センテナリアン
アメリカ独立戦争 の退役軍人である102歳のサミュエル・ダウニング (1864年 )
センテナリアン (centenarian )とは、100歳以上の人物(長寿 者)のことである。日本語 では「百寿者 」とも表現する[ 1] [ 2] [ 3] 。
110歳以上の人物を指すスーパーセンテナリアン は、センテナリアン1,000人につき約1名しか存在しない[ 4] [ 5] [ 6] 。115歳以上となると非常に稀有で、有史以来現在まで記録されたのは71人のみである。国際連合 は2015年 の推定で、世界中に約41.7万人のセンテナリアンがいると発表した[ 7] 。更に、寿命が世界中で伸び、なおかつ世界人口も急増しているため、100歳以上の人々の数は将来急速に増加すると予想されている[ 8] 。
現状
カナダ人 センテナリアンのミュリエル・ダックワース (2008年 )。翌年の8月22日 に亡くなる。
日本 はセンテナリアンの数が世界で最も多く、2024年 9月 現在、推計95,119人であった[ 9] 。なお、調査が始まったのは老人福祉法 が制定された1963年 だが、この時は153人のみであった[ 9] 。その後、1998年 に10,158人、2003年 に20,561人、そして2009年 には40,399人と、短期間のうちに数が倍増。
国立社会保障・人口問題研究所 による2023年 の将来推計人口調査によると、2050年 までには約46万7,000人(死亡率が中位推計の場合)に上り、約6割のセンテナリアンが第二次ベビーブーム世代 (団塊ジュニア )を占めるようになる2075年 に約71万5,000人となり、その年をピークにその後減少し、2120年 には約41万8,000人になるとの予測が成されている[ 10] 。一方で、この数は100万人に達するとの試算もある[ 11] 。
なお、2023年時点での予測では、2050年で1950年生まれ の100歳人口は約15万4,260人であり、100歳生存率は約6.6%となっている(男女別では、男性は3万1,190人、女性は12万3,070人である。100歳生存率は、男性で約2.8%、女性は約10.22%となる)[ 12] [ 10] 。
日本の平均寿命 の高さを、炭水化物 中心の食事と健康 的な生活に求める専門家は多い。都道府県別でセンテナリアンが都道府県内に占める人口10万人当たりの人数は2024年9月現在、全都道府県で最も高く2013年 以降県内人口に占めるセンテナリアンの割合が高かった島根県 で159.54人であり全国平均と比較して209%、次いで高知県 は154.20で全国平均の202%、第3位の鹿児島県は130.73人で全国平均の171%とそれぞれ多くなっている[ 9] 。 また、かつて長寿県と言われた沖縄県 の県民の平均寿命が高かった時期があり、その高い要因が食事以外に裏付けられる要因が4つあり、後に長寿学研究でも言及されていた[ 13] 。なお、2024年における日本国内のセンテナリアンの人数は約1,307人に1人、対して沖縄県は人口比が全国平均の105%と上回り、2024年で約1,240人に1人となっている。しかしながら、沖縄県を人口比で上回る都道府県が1道1府29県あり、その中で島根県 ・高知県 は700人に1人以上はおり、最も多い島根県は約627人に1人であった[ 14] 。
日本の100歳以上人口は1970年以降増加を続けているが各都道府県ごとの統計では、2000年代終わり頃(明治末期~大正世代 )より百歳到達者数や百歳以上の人口が前年比で減少となる県(特に男性)が増えている[ 15] [ 16] [ 17] [ 18] [ 19] [ 20] 。特に沖縄県は100歳以上人口の増加が鈍く、人口10万人当たりの百歳以上高齢者数は1973年~2009年まで1位だったが、2010年に2位に後退し、2014年に11位、2023年には28位まで落ちている[ 21] [ 22] [ 注釈 1] 。要因としては米国型食習慣の普及[ 23] 、肥満症や糖尿病、戦死が多い世代である[ 24] 、新型コロナウイルスの影響などが考えられている。
アメリカ合衆国 は日本に次いで2番目にセンテナリアンの数が多く、2023年 7月1日 現在で推計83,732人(男性:18,324人、女性:65,408人)となっており、国民 4,000人につきセンテナリアンが1人いる。2019年 ・2020年 は10万人を突破していたが、2020年に行われた国勢調査 により修正され、再び10万人を切っている[ 25] [ 注釈 2] 。
センテナリアン人口
日本及び海外諸国
国際連合人口部による推計値では、1960年 に20,000人、1990年 に92,000人、2000年 に151,000人、そして2010年 には294,000人に増加し、2015年 には417,000人に膨れ上がっている[ 7] 。これらの古い推定値は、アメリカ合衆国 などが行う全国的な調査結果が考慮されていないことに注意[ 注釈 3] 。 また、2020年 の国連の予測値によると、世界中の100歳以上の高齢者は573,000人に過ぎないことになっている[ 7] 。
下表は、国ごとのセンテナリアン人口の最新の推計値を、最古のものと比較出来るよう纏めたものである。なお、入手可能な資料から作成しているため、年度は国によって異なる。
国名
最新の推計 (年)
最古の推計 (年)
人口100,000人当たりの数
アンドラ
7 (2002)[ 26]
–
10.2
アルゼンチン
15,491 (2020)[ 27]
–
34.4
オーストラリア
8,262(2021)[ 28]
1901 50 (1901)
32.1
オーストリア
1,686 (2022)[ 29]
232 (1990),[ 30] 1960 25 (1960)[ 30]
18.8
バルバドス
114 (2016)[ 31]
39.9
ベルギー
2,163 (2021)[ 32]
1950 23 (1950)[ 33]
18.8
ブラジル
23,760 (2010)[ 33]
–
12.5
カナダ
12,822 (2021)[ 34]
