久保こーじ
久保 こーじ(くぼ こーじ、英語表記:Cozy Kubo、本名:久保 浩二、1964年11月14日 - )は、日本の音楽プロデューサー、作曲家、編曲家、キーボーディスト、マニピュレーター。東京都出身。東京都立小山台高等学校卒業。 来歴1983年頃、村田和人のバックバンドをしていた小室哲哉が渋谷LIVE INNの楽屋で「バンドやるんだけど、手伝ってよ」と久保に声をかけたのが切っ掛けで、以来小室と共にスタジオワーク・情報収集等を行うようになり、小室に引きずられる形で徐々に段階を踏んで、プロデューサーが担当する作業に手を付けるようになった。 その関係は久保が「小室の一番弟子」と名乗る程の師弟関係を超えて生き、次第に久保が「小室ファミリー向けの曲は本当に小室さんと僕で作っている」「日本の電子楽器発展の歴史そのもの」[注釈 1]と語るほどのブレーンであり、パートナーになった[3][4][2]。 TM NETWORKの1985年発売の2ndアルバム『CHILDHOOD'S END』にシーケンサーのプログラマーとして参加。その後もTM NETWORK・小室のマニピュレーター、サポートキーボーディストとして活動。当初は主にギター・ベースを弾いており、キーボードは最後であったため、プログラミングなどを小室から学んだ。それ故に、主にキーボード関係の機材のセッティング・トラブル処理を行っていた[5]。 1988年から1990年頃まで、TM NETWORKの他、B'zのローディーも務めた。 1989年9月より、小室と共に「小室哲哉・COZY」のクレジットでアレンジ及びプロデュース活動を開始。以降、多くの小室作品の編曲を担当するようになる。 1991年発売のTMNのアルバム『EXPO』においては、数曲を小室と共同でアレンジを行い、小室のソロアルバム『Hit Factory』では小室、シンクラビアのオペレーターの日向大介と『T.C.D Hits』というユニットを結成、アレンジ・演奏を担当。1994年のTMNの東京ドームでの“終了”ライブにおいて、RHYTHM REDツアー、EXPOツアーでシンセベースを担当していた浅倉大介に代わり、久保がシンセベースを演奏。 20代前半で自身のバンド「13's Paradise」を結成し、その後バンド名変更・メンバーチェンジを行う。1992年3月にソロ・アルバム『COZY』をリリース、ソロアーティストとしてもデビュー。同年春、伊集院光とともにARAKAWA RAP BROTHERS(荒川ラップブラザーズ)を結成、シングル1枚とミニアルバム1枚を発表。同年10月からは『オールナイトニッポン』のラジオパーソナリティを務め、その縁でニッポン放送の女性ディレクターと結婚、2児を授かる。 1993年、自身を含めた当時のオールナイトニッポン全パーソナリティ参加による番組のSTOP! AIDSキャンペーンソング『今、僕たちにできる事』の編曲を担当。 1994年には先の「13's Paradise」の後身にあたる自身のバンド『No!Galers』を結成し、アルバム2枚・シングル7枚を発表。『No!Galers』は久保のバックバンドだけでなく、当時の小室ファミリーのバックバンドも兼ねていた。ちなみにバンド名の由来は、小室曰く「自分の事務所にレコーディングに十分対応できるだけの腕を持つハイクオリティなバンドを一つ抱えているから、いくら使ってもタダだから使わなくちゃ損。江戸時代の遊廓みたいなもの」と言う所からきている。しかし、実際には現金・ギター・自動車等をギャランティとしてきちんと支払っていた[3]。『No!Galers』のギタリスト木村建は再始動後のTM NETWORKの曲でギターを担当している。 久保は小室の片腕として、一部の小室プロデュース作品の作曲を小室と共同で担当したほか、小室ファミリーである鈴木あみ、安室奈美恵、hitomi、篠原涼子らの一部の楽曲の作曲を単独で担当した。また、これと並行して天方直実、木村佳乃、知念里奈らの楽曲のプロデュース・作曲も独自に行った。小室が司会を務めた『TK MUSIC CLAMP』(フジテレビ)にもレギュラー出演。小室とのユニットtk-trapとしても、1996年に幕張メッセで開催された『ORACLE OPEN WORLD』内でライブを行い、TM NETWORKの『CAROL』などをカバーした。 Rojam Entertainmentのプロデューサーとしてゲームソフトの音楽などを手掛けた後、2000年頃から小室と袂を分け、独自にプロデュース活動を始めている。No!Galersの2代目ボーカル・HIROSHI(蛭間弘;CLUBFOLKではヒルマフィロシ)とともに、高輪サウスの芸名でフォークデュオのCLUBFOLKを結成。お台場のハイカラ横丁のテーマソングとなる「ハイカラマン」を発表。東放ミュージックカレッジにも講師などとして関わり、後進の育成に尽力。2002年にアコースティックユニット種々をプロデュース、2006年に真崎ゆかをデビューさせた。2011年の6月頃から再び小室と共同のアレンジが復活(AAAなど)。 2022年5月30日、音楽レーベル「mirror」をWALLOPと共同で主催する[6]。 参加バンド、ユニット
プロデュース・楽曲提供プロデュース楽曲提供小室哲哉プロデュース その他 編曲その他(マニピュレーター等)ソロ・アルバム
インターネット放送
関連項目
脚注注釈出典
外部リンク
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