マキノ ノゾミ(1959年9月29日 - )は、日本の男性俳優・劇作家・脚本家・演出家である。劇団M.O.Pを主宰するとともに、オフィス・マキノに所属している。本名は牧野 望[1]。
来歴・人物
静岡県浜松市出身[2]。浜松日体高等学校、同志社大学文学部卒業。
1984年、劇団M.O.Pを結成[3]。同年つかこうへい作『熱海殺人事件』公演で旗揚げ。以後、役者として舞台に立つ傍ら演出もこなしている。近年は脚本家としての活動が多く、外部の舞台へも作・演出と幅広く活動する。
2002年後期のNHK連続テレビ小説『まんてん』の脚本を担当したことで広くその名を知られるようになった。
妻は劇団M.O.P.に所属した女優のキムラ緑子。2005年に一度それぞれの進む道のため離婚したが、2011年に復縁した。
血液型はB型。特技はピアノ。日本劇作家協会常務理事を務める。
受賞歴
作品歴
テレビドラマ
映画
- 遠くでずっとそばにいる(2013年、D:長澤雅彦)※出演
劇団M.O.P.作品
- HAPPY MAN (1989、1991)
- HAPPY MAN2 上海大冒険 (1990、1994)
- HAPPY MAN異聞 (1990、1992)
- HAPPY MAN3 さよなら竜馬 (1990、1991)
- きらら浮世伝横内謙介作 (1991)※演出
- ピスケン (1991、1992)
- エンジェルアイズ (1992、1993)
- モンローによろしく (1993)
- オールディズ・バット・ゴールディーズ (1993、2003)
- 夏のランナー (1994、1998)
- 青猫物語 (1994、1996)
- ちゃっかり八兵衛 (1995、2000)
- ラビアンローズスィート (1995)
- KANOKO (1997)
- 遠州の葬儀屋 土田英生作 (1998) ※演出
- 最初の嘘と最後の秘密 (1999)
- サニーサイドウォーク (1999)
- 黒いハンカチーフ (2001)
- ジンジャーブレッドレディーはなぜアル中になったのか (2001)
- 虚飾の町に別れのキスを〈黒いハンカチーフ・L.A.ヴァージョン〉 (2004)
- 水平線ホテル (2005)
- ズビズビ。(2006)
- エンジェル・アイズ (2007)
- 阿片と拳銃 (2008)
- リボルバー (2009)
- 解散公演 さらば八月のうた (2010)
劇団M.O.P.外戯曲作品
- 「MOTHER」宮田慶子演出(1994)
- 「深川しぐれ」栗山民也演出(1997)
- 「フユヒコ」宮田慶子演出(1997)
- 「きららの指輪たち」山田和也演出(1998)
- 「本郷菊富士ホテル」栗山民也演出(1998)
- 「少年H」栗山民也演出(1999)
- 「ビギン・ザ・ビギン」栗山民也演出(2000)
- 「高き彼物」鈴木裕美演出(2000 - 2004)
- 「赤シャツ」宮田慶子演出(2001)
- 「おはつ」鈴木裕美演出(2004)
- 「浪人街」山田和也演出(2004)
- 「妻をめとらば」宮田慶子演出(2006〜2007)
- ミュージカル「ハレルヤ」鈴木裕美演出(2007)
- 文学座本公演「殿様と私-殿、踊りましょうぞ。-」西川信廣演出(2007)
- 扉座第39回公演「LOVE LOVE LOVE R36」茅野イサム・横内謙介演出(2007)
- 俳優座劇場プロデュース「東京原子核クラブ」宮田慶子演出(2008 - 2012)
- 恋愛喜劇「青猫物語」山田和也演出(2008)
- 劇団青年座&劇団M.O.P.コラボレーション企画マキノノゾミ三部作「赤シャツ」・「MOTHER-君わらひたまふことなかれ」宮田慶子演出(2008)
- 劇団青年座第194回公演「赤シャツ」宮田慶子演出 九州公演(2009)
- 加藤健一事務所Vol.73 「高き彼物」高瀬久男演出(2009)
- 「ハッピー・マン〜1862上海大冒険」鈴木哲也脚色 磯村純演出(2010)
- 自転車キンクリートSTORE「富士見町アパートメント/ポン助先生」鈴木裕美演出(2010)
- 劇団青年座第198回公演「赤シャツ」宮田慶子演出(2010、2012)
- 文学座「殿様と私」西川信廣演出(2010 - 2011)
- 時代劇版「101回目のプロポーズ」鈴木哲也共同脚本 齋藤雅文演出(2012)
- 劇団青年座「横濱短編ホテル」 宮田慶子演出(2013)
- 文学座「殿様と私」 西川信廣演出(2013)
- 日本テレビ開局60年特別舞台「真田十勇士」 堤幸彦演出(2014、2016)
- 日本テレビ開局65年特別舞台「魔界転生」 堤幸彦演出(2018、2021)
- 三浜文化会館演劇制作公演「でたらめな神話」土田英夫演出(2023)
- 日本テレビ開局70年特別舞台「西遊記」 堤幸彦演出(2023)(予定)
劇団M.O.P.外演出作品
- 「曲がり角の悲劇」 横内謙介作 (1995、本多劇場)
- 「どん底」 松田正隆作 (1997、世田谷パブリックシアター)
- 「怒濤」 森本薫作 (2001、新国立劇場)
- 「かもめ」 チェーホフ作 (2002、新国立劇場)