–
33.52
カンボジア
3,143 (2019)[ 35]
–
20.2
中国
54,166 (2013)[ 36]
1990 4,469 (1990),[ 33] 17,800 (2007)[ 37]
4.02
チェコ
845 (2020)[ 38]
2006 404 (2006)[ 39]
7.9
デンマーク
1,220 (2022)[ 40]
32 (1941)[ 41]
20.8
エストニア
154 (2021)[ 42]
42 (1990)[ 30]
11.6
フィンランド
1,038(2020)[ 43]
1960 11 (1960)[ 30]
18.8
フランス
25,961 (2021)[ 44]
1900 100 (1900)[ 45]
38.39[ 44]
ドイツ
20,465 (2020)[ 46]
1885 232 (1885)[ 47]
24.6
ハンガリー
3,363 (2021)[ 42]
1949 76 (1949), 227 (1990)[ 48]
34.6
アイスランド
43 (2021)[ 42] [ 49]
1960 3 (1960)[ 30]
11.7
インド
34,000 (2015)[ 7]
2.1
アイルランド
2,179 (2021)[ 42]
87 (1990)[ 30]
43.5
イスラエル
3,061 (2017)[ 50]
35.1
イタリア
19,095 (2021)[ 51]
1872 99 (1872)[ 41]
29.0
日本
95,119 (2024)[ 9]
81(1884)[ 52] ,105(1930)[ 53] ,97(1950)[ 53] ,155 (1960)[ 54] 54,397 (2013)[ 55]
76.49
マレーシア
43,599 (2015)[ 56]
–
134.68
メキシコ
18,295 (2020)[ 57]
1990 2,403 (1990)
14.5
オランダ
2,189 (2019)[ 58]
1830 18 (1830)[ 59]
12.7
ニュージーランド
297 (1991)[ 60]
1960 18 (1960)[ 30]
5.9
ノルウェー
1,309 (2022) [ 61]
1951 44 (1951)[ 41]
24.1
ペルー
2,707 (2013)
1,682 (2011)[ 62]
8.4
ポーランド
7,232 (2021)[ 42]
1970 500 (1970)[ 63]
19.1
ポルトガル
5,025 (2021)[ 42]
–
48.8
ロシア
22,600 (2020)[ 64]
6,700 (2007)
15.5
シンガポール
1,500 (2020)[ 65]
1990 41 (1990)[ 30]
26.38
スロベニア
281 (2021)[ 66]
1953 2 (1953)[ 67] 、224 (2013)[ 66]
13.3[ 66]
南アフリカ
15,581 (2011)[ 68]
-
30.1
韓国
10,935(2021)[ 69]
– 961(2006年)[ 70] 3,159 (2015)[ 71]
21.16
スペイン
13,043 (2020)[ 72]
4,269 (2002) [ 73]
27.75
スウェーデン
2,410 (2021)[ 74]
1950 46 (1950)
23.1
スイス
1,726 (2021)
1860 7 (1860)[ 41]
19.9
タイ
26,137 (2021)[ 75]
39.5
トルコ
5,780 (2021)[ 42]
-
6.9
イギリス
15,120 (2020)[ 76]
1911 107 (1911)[ 41] [ 77]
23
アメリカ
83,732(2023)[ 25]
1950 2,300 (1950)[ 78] 53,364 (2010),[ 79]
25.00
ウルグアイ
519 (2011)[ 80]
–
15.8[ 81]
世界(推計)
417,000 (2015)[ 7]
316,600 (2012)[ 82] , 1950 23,000 (1950)
5.6
日本のセンテナリアン人口・人口比推移
日本国内のセンテナリアンの1884年 以降の推移示した表は以下の表となる[ 9] 。
年
総人口(千人)[ 83] [ 84]
センテナリアン人口(人)
10万人当たり センテナリアン 人口比(人)
女性の 占める 割合(%)
平均寿命(年)[ 9]
男性
女性
総計
男性
女性
総計
男性
女性
総計
男性
女性
1884[ 52]
19,199
18,763
37,962
18
63
81
0.09
0.34
0.21
77.8
-
-
1885[ 85]
19,368
18,945
38,313
23
54
77
0.12
0.29
0.20
70.1
-
-
1886[ 85]
19,480
19,061
38,541
18
68
86
0.09
0.36
0.22
79.1
-
-
1887[ 86]
19,554
19,149
38,703
-
-
96
-
-
0.25
-
-
-
1888[ 52]
19,716
19,313
39,029
18
50
68
0.09
0.26
0.17
73.5
-
-
1893[ 52]
20,616
20,244
40,860
24
74
98
0.12
0.37
0.24
75.5
42.80
44.30
1925[ 87]
30,013
29,724
59,737
48
139
187
0.16
0.47
0.31
74.3
42.06
43.2
1930[ 88]
32,390
32,060
64,450
31
74
105
0.10
0.23
0.16
70.5
44.8
46.54
1935[ 89]
34,734
34,520
69,254
40
188
228
0.12
0.54
0.33
82.5
46.92
49.63
1940[ 90]
35,508
35,728
71,237
26
156
182
0.07
0.44
0.26
85.7
-
-
