マキシム・パヴロヴィチ・コフトゥン(ロシア語ラテン翻字: Maxim Pavlovich Kovtun、ロシア語: Максим Павлович Ковтун、1995年6月18日 - )は、ロシア・エカテリンブルク出身の元フィギュアスケート選手(男子シングル)。2019年4月に引退。
2014年、2015年、2016年、2018年ロシア選手権優勝。2012年ジュニアグランプリファイナル優勝。2015年欧州選手権2位。
経歴
幼少時に幼稚園からほど近かったスケートリンクでフィギュアスケートを始める。10歳の時に習っていたアイスホッケーとフィギュアスケートからスケートを選択した。[1]
2010-2011シーズン、ロシア選手権で11位。ユーロユースオリンピックで2位。
2011-2012シーズンよりISUジュニアグランプリに参戦し、初戦のJGPブラショフ杯で優勝、2戦目のJGPタリン杯では2位に入り、ジュニアグランプリファイナルに進出。ファイナルでは4位となる。
2012-2013シーズン、ロシアフィギュアスケート連盟の「オリンピックのプレシーズンのコーチの変更をしてはいけない。」という規定に抵触し、一度は断られたものの、タチアナ・タラソワとエレーナ・ブイアノワにコーチを変更。JGPクロアチア杯ではFSでジュニア歴代最高の149.72を出して優勝。ジュニアグランプリファイナルではSP、FSともにパーソナルベストを出して優勝。ロシア選手権では5位だったが、欧州選手権の代表に選ばれ5位。世界選手権は17位。
2013-2014シーズン、シニアのグランプリシリーズに参戦。中国杯では2位。ロステレコム杯ではSPで2度の4回転ジャンプに成功し首位に立つも、FSで崩れ2戦連続で2位。初出場となったグランプリファイナルでは5位。ロシア選手権では初優勝を果たした。欧州選手権ではロシアの3選手のうち最下位で5位となり、エフゲニー・プルシェンコがソチオリンピックの代表に選ばれた。世界選手権には2年連続で出場し4位。2年ぶりにロシアの男子シングルの出場枠を「2」に戻した。
2014-2015シーズン、前シーズンに引き続きグランプリシリーズに参戦。初戦の中国杯でGPシリーズ初優勝、続くエリック・ボンパール杯ではSP6位からFSで追い上げ優勝、2連勝で2年連続のグランプリファイナル進出を決めた。ロシア選手権では2年連続の優勝、続く欧州選手権では2位となり、ISUチャンピオンシップスで初めてメダルを獲得した。世界選手権ではSPの遅れが響き総合7位に沈んだ。
2015-2016シーズン、FSの前に開催中止となったエリック・ボンパール杯では銀メダルを獲得。 NHK杯では10位となり、グランプリシリーズで初めてメダルを逃した。地元エカテリンブルクで開催のロシア選手権で3連覇を果たした。欧州選手権では銅メダルを獲得した。世界選手権は18位に終わった。シーズン終了後、メインコーチをインナ・ゴンチャレンコに変更した[2]。
2017-2018シーズンは怪我によりロシア国内選手権やグランプリシリーズなどほぼ全ての試合を欠場。2018年1月にコーチのゴンチャレンコがCSKAを辞めた事により彼女と同行する事を公表していたが、2018年4月5日にゴンチャレンコからコフトゥンはCSKAに戻り前のコーチのブイアノワの元でトレーニングしている事が明かされた[3]。
2018-2019シーズン、タリントロフィーで優勝。ロシア選手権では3年ぶり4度目の優勝を果たし、欧州選手権の代表に選出された。同大会ではSP5位発進で表彰台圏内につけるも、FSで7本すべてのジャンプを失敗し過去最低の14位に終わった。世界選手権は健康上の問題により欠場が発表された[4]。
2019年4月23日、競技からの引退を発表した[5]。
主な戦績
詳細
2010-2011 シーズン
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開催日
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大会名
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SP
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FS
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結果
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2011年2月12日 - 19日
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ヨーロッパユースオリンピック(リベレツ)
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1 57.30
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2 104.45
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2 161.75
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2011年2月2日 - 4日
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ロシアジュニアフィギュアスケート選手権(カザン)
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4 63.32
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6 119.25
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5 182.57
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2010年12月26日 - 29日
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ロシアフィギュアスケート選手権(サランスク)
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6 67.63
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12 120.87
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11 188.50
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2008-2009 シーズン
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開催日
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大会名
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SP
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FS
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結果
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2009年1月28日 - 31日
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ロシアジュニアフィギュアスケート選手権(サランスク)
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18 39.48
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17 85.13
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18 124.61
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プログラム使用曲
脚注
- ^ New coaches raise Kovtun's skating to next level
- ^ Фигурист Ковтун заявил, что, уходя от Водорезовой, думал лишь о личных интересах
- ^ Гончаренко: фигурист Ковтун поставил перед фактом, что вернулся в ЦСКА к Буяновой
- ^ Максим Ковтун не выступит на чемпионате мира в Сайтаме по медицинским показаниям
- ^ マキシム・コフトゥンのInstagram 2019年4月23日の投稿
- ^ https://twitter.com/ISU_Figure/status/1105865386157854722
- ^ パリ同時多発テロ事件によるフリー種目の中止でSPの順位が最終結果となった。
参考文献
外部リンク
ISUグランプリシリーズ(1995-) |
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名称の変遷:ラリック杯(1987-2003)/ISUグランプリシリーズ ラリック杯(1995-2003)/ISUグランプリシリーズ エリック・ボンパール杯(2004-2015)/フランス杯(2016)/フランス国際(2017-2021)/フランスグランプリ(2022-) |
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