- 「美しきものの伝説」 宮本研作 (2004、紀伊国屋劇場)
- 「名は五徳」 川﨑照代作 (2004、俳優座劇場)
- 「マリー・アントワネット」 斉藤雅文作 (2004、新橋演舞場)
- 「写楽考」 矢代静一作 (2005、シアター1010)
- 「セパレート・テーブルズ」 テレンス・ラディガン作(2005、全労済ホールスペース・ゼロ)
- 「水曜日の食卓」(2006、アステールプラザ)
- 「夢のひと」 (2006、吹田メイシアター中ホール)
- 「マリー・アントワネット」 斉藤雅文作 (2006、大阪松竹座)
- 演劇集団キャラメルボックス「新・俺たちは志士じゃない」(2006)
- 「雪まろげ」(2007)
- 「夢のひと」 わかぎゑふ作 (2007、サンシャイン劇場ほか)
- 音楽劇「ぼんち」 わかぎゑふ作 (2008、紀伊國屋サザンシアター・新神戸オリエンタル・中日劇場)
- 「淋しのはお前だけじゃない」 蓬莱竜太脚本 (2011、赤坂ACTシアターほか)
- 「秘密はうたう A Song at Twilight」 作:ノエル・カワード (2011、紀伊國屋サザンシアターほか)
- リーディング「シリーズ恋文」vol.3 (2013、可児市文化創造センター)
- 「秘密はうたう A Song at Twilight」 作:ノエル・カワード (2013、千葉市民会館ほか)
- 「フリック」作:アニー・ベイカー(2016年10月、新国立劇場小劇場) [7]
劇団M.O.P.外戯曲、演出
- 「東京原子核クラブ」(1997・東京国際フォーラム、1999・パルコ劇場ほか)
- 「新・曽根崎心中」(1998、吹田メイシアター)
- 「熊谷真美ひとり芝居-熊谷突撃商店-」(1998、シアタートップスほか)
- ABCミュージカル「火の鳥」(2000、大阪松竹座)
- 「実を申せば」(2003、パルコ劇場)
- 音楽劇・モダン出世双六「天国を見た男」(2006、東京芸術劇場中ホール・名鉄ホール・シアタードラマシティ)
- 新橋演舞場公演「ナツひとり-届かなかった手紙-」橋田壽賀子原作(2007、新橋演舞場)※脚色
- 「女ひとり -ミヤコ蝶々物語-」 (2008、大阪松竹座・御園座)
- 劇団青年座&劇団M.O.P.コラボレーション企画マキノノゾミ三部作「フユヒコ」 (2008、紀伊国屋ホール)
- 音楽劇「探偵〜哀しきチェイサー」 (2009、シアタードラマシティ・紀伊国屋サザンシアター)
- 「晩秋」 (2009、明治座)
- 「新センセイの鞄」 (2010、紀伊國屋サザンシアター・新神戸オリエンタル劇場)
- 「ローマの休日」 (2010、天王洲銀河劇場・シアタードラマシティ)
- 「取り立てや お春 元禄痛快滑稽噺」 (2010、明治座ほか)
- 音楽劇「探偵〜哀しきチェイサー」 (2011、愛知県産業労働センター・紀伊国屋サザンシアターほか)
- 北九州芸術劇場リーディングセッションvol.18「ズビズビ。」 (2011、北九州芸術劇場)
- 音楽劇「お嬢さんお手上げだ」 (2012、紀伊國屋サザンシアター・シアタードラマシティ)
- 「ローマの休日」 (2012、天王洲銀河劇場・シアタードラマシティ)
- ala Collection シリーズvol.5「高き彼物」 (2012、可児市文化創造センター・吉祥寺シアターほか)
- 「十三人の刺客」 (2012、赤坂ACTシアター・新歌舞伎座)
- 音楽劇「探偵〜哀しきチェイサー2 雨だれの挽歌」 (2013、紀伊国屋サザンシアターほか)
- パルコ劇場40周年記念公演「非常の人 何ぞ非常に〜奇譚 平賀源内と杉田玄白〜」 (2013、パルコ劇場 ほか)
わらび座
- ミュージカル『龍角散Presents・ゴホン!といえば』(2022年、脚本・演出[8])
著書
ノベライズ
雑誌掲載
- 年間テレビベスト作品(2000年度)「疾風のように」
- 「NILE'S NILE」11月号 〜わが街〜インタビュー(2008)
- 「悲劇喜劇」11月号 マキノノゾミ特集(2008)
- 「シアターガイド」12月号 モーニングデスク 文学座.「殿様と私」インタビュー
- 『Weeklyぴあ』 HALF TIMEに「ナツひとり」インタビュー
- 『LOOK at STAR!』マキノノゾミのインタビュー
- 『Top Stage50号』
- 『内外タイムス(夕刊)』「ピンスポ」コーナー
- 演劇フリーペーパー「Confettei」
- 「シアターガイド」モーニングデスク 劇団M.O.P.「エンジェル・アイズ」インタビュー
- 「せりふの時代」小学館 特集「主役って何だろう」森光子の聞き手
- 悲劇喜劇9「特集・わたしの初演出」
- 演劇ぶっく4月号「セパレートテーブルズ」インタビューほか(2006)
- 御園座友の会会報誌13号 夢園に「妻をめとらば」インタビュー(2006)
テレビ出演
- 特別番組「パンフレットにはないウラ話集めちゃいましたSP」2022年10月2日11:00-11:30 - AAB(秋田朝日放送・番組製作は秋田市のビジュアルスペース、ディレクターは粟田[9])
脚注
外部リンク