1950[ 53]
40,812
42,388
83,200
25
72
97
0.06
0.17
0.12
74.2
58
61.5
1955[ 91]
43,861
45,415
89,276
37
121
158
0.08
0.27
0.18
76.6
63.6
67.75
1960[ 92]
45,878
47,541
93,419
27
117
144
0.06
0.25
0.15
81.3
65.32
70.19
1963
47,208
48,947
96,156
20
133
153
0.04
0.27
0.16
86.9
67.21
72.34
1964
47,710
49,471
97,182
31
160
191
0.06
0.32
0.2
83.8
67.67
72.87
1965
48,692
50,517
99,209
36
162
198
0.07
0.32
0.2
81.8
67.74
72.92
1966
48,611
50,425
99,036
46
206
252
0.09
0.41
0.25
81.7
68.35
73.61
1967
49,180
51,016
100,196
52
201
253
0.11
0.39
0.25
79.4
68.91
74.15
1968
49,739
51,592
101,331
67
260
327
0.13
0.5
0.32
79.5
69.05
74.3
1969
50,334
52,202
102,536
70
261
331
0.14
0.5
0.32
78.9
69.18
74.67
1970
51,369
53,296
104,665
62
248
310
0.12
0.47
0.3
80.0
69.31
74.66
1971
52,076
54,024
106,100
70
269
339
0.13
0.5
0.32
79.4
70.17
75.58
1972
52,822
54,773
107,595
78
327
405
0.15
0.6
0.38
80.7
70.5
75.94
1973
53,606
55,498
109,104
91
404
495
0.17
0.73
0.45
81.6
70.7
76.02
1974
54,376
56,197
110,573
96
431
527
0.18
0.77
0.48
81.8
71.16
76.31
1975
55,091
56,849
111,940
102
446
548
0.19
0.78
0.49
81.4
71.73
76.89
1976
55,658
57,436
113,094
113
553
666
0.2
0.96
0.59
83.0
72.15
77.35
1977
56,184
57,981
114,165
122
575
697
0.22
0.99
0.61
82.5
72.69
77.95
1978
56,682
58,508
115,190
132
660
792
0.23
1.13
0.69
83.3
72.97
78.33
1979
57,151
59,004
116,155
180
757
937
0.31
1.28
0.81
80.8
73.46
78.89
1980
57,594
59,467
117,060
174
794
968
0.3
1.34
0.83
82.0
73.35
78.76
1981
58,001
59,901
117,902
202
870
1,072
0.35
1.45
0.91
81.2
73.79
79.13
1982
58,400
60,329
118,728
233
967
1,200
0.4
1.6
1.01
80.6
74.22
79.66
1983
58,786
60,750
119,536
269
1,085
1,354
0.46
1.79
1.13
80.1
74.2
79.78
1984
59,150
61,155
120,305
347
1,216
1,563
0.59
1.99
1.3
77.8
74.54
80.18
1985
59,497
61,552
121,049
359
1,381
1,740
0.6
2.24
1.44
79.4
74.78
80.48
1986
59,788
61,871
121,660
361
1,490
1,851
0.6
2.41
1.52
80.5
75.23
80.93
1987
60,058
62,181
122,239
462
1,809
2,271
0.77
2.91
1.86
79.7
75.61
81.39
1988
60,302
62,443
122,745
562
2,106
2,668
0.93
3.37
2.17
78.9
75.54
81.3
1989
60,515
62,690
123,205
630
2,448
3,078
1.04
3.9
2.5
79.5
75.91
81.77
1990
60,697
62,914
123,611
680
2,618
3,298
1.12
4.16
2.67
79.4
75.92
81.9
1991
60,934
63,167
124,101
749
2,876
3,625
1.23
4.55
2.92
79.3
76.11
82.11
1992
61,155
63,413
124,567
822
3,330
4,152
1.34
5.25
3.33
80.2
76.09
82.22
1993
61,317
63,621
124,938
943
3,859
4,802
1.54
6.07
3.84
80.4
76.25
82.51
1994
61,446
63,819
125,265
1,093
4,500
5,593
1.78
7.05
4.46
80.5
76.57
82.98
1995
61,574
63,996
125,570
1,255
5,123
6,378
2.04
8.01
5.08
80.3
76.38
82.85
1996
61,698
64,161
125,859
1,400
5,973
7,373
2.27
9.31
5.86
81.0
