし昇格する。[26]
- 2010年
- 8チームによる1回総当たり[27]。1位チームは翌年より新設されるプレミアリーグに昇格。7位・8位チームならびにブロックリーグの6チーム(札幌ブロックから2チーム、他の各ブロックから1チームずつ)の計8チームでブロックリーグ決勝大会を行い、3チームがプリンスリーグ北海道に残留ないし昇格する[28]。
- 2011年 - 2018年
- 8チームによる2回総当たり。下位チームが自動降格する。ブロックリーグの上位チーム(対象チーム数は年により異なる)がブロックリーグ決勝大会を行い上位チームが昇格する。昇降格数は、プリンスリーグ北海道とプレミアリーグとの昇降格数により異なる[29][30][31][32][33][34][35][36]。(なお2011年については、プリンスリーグ北海道からプレミアリーグへの昇格が1チーム、プレミアリーグからプリンスリーグ北海道への降格がなかったため、ブロックリーグからプリンスリーグ北海道への昇格は2チーム、プリンスリーグ北海道からブロックリーグへの降格は1チームとなった。)
- 2019年 - 2022年
- 8チームによる2回総当たり[37]。7位チームならびにブロックリーグの上位チーム7チーム(合計8チーム)によるプレーオフを行い、上位チームがプリンスリーグに残留もしくは昇格する(昇降格数は、プリンスリーグ北海道とプレミアリーグとの昇降格数により異なる)[38]。
- なお2020年はCOVID-19流行の影響により、開幕が9月となり、リーグ戦は1回総当たりに削減されるほか昇降格も実施しない予定[39]。
- 2023年
- 翌年より北海道FAリーグ(プリンスリーグ2部)を創設するため、プリンスリーグ北海道の8位(最下位)チームは北海道FAリーグへ自動降格、7位チームがプリンスリーグ北海道プレーオフに進出する[10]。プレーオフにはプリンスリーグ北海道の7位チームならびにブロックリーグからの11チーム(合計12チーム)が出場し、その結果によりプリンスリーグ北海道もしくは北海道FAリーグへの参入チームが決定される[40]。
- 2024年
- 当年より北海道FAリーグを新設。プリンスリーグ北海道の下位2チームと北海道FAリーグの上位2チームは自動入れ替え、北海道FAリーグの下位2チームはブロックリーグへ自動降格することを原則とするが、プリンスリーグ北海道とプレミアリーグとの昇降格数により変動する。[9][11]
上位チームへの特典
- リーグ優勝チーム(年によっては準優勝チームも)はプレミアリーグ参入戦(他地域のプリンスリーグ上位チームと対戦しプレミアリーグ昇格を争う)への出場権を得る。
- 2004年から[41] 2010年までは、優勝チームは翌年の知事杯全道サッカー選手権大会(兼 天皇杯全日本サッカー選手権大会北海道予選)の地区予選を免除されていた。2011年からは上位リーグとしてプレミアリーグが設置されたため、以後はプレミアリーグも含めた北海道の最上位チームが地区予選免除となっている[42][43](2014年まで)。2015年より、知事杯全道サッカー選手権大会は第2種(U-18)チームは出場自体が不可能になっている。
- 2011年・2012年はコンサドーレ札幌U-18(当年はプレミアリーグ所属)が予選免除となった。2013年も本来はコンサドーレ札幌U-18が予選免除となるところ日程の都合から辞退したため、繰り上げで旭川実業高校が予選免除となった[44]。
- 2007年から2008年には、リーグ上位2チームに翌年の北海道チャンピオンズスーパーリーグへの出場権が与えられていた。
結果
凡例
- ☆ :高円宮杯全日本ユース選手権出場
- ↑ :自動昇格
- ↑# :プレーオフの結果昇格
- * :プレーオフの結果昇格せず
- * :プレーオフの結果降格せず
- ↓# :プレーオフの結果降格
- ↓ :自動降格
- × :リーグ脱退
2003年-2010年
2011年-2023年
2024年-
当年より北海道FAリーグ(プリンスリーグ北海道2部)を創設。
プリンスリーグ北海道
北海道FAリーグ
脚注
- ^ 登別大谷高校は2012年度をもって閉校となった。
- ^ 2020年については前述の通り、COVID-19流行の影響を受け昇降格は実施しない。また最終節の実施がCOVID-19流行の拡大を受けて取りやめとなり[68]、代替試合を実施せずにその時点での順位を最終順位として確定した。
- ^ 旭川実業高校2ndは2023年はプリンスリーグ北海道で7位となりプリンスリーグ北海道プレーオフに出場したものの、旭川実業高校(トップチーム)がプレミアリーグEASTからプリンスリーグ北海道へ降格となったため、プリンスリーグ北海道プレーオフの結果にかかわらず北海道FAリーグへ降格となった。
出典
関連項目
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* はプロフェッショナルスポーツリーグ |
球技 |
卓球 | |
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野球 | |
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テニス | |
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サッカー |
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ホッケー | |
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フットサル |
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クリケット |
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ソフトボール |
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バレーボール | |
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ハンドボール | |
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ソフトテニス | |
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バドミントン | |
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アイスホッケー |
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ラグビーユニオン | |
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バスケットボール |
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アメリカンフットボール | |
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その他 |
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廃止等 |
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