「Mellow Heart Beat」「Melodious Illusion」において物語の中核をなすコンピューター・ネットワークサービスの通称。正式名称は「銀河移動通信回路網情報資源活用体 (Galaxy personal communication network client-server system)」。軍事用フォールド通信網の隙間帯域を民間のコミュニケーションに利用するという趣旨のシステムである。自宅から専用のターミナルキットを使ってアクセスするほか、ゼネラル・ギャラクシー社が提供するコミュニケーションボード「レボード」を用いて街中の「情報自動配信機(自配機)」からの接続もできるとされている[2]。
オーダ音楽帝国
「GALAXY SONG BATTLE」に登場する、地球の存在する天の川銀河よりも宇宙の中心に近い位置に栄えているとされ、音楽により発展を遂げてきたという宇宙文明。惑星の環境を再現した巨大人工衛星や、「人体瞬間移動装置」「携帯音響増幅補正装置」「対戦闘バリア」「内心動揺分析機」など、地球よりもはるかに進んだ科学力を有している。
「GALAXY SONG BATTLE」は、制作にあたってアイデアの枯渇に苦しんでいたテレビ版の監督であるアミノテツローよりジーベックの佐藤徹を通じて首藤に打診された[1]。首藤は『マクロス7』に関する詳しい知識はなかったが、歌で戦争を収拾するという初代『超時空要塞マクロス』と基本は同じであることから、佐藤との電話口での15分ほどの会話で大まかなストーリーが作られた[1]。脚本の完成には「1週間もかからなかったと思う」としており、音楽については「怒りの曲」「希望の曲」「悲しみの曲」をベスト3とし、作曲家にすべて任せたと語っている[1]。
Fire Bomberがライブを始めた直後、メンバーや観客の仲間たちは突如発生した時空震に飲み込まれる。ミレーヌが目覚めるとそこは学校の教室で、自分たちが「第7マクロス高校」の生徒であったことを思い出す。ミレーヌたちロック同好会が音楽室の隅で練習をしていると、ロックを忌み嫌う吹奏楽部のガビル部長が静かに練習するよう因縁をつけてくる。そこに「歌番長」と呼ばれるバサラが現れて歌いだし、逆上したガビル部長は実力行使に出るが、物理法則をも超越した歌の効果によって攻撃はすべて跳ね返される。ロック同好会を疎むミリア教頭の介入によりその場は治まり、朝礼で演奏を披露し、より多くの拍手を得た方が活動を存続できるという条件を提示される。ガビル部長とミリア教頭は結託して生徒たちに買収工作を仕掛け、迎えた朝礼の日、吹奏楽部は大きな拍手を受ける。ロック同好会は音響設備に仕掛けをされながらも生徒たちの心にサウンドを響かせ、より大きな拍手を受ける。納得できないガビル部長は体育館を破壊するよう命じるが、そこにマックス校長が現れ、クラブハウスの増築によりロック同好会はロック部に昇格、吹奏楽部はブラスバンド部に改称して存続という決定を下し、事態は丸く収まる。