77.01
83.59
1997
61,827
64,329
126,157
1,570
6,921
8,491
2.54
10.76
6.73
81.5
77.19
83.82
1998
61,952
64,520
126,472
1,812
8,346
10,158
2.92
12.94
8.03
82.2
77.16
84.01
1999
62,017
64,650
126,667
1,973
9,373
11,346
3.18
14.5
8.96
82.6
77.1
83.99
2000
62,111
64,815
126,926
2,158
10,878
13,036
3.47
16.78
10.27
83.4
77.72
84.6
2001
62,265
65,051
127,316
2,541
12,934
15,475
4.08
19.88
12.15
83.6
78.07
84.93
2002
62,295
65,190
127,486
2,875
15,059
17,934
4.62
23.1
14.07
84.0
78.32
85.23
2003
62,368
65,326
127,694
3,159
17,402
20,561
5.07
26.64
16.1
84.6
78.36
85.33
2004
62,380
65,407
127,787
3,523
19,515
23,038
5.65
29.84
18.03
84.7
78.64
85.59
2005
62,349
65,419
127,768
3,779
21,775
25,554
6.06
33.29
20
85.2
78.56
85.52
2006
62,387
65,514
127,901
4,150
24,245
28,395
6.65
37.01
22.2
85.4
79
85.81
2007
62,424
65,608
128,033
4,613
27,682
32,295
7.39
42.19
25.22
85.7
79.19
85.99
2008
62,422
65,662
128,084
5,063
31,213
36,276
8.11
47.54
28.32
86.0
79.29
86.05
2009
62,358
65,674
128,032
5,447
34,952
40,399
8.74
53.22
31.55
86.5
79.59
86.44
2010
62,328
65,730
128,057
5,869
38,580
44,449
9.42
58.69
34.71
86.8
79.55
86.3
2011
62,207
65,627
127,834
6,162
41,594
47,756
9.91
63.38
37.36
87.1
79.44
85.9
2012
62,080
65,513
127,593
6,534
44,842
51,376
10.53
68.45
40.27
87.3
79.94
86.41
2013
61,985
65,429
127,414
6,791
47,606
54,397
10.96
72.76
42.69
87.5
80.21
86.61
2014
61,901
65,336
127,237
7,586
51,234
58,820
12.26
78.42
46.23
87.1
80.5
86.83
2015
61,842
65,253
127,095
7,840
53,728
61,568
12.68
82.34
48.44
87.3
80.75
86.99
2016
61,766
65,167
126,933
8,167
57,525
65,692
13.22
88.27
51.75
87.6
80.98
87.14
2017
61,655
65,051
126,706
8,192
59,579
67,771
13.29
91.59
53.49
87.9
81.09
87.26
2018
61,532
64,911
126,443
8,331
61,454
69,785
13.54
94.67
55.19
88.1
81.25
87.32
2019
61,411
64,756
126,167
8,464
62,810
71,274
13.78
96.99
56.49
88.1
81.41
87.45
2020
61,350
64,797
126,146
9,475
70,975
80,450
15.44
109.53
63.78
88.2
81.64
87.74
2021
61,019
64,483
125,502
10,060
76,450
86,510
16.49
118.56
68.93
88.4
81.47
87.57
2022
60,758
64,189
124,947
10,365
80,161
90,526
17.06
124.88
72.24
88.6
81.05
87.09
2023
60,492
63,859
124,352
10,536
81,603
92,139
17.42
127.79
74.10
88.6
81.09
87.14
2024
---
---
---
11,161
83,958
95,119
18.45
131.47
76.49
88.3
-
-
年
総人口(千人)[ 83] [ 84]
センテナリアン人口(人)
10万人当たり センテナリアン 人口比(人)
女性の 占める 割合(%)
平均寿命(年)
都道府県別のセンテナリアン人口・人口比
都道府県別センテナリアン人口比 (2024年9月)[ 9]
なお、日本国内のセンテナリアンの都道府県別で示した表は2024年9月17日 時点で以下の表となる[ 9] 。なお、10万人当たりのセンテナリアン人口は2024年9月時点のセンテナリアン人口から2023年の人口で割った数値である[ 9] 。
都道府県
都道府県別 センテナリアン人口
都道府県別 センテナリアン人口順位
男性
女性
10万人当たりの センテナリアン人口
10万人当たりの センテナリアン人口順位
女性比率
北海道
4,800
3
630
4,170
94.27
25
86.9
青森県
857
