サウス・ウェスト・イングランド(英語: South West England、日本語: 南西イングランド)は、イングランドを構成する9つのリージョン(地域)のうちの一つ。
コーンウォール(シリー諸島を含む)、ドーセット、デヴォン、グロスターシャー、サマセット、ウィルトシャーの各カウンティからなり、主要な都市や町としてバース、ブリストル、ボーンマス、チェルトナム、エクセター、グロスター、プリマス、スウィンドンがある。面積23,836平方キロメートルはイングランドのリージョンで最大だが、人口は570万人あまりと3番目に少ない。
いわゆるウェスト・カントリーにあたるこの地域は、古代にはウェセックス王国の版図であった。ダートムーアとエクスムーアの2つの国立公園(ニュー・フォレストも一部がこの地域にかかっている)と、4つの世界遺産(ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群、コーンウォールと西デヴォンの鉱山景観、ジュラシック・コースト、バース市街)が所在する。海岸線はイングランドのリージョンのなかで最も長い。
行政面ではサウス・ウェスト地域議会が2008年に、行政府が2011年に廃止され、域内の議会の代表者で構成されるサウス・ウェスト・カウンシルズが行政面での調整を担っている。ブリストル、サウス・グロスターシャー、バース・アンド・ノース・イースト・サマセットはイングランド西部合同行政機構に加入している。
アーサー王物語やグラストンベリー・トーの伝説といった民話の宝庫として知られる。コーンウォールには独自の言語としてコーンウォール語があり、この地域をケルト諸語圏とする見方もある。食文化ではサマセットのチェダー発祥のチェダーチーズやデヴォンのクリームティー、カニ、コーンウォールのパスティ(コーニッシュ・パイ)やシードルが有名である。エデン・プロジェクトやアードマン・アニメーションズの所在地で、グラストンベリー・フェスティバルやブリストル国際バルーンフェスタといったイベントの開催地でもある。トリップ・ホップはブリストル発祥とされ、コーンウォールにはサーフィンに適した砂浜が広がる。ダフニ・デュ・モーリエやアガサ・クリスティー、イーニッド・ブライトンといった作家は、この地域に居を構えた。
下位の地方区分
UA = 単一自治体
CC = カウンティ・カウンシル
関連記事