ジョン・アックスフォード
ジョン・バートン・アックスフォード(John Berton Axford, 1983年4月1日 - )は、カナダ連邦オンタリオ州シムコー出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。現在はFA。 経歴プロ入り前2001年のMLBドラフト7巡目(全体219位)でシアトル・マリナーズから指名されたが、入団しなかった[1]。 2005年のMLBドラフト42巡目(全体1259位)でシンシナティ・レッズから指名されたが、この時も入団しなかった[1]。 プロ入りとヤンキース傘下時代2006年8月11日にニューヨーク・ヤンキースと契約した[1]。 ブルワーズ時代2008年3月4日にミルウォーキー・ブルワーズと契約を結んだ[1]。契約が決まるまでは本人曰く「ATMから必要なだけの現金が引き出せないことが何度もあった」というほど生活に困窮しており、生計を立てるために昼は地元の大手スーパーマーケットや家電量販店で携帯電話のセールスマン、夜はバーテンダーとして働いていた[2]。 2009年、マイナーではA+級ブレバード・カウンティ・マナティーズ、AA級ハンツビル・スターズ、AAA級ナッシュビル・サウンズの3つの階級で45試合に登板して9勝1敗、防御率2.77を記録した。9月7日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りを果たし[3]、15日にメジャーデビュー。シーズン最終戦となった10月4日のセントルイス・カージナルス戦では、9回にクローザーのトレバー・ホフマンが1失点を喫したため、試合は延長戦となり、延長10回にアックスフォードが無失点に抑え、メジャー初セーブを記録[4]。 2010年はブルワーズのリリーフ防御率が30球団中29位と不振で、ラトロイ・ホーキンスの故障者リスト入りもあり、5月15日にメジャー昇格[5]。5月23日に不振のホフマンに代わりクローザーとしてシーズン初セーブを記録[6]。以降、クローザーに定着した。 2011年は、46セーブを記録し、ナ・リーグの最多セーブに輝いた。 2012年5月4日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦、シーズン6セーブ目を挙げ、当時歴代4位となる49試合連続セーブ成功を達成した[7]。この年は、一転して別人のような大不振に陥る。救援失敗が目立ち、チームの足を引っ張ってしまうことが多くなり、他の中継ぎ投手共々この年のブルワーズの悲惨なリリーフ陣の象徴となってしまった。それでも、9月16日のニューヨーク・メッツ戦で通算100セーブを達成した。シーズンでリーグ6位の35セーブを挙げた一方、セーブ失敗は9回記録した。 2013年1月17日に第3回WBC本戦のカナダ代表が発表され[8]、代表入りした[9][10]。翌日の[1月18日に年俸500万ドルの1年契約を結んだ。 カージナルス時代2013年8月30日にマイケル・ブレイゼックとのトレードで、カージナルスへ移籍した。12月2日にFAとなった。 インディアンス時代2013年12月19日にクリーブランド・インディアンスと契約を結んだ[11]。 2014年開幕当初の4月はクローザーを務めていたものの、その後、成績不振となり、リリーフに配置転換された。 パイレーツ時代2014年8月14日にウェイバー公示を経てピッツバーグ・パイレーツへ移籍した[12]。オフにFAとなった。 ロッキーズ時代2015年1月30日にコロラド・ロッキーズとマイナー契約を結んだ[13]。3月1日にメジャー契約を結び、40人枠入りする。シーズンでは60試合に登板し、4勝5敗25セーブ・防御率4.60の成績を残した。シーズン終了後の11月20日にDFAとなり[14]、25日にFAとなった[15]。 アスレチックス時代2015年12月11日にオークランド・アスレチックスと2年総額1000万ドルで契約を結んだ[16]。 2016年は、6年連続60試合以上となる68試合に登板し、防御率3.97・6勝4敗3セーブ・WHIP1.45という成績を記録。防御率やWHIPは前年から改善し、やや復調の傾向を示した。 2017年開幕前の2月8日に第4回WBCのカナダ代表に選出された[17]が、3月3日に「個人的かつプロフェッショナルな理由」のため代表を辞退した[18]。7月27日にDFA[19]、30日に自由契約となった[20]。 ブルージェイズ時代2018年2月9日にトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[21]。3月29日にメジャー契約を結び、開幕25人枠入りを果たした[22]。 ドジャース時代2018年7月31日にコーリー・コッピングとのトレードで、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍した[23]。オフの10月29日にFAとなった[20]。 ブルージェイズ傘下時代2019年2月16日にブルージェイズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[24]。3月24日に一旦自由契約となるが、26日にマイナー契約で再契約した[25]。怪我の影響もありルーキーリーグで1試合登板したのみで残りのシーズンは全休した。翌2020年は契約を結ばずFAとなった。 第二次ブルージェイズ傘下時代カナダ代表として参加したオリンピック予選で2試合に登板し無失点と好成績を収めたこともあり、2021年6月24日にブルージェイズとマイナー契約を結んだ。ルーキーリーグで1試合に登板したのち3Aに昇格し、9試合で10回2/3を投げ1失点と好成績を収めた。8月2日にミルウォーキー・ブルワーズに金銭トレードされた。 ブルワーズ時代8月3日にMLB昇格し、当日のピッツバーグ・パイレーツ戦で3年ぶりにMLB登板となった。しかし、この試合で肘を痛め降板、今季絶望となった。 投球スタイルオーバースローから投げる、最速100mph(約161km/h)・平均96mph(約154km/h)のフォーシームが全投球中の約7割を占めており、その他に90mph(約145km/h)前後のスライダー、78mph(約126km/h)前後のカーブなどを使用する。メジャー通算奪三振率は10.3と高い奪三振能力を持っているが、通算与四球率は4.4と与四球も多い[26]。 詳細情報年度別投手成績
タイトル
背番号
代表歴脚注
関連項目外部リンク
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