43
74
783
72.38
38
91.4
岩手県
1,126
32
142
984
96.82
23
87.4
宮城県
1,701
19
185
1,516
75.13
36
89.1
秋田県
917
41
91
826
100.33
21
90.1
山形県
1,125
33
158
967
109.65
14
86.0
福島県
1,676
20
218
1,458
94.85
24
87.0
茨城県
1,989
17
230
1,759
70.41
39
88.4
栃木県
1,272
28
157
1,115
67.05
41
87.7
群馬県
1,515
25
172
1,343
79.65
34
88.6
埼玉県
3,358
8
410
2,948
45.81
47
87.8
千葉県
3,291
9
390
2,901
52.6
45
88.1
東京都
7,607
1
971
6,636
54
44
87.2
神奈川県
5,141
2
674
4,467
55.7
42
86.9
新潟県
2,427
13
263
2,164
114.16
11
89.2
富山県
1,029
35
102
927
102.18
19
90.1
石川県
943
39
115
828
85.03
28
87.8
福井県
701
46
76
625
94.22
26
89.2
山梨県
871
42
102
769
109.42
15
88.3
長野県
2,545
12
341
2,204
127
5
86.6
岐阜県
1,590
21
182
1,408
82.34
30
88.6
静岡県
2,917
11
359
2,558
82.05
31
87.7
愛知県
3,649
7
448
3,201
48.8
46
87.7
三重県
1,374
26
150
1,224
79.56
35
89.1
滋賀県
956
38
114
842
67.95
40
88.1
京都府
2,119
15
229
1,890
83.59
29
89.2
大阪府
4,760
4
536
4,224
54.32
43
88.7
兵庫県
4,025
6
480
3,545
74.95
37
88.1
奈良県
1,149
31
130
1,019
88.66
27
88.7
和歌山県
926
40
107
819
103.81
18
88.4
鳥取県
676
47
70
606
125.88
6
89.6
島根県
1,037
34
116
921
159.54
1
88.8
岡山県
1,842
18
207
1,635
99.73
22
88.8
広島県
2,957
10
349
2,608
108
16
88.2
山口県
1,576
22
181
1,395
121.42
8
88.5
徳島県
776
45
85
691
111.65
13
89.0
香川県
983
37
128
855
106.16
17
87.0
愛媛県
1,542
23
174
1,368
119.44
10
88.7
高知県
1,027
36
117
910
154.2
2
88.6
福岡県
4,097
5
410
3,687
80.29
33
90.0
佐賀県
812
44
91
721
102.14
20
88.8
長崎県
1,523
24
127
1,396
120.21
9
91.7
熊本県
2,174
14
254
1,920
127.21
4
88.3
大分県
1,343
27
147
1,196
122.54
7
89.1
宮崎県
1,189
29
130
1,059
114.11
12
89.1
鹿児島県
2,025
16
216
1,809
130.73
3
89.3
沖縄県
1,184
30
123
1,061
80.65
32
89.6
全国
95,119
---
11,161
83,958
76.49
---
88.3
都道府県
都道府県別 センテナリアン人口
都道府県別 センテナリアン人口順位
男性
女性
10万人当たりの センテナリアン人口
10万人当たりの センテナリアン人口順位
女性比率
100歳人口と生存率
年
100歳人口(人)
100年前の出生数(人)[ 12]
100歳生存率(%)
男性
女性
総数
男性
女性
総数
男性
女性
総数
2002年[ 93]
1,265
6,227
7,492
773,296
737,539
1,510,835
0.16
0.84
0.50
2003年[ 94]
1,420
7,103
8,523
763,806
726,010
1,489,816
0.19
0.98
0.57
2004年[ 95]
2,003
9,908
11,911
738,230
702,141
1,440,371
0.27
1.41
0.83
2005年[ 96]
2,143
10,561
12,704
735,948
716,822
1,452,770
0.29
1.47
0.87
2006年[ 97]
2,503
12,867
15,370
726,155
668,140
1,394,295
0.34
1.93
1.10
2007年[ 98]
2,869
14,909
17,778
818,114
796,358
1,614,472
0.35
1.87
1.10
2008年[ 99]
3,056
16,712
19,768
850,209
812,606
1,662,815
0.36
2.06
1.19
2009年[ 100]
3,365
18,238
21,603
863,855
829,995
1,693,850
0.39
2.20
1.28
2010年[ 101]
3,510
19,759
23,269
872,779
840,078
1,712,857
0.40
2.35
1.36
2011年[ 102]
3,728
21,224
24,952
891,049
856,754
1,747,803
0.42
2.48
1.43
2012年[ 103]
3,741
22,082
25,823
886,449
851,225
1,737,674
0.42
2.59
1.49
2013年[ 104]
4,357
23,812
28,169
897,824
859,617
1,757,441
0.49
2.77
1.60
2014年[ 105]
4,357
25,000
29,357
925,855
882,547
1,808,402
0.47
2.83
1.62
2015年[ 106]
4,478
25,901
30,379
918,296
881,030
1,799,326
0.49
2.94
1.69
2016年[ 107]
4,469
27,278
31,747
921,347
883,475
1,804,822
0.49
3.09
1.76
2017年[ 108]
4,636
27,461
32,097
924,953
887,460
1,812,413
0.50
3.09
1.77
2018年[ 109]
4,453
27,788
32,241
914,685
877,307
1,791,992
0.49
3.17
1.80
2019年[ 110]
5,147
31,858
37,005
910,400
868,285
1,778,685
0.57
3.67
2.08
2020年[ 111]
5,680
36,122
41,802
1,035,134
990,430
2,025,564
0.55
3.65
2.06
2021年[ 112]
5,770
37,863
43,633
1,017,457
973,419
1,990,876
0.57
3.89
2.19
2022年[ 113]
6,219
38,922
45,141
1,004,022
965,292
1,969,314
0.62
4.03
2.29
2023年[ 114]
6,714
40,336
47,050
1,043,599
999,698
2,043,297
0.64
4.03
2.30
2024年[ 9]
6,988
40,900
47,888
1,019,988
978,532
1,998,520
0.69
4.18
2.40
2030年以降は推計
2030年 [ 12] [ 10]
10,098
50,957
61,055
1,069,551
1,015,549
2,085,101
0.99
4.76
2.93
2040年 [ 12] [ 10]
18,016
77,436
95,452
1,084,282
1,031,585
2,115,867
1.75
7.14
4.51
2050年 [ 12] [ 10]
31,190
123,070
154,260
1,203,111
1,134,396
2,337,507
2.75
10.23
6.60
2060年 [ 12] [ 10]
29,210
107,546
136,756
824,761
781,280
1,606,041
3.74
13.04
8.52
2070年 [ 12] [ 10]
44,414
153,178
197,592
1,000,403
933,836
1,934,239
4.76
15.31
10.22
2075年 [ 12] [ 10]
48,206
161,627
209,834
979,091
922,349
1,901,440
5.23
16.51
11.04
2080年 [ 12] [ 10]
42,357
139,796
182,153
811,418
765,471
1,576,889
5.53
17.23
11.55
2090年 [ 12] [ 10]
35,865
114,583
150,448
626,971
594,614
1,221,585
6.03
18.28
12.32
2100年 [ 12] [ 10]
37,378
116,942
154,320
612,148
578,399
1,190,547
6.46
19.10
12.96
2112年 [ 12] [ 10]
33,463
105,562
139,025
592,840
561,015
1,153,855
5.96
17.81
12.05
注
2002年 ・2003年 は 国立社会保障・人口問題研究所 、2004年 以降は厚生労働省 のデータである。
100歳人口は、2002年・2003年は全国高齢者名簿 に記載された該当年度 中(2002年度なら、2002年4月~2003年3月の間)に100歳になる者の人数である。2004年以降は、厚生労働省が毎年9月中旬に発表する「百歳の高齢者へのお祝い状及び記念品の贈呈について」(2004年は、「百歳長寿者に対する祝状及び記念品の贈呈について」)に記載されたその年度内に100歳になった者及びなる者の人数である[ 9] 。また、2030年以降の推計100歳人口は、国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口(令和5年推計) 詳細結果表」の死亡率が中位の場合である[ 12] [ 10] 。
100年前の出生 数は、当該年度の100年前の出生数である(2002年度の場合、1902年 1月~12月の間)。
100歳生存率は、100歳人口を100年前の出生数で割った数値である。但し、推計値以外は、それぞれ対象となる期間が異なることに注意する。
伝統
アメリカ合衆国で100歳を 迎えた時に贈られる大統領からの長寿を祝う手紙
年度中に100歳を迎える高齢者に対し、内閣総理大臣から のお祝い状及び銀杯[ 115]
銀杯の構図[ 115] 。 また、2016年 度以降は純銀 から洋白 へ変更している[ 116] 。
100歳の誕生日 に贈り物を進呈するなど、何らかの祝賀 を行う国は多い。例えばアメリカ合衆国では、伝統 的に大統領 が手紙 を送り、長寿 のお祝いとしている。NBC のトゥデイ でも、1983年 以降新たにセンテナリアンとなった人物を紹介。
イギリス並びにコモンウェルス では、女王 が挨拶状(かつては電報 )を送付。アイルランド では2,540ユーロ の報奨金が出されるとともに、大統領 から手紙が送られる。これはアイルランド生まれであれば、海外へ移住していても貰えるのが特徴である[ 117] 。スウェーデン では国王または女王 から電報が届く[ 118] 。
日本では銀 杯 と共に総理大臣 から祝状が送られ、長寿と生涯の繁栄を祝う[ 119] 。 また、伝統ではないが、かつて短期間であるが、明治初期の1869年(明治2年)~1871年(明治4年)の3年間に養老扶持の名で、88歳以上の高齢者 に扶持米 が毎年贈られ、100歳以上は3人扶持(88歳~99歳は2人扶持)と扶持米を1人分多く贈られた(なお、1人扶持分の米の量は5俵 分(重さ換算で約300㎏ )である。)[ 120] 。そして、養老扶持を廃し祝寿金にした際、100歳以上は10円 (88歳~99歳は5円)と5円分多く贈られたが、1872年(明治5年)1月に1回贈られたのみである(なお、1円は現在価値で、2万円である[ 121] 。)[ 122] [ 123] 。その後、1925年 (大正14年)5月に、大正天皇 ・皇后 の結婚25周年を記念 して、100歳以上の者に2円(90歳以上は1円)と「養老」と記るされた朱 塗木杯が、90歳代の高齢者含め2万482人へ贈られている(なお、大正時代の1円は、現在の価値で約688~約2,790円である[ 124] 。)[ 125] [ 126] 。ちなみに、同年10月1日 に行われた第2回国勢調査では、90歳以上の高齢者は1万4,457人いることになっている[ 87] 。
また多くの文化 において、100歳まで生きることを願う旨を、祈りの言葉に取り入れている。ヒンドゥー教 徒の間では、高齢者 の足 に触れた者は「100歳まで生きますように」と声を掛けられることが多い。
スウェーデン の伝統的な誕生日の歌 に「100年間生きられますように」との一節がある。ユダヤ教 で祈りを捧げる際、「100歳まで生きるかもしれない」と言うのが一般的である。ポーランド には長寿を願う歌に「スト・ラト 」(Sto lat 、直訳すると「100歳」)があり、世界中のポーランド系住民を含め、誕生日に歌われることが極めて多い。
イタリア では誕生日になると、100歳以上生きられるかどうかを占う[ 127] 。皆が100歳まで幸福に生きられるようにとの願いを込めて、「チェント・アンニ」("Cent'anni"、「100歳」の意)と言うイタリア人 もいる。ギリシア では誕生日 を祝う場合、「ナ・タ・エカトスティシス」(na ta ekatostisis 、να τα εκατοστήσεις 、意訳すれば「100歳の誕生日を迎えられますように」)という表現で締める。
古代におけるセンテナリアン
いわゆる古典古代 におけるセンテナリアンの存在が史料から示唆される。なお、一般に、過去を対象にした統計は財産や権力を有する集団の属性が普通の人々の属性よりも強く反映される。
紀元前400年における平均余命は、わずか30年ほどと推定されているが、Grmek および Gourevitch の推測によれば、古代ギリシアでは生後5年を過ぎた子供は(すなわち当時乳幼児期に一般的だった疾患をすべて生き延びた子供は)比較的高齢まで生存することが充分に見込めたという。
古代文明を対象としたある統計では、古代ギリシア の男性は平均で45年生き、女性は36.2年生きたとしている(サンプルサイズ・男性91、女性55)。注目すべきことに平均余命の男女差が現代と逆になっているが、これは当時の出産の死亡率が現代よりもずっと高く、女性の平均余命を押し下げているためである。また平均的な市民にとって衛生や食生活(いわゆる地中海食 )、運動に気を配ることは一般的だったが、古代ギリシアの市民は実質的に全員に兵役が課されていたことから現代にくらべて負傷することが多く、このことは男性の平均余命をさげている[ 128] 。
3世紀半ばの哲学史家ディオゲネス・ラエルティオス は、ある程度信頼できるセンテナリアンについての記述としては最古に類するものを残している。ディオゲネスによると、前2世紀の天文学者ヒッパルコス は、原子論を唱えたデモクリトス が確かに109年生きたとしているという(前470/460年頃 - 前370/360年頃)。古代におけるデモクリトスについてのその他の証言もすべてデモクリトスが少なくとも90年以上生きたとしているようである。しかしこの長寿は、90年以上生きた同時代の他の哲学者にくらべて劇的に突出していたわけではなかったらしく、そのような哲学者には、例えば、クセノパネス (前570/565年頃 - 前475/470年頃)、懐疑論の祖であるピュロン (前360年頃 - 前270年頃)、数学者・天文学者のエラトステネス (前285年頃 - 前190年頃)がいる。デモクリトスのケースは史料に基づくことから、寿命が154年とも157年とも290年ともいうエピメニデス (前7世紀から前6世紀)のような例とは区別される。
古代ギリシア・ローマ以外でも、多数の歴史的人物が100歳を超えて生きたとされる。エジプト学者の説くところによると、第6王朝 のファラオであるペピ2世 は100年以上生き(前2278年頃 - 前2184年頃)、治世は94年に及んだという[ 129] 。もっともこれには議論があり、治世は64年であったとされることもある[ 130] 。また、ローマ皇帝コンスタンティヌス1世 に第1回ニカイア公会議 の招集を決意させたコルドバのオシウス (英語版 ) が102年生きたと伝えられているほか、ドイツのベネディクト会 士ベルノルト・フォン・コンスタンツ (英語版 ) が著した『年代記』1097年の条には、エステ家 の祖であるアルベルト・アッツォ2世・デステ の死が「すでに100歳を超えて」いたとの注釈とともに記されている[ 131] 。結論としては、古代におけるセンテナリアンは非常に稀だったにしても存在しなかったとは考えられない。
老年学を専門とするジェロントロジー・リサーチ・グループ は年齢に確証がある史上初のセンテナリアンとしてノルウェーのエイリッフ・フィリップセン (1682年 -1785年 )を認定している[ 132] 。フィリップセンは後に101歳、102歳を初めて迎えた人物にもなる。
センテナリアン研究
イタリアで行われた調査によると、健康 なセンテナリアンはビタミンA 及びビタミンE を多く摂っており、これが長寿を迎える上で重要という[ 133] 。しかし、他の要因が重要な役割を果たすサルディニア のセンテナリアンには当て嵌まらないとして、これに反する調査もある[ 134] 。
ポーランドで実施された予備研究では、健康な若年層の男性とは対照的に、上シレジア のセンテナリアンは血清 中のビタミンEが乏しい一方で、赤血球 中のグルタチオンジスルフィドレダクターゼ やカタラーゼ の活動が活発であることが分かっている[ 135] 。
デンマーク の研究でも、センテナリアンは赤血球 中のグルタチオンジスルフィドレダクターゼ の活動が活発であることを発見。認知機能や身体能力が最も高い層で、この酵素 の活動が最も活発な傾向にあったという[ 136] 。
また、センテナリアンを親 に持つ者は、ナイーブB細胞 の数が多いとの研究もある。長生きの親の子どもも長寿を迎えることはよく知られるが、受け継がれた遺伝子 が重要であるにもかかわらず、その理由は分かっていない[ 137] 。
なお、FOXO3 A遺伝子が平均寿命に肯定的な影響を与えることが知られており、100歳以上の人間に極めて多く見られるという。これは世界共通の模様[ 138] 。
100歳以上の男女には、この他にも社会的物理的環境に関する共通の要因があると、ボストン大学 ニューイングランドセンテナリアン研究所長のトマス・T・パールズ博士 は言う。その要因とは、友達 が多く親戚 との絆が強い、自尊心がかなりある、などである[ 139] 。
加えて、センテナリアンの子は同年代に比べて心臓血管 の状態が良好との調査もある[ 140] 。
ジョン・W・サントロック の著書『寿命の伸長に対する局所的アプローチ』では、下記の5つの要因が長寿に最も重要としている[ 13] 。
遺伝と家族健康歴
健康。例えば体重、食事、喫煙 の有無、運動量など
教育水準
性格
生活様式[ 13]
また、センテナリアンに最も多いのが未婚 女性で、ホロコースト のような惨事を経験すれば、ストレス や貧困 にうまく対応するようになり、長寿に至る傾向があるという[ 13] 。
かつて平均寿命が都道府県別で最も高かった沖縄県でセンテナリアンの数が多い要因については、以下の5つが挙げられている[ 13] 。
日々の食生活で穀類 や魚 、野菜 を多く採る一方、肉 類や卵 、乳製品 はあまり口にしない
本土の住民に比べ、明らかにストレスが少ない生活様式
地域社会の面倒見が良く、高齢者 が孤立せず、介護を受けるケースが多い
他国の平均よりも退職年齢が遅い上、歩きや庭いじりなどの活動を重視
目的意識が霊的な問題への関与に由来し、祈りがストレスや諸問題を和らげてくれる(ユタ を指すと思われる)[ 13]
韓国 の仁荷大学 が行った歴史研究によると、宦官 のセンテナリアン率が3%を上回っており、去勢 を施されていない男性に比べて、平均14 - 19歳長生きするという[ 141] 。
最近は韓国の全南大学を中心として研究が行っている。全南大学の老化科学研究所では2018年、2020年、2022年、2023年に求礼、谷城、淳昌、潭陽、和順、光州などに居住しているセンテナリアンの健康状態、生活習慣、家族関係、社会保障なのについての研究結果を報告した。
日本におけるセンテナリアン論争
2010年、日本国内のセンテナリアンの数に疑義が生じる事態となった(高齢者所在不明問題 )。これは、一連の報道により数十万人の高齢者 が「行方不明 」になっていたためである[ 142] [ 143] [ 144] [ 145] 。
同年7月 には、戸籍 上は111歳となっていた東京都 「最高齢」の男性が、実は約30年も前に死亡していたことが発覚し[ 146] 、警察 が105歳以上とされている人物の調査に乗り出す事態となった。
その後、少なくとも200人が行方不明となっているのが分かっており、8月 初頭に始まった全国調査でその数が更に増え続けた[ 147] 。
それ以前の2005年にも、厚生労働省 発表の高齢者名簿(上位100位)に掲載された東京都荒川区の110歳女性(19位)が、40年以上所在が確認されていないことが判明している[ 148] 。
脚注
注釈
^ 沖縄県の100歳以上男性人口は2009年に100人を超えたが、以降増減を繰り返し2023年でも133人と14年で1.3倍となっている
^ 2010年初、アメリカ合衆国国勢調査局 は国内のセンテナリアンの推計値を3分の1にまで減らしている。"Resident Population. National Population Estimates for the 2000s. Monthly Postcensal Resident Population, by single year of age, sex, race, and Hispanic Origin, July to September 2010" も参照のこと
^ 例えば、国際連合による日本の推計は2015年で57,000人となっているが、公式には61,568人である
^ 第33回日本帝国統計年鑑の第3章人口の表20 本籍人口男女各歳別(全国)に記載された1908年 (明治41年)2月1日 時点の年齢別人口では、100歳以上は3,840人存在し、最高齢では天明 期に生まれた123歳男性1人がいることになっている。しかしながら、歴代最高齢の男性 は116歳であるため、自己申告した年齢をそのまま計上又は亡くなっているにも関わらず親類縁者が生きていたことにするため虚偽の報告もしくは身寄りのない独居老人 が孤独死 し死亡届のないまま計上をしているケースが多くあったものと考えられる(そのケースの1つに、泉重千代 が120歳まで生きていたとされているが、後に早世した兄か同名の実子の年齢をそのまま自分の年齢に足した疑いがあり、実際は105歳であった可能性があることが指摘されている。)
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参考文献
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関連項目