仲川 輝人(なかがわ てるひと、1992年7月27日 - )は、神奈川県川崎市川崎区出身のプロサッカー選手。Jリーグ・FC東京所属。ポジションはフォワード(ウインガー、センターフォワード)、ミッドフィールダー(サイドハーフ)。元日本代表。
2019年のJ1リーグの得点王(15得点)、MVP受賞者。
来歴
プロ入り前
川崎フロンターレのアカデミー出身。トップチーム昇格は果たせず、2011年に専修大学に進学[1]。
2013年、3年次に関東大学1部リーグ得点王を獲得[2]。ユニバーシアード代表にも選出されるなど大学No.1とも評されていたが、2014年10月19日、試合中に右膝前十字靭帯および内側側副靱帯断裂、右膝半月板損傷という大けがを負う。
同大学の二学年先輩に鈴木雄也、一学年先輩に長澤和輝・下田北斗、同期に北爪健吾、一学年後輩に福島春樹らがいる。
長期間プレーできない状態であったにも関わらず獲得オファーを提示した横浜F・マリノスへの2015シーズンからの加入が内定[2][3][4]。
横浜F・マリノス
10ヶ月にも及ぶリハビリを乗り越え[5]、2015年9月6日、天皇杯2回戦のMIOびわこ滋賀戦でプロ初出場。9月12日、J1リーグ・2ndステージ第10節のアルビレックス新潟戦でリーグ戦初出場を果たした。
2016年5月25日、ナビスコカップGL第6節の新潟戦でプロ初ゴールを記録した[6]。同年9月6日、FC町田ゼルビアへの育成型期限付き移籍が発表された[7][8]。町田ではリーグ戦12試合3ゴールを記録。
2017年、横浜FMへ復帰したが[9]、リーグ戦出場はなく7月24日にアビスパ福岡への期限付き移籍が発表された[10]。福岡ではリーグ戦18試合無得点だったが、J1昇格プレーオフ決勝で先発するなど経験を積んだ。
2018年、横浜FMに再復帰。序盤はベンチ外が続いたが、5月2日のJ1第12節・ジュビロ磐田戦でJ1初ゴールを決めるとそれ以降から出場機会が増加。5月19日、J1第15節のV・ファーレン長崎戦ではプロ入り初となる1試合2ゴールを決めた[11]。9月29日、J1第28節のベガルタ仙台戦では、ハーフウェイライン付近からドリブルを仕掛け、相手DFを股抜きでかわしてゴール。9月度の月間ベストゴールに選出されるなど[12]、残留争いに巻き込まれたチームの中で存在感を発揮。この年はリーグ戦自己最多の24試合9ゴールを記録した。
2019年、5月3日のJ1第10節のサンフレッチェ広島戦でJ1において令和初ゴールを決めた[13]。この年は前年からの好調を維持し、年間通して高いパフォーマンスを発揮。リーグ戦で33試合15ゴール9アシストを記録し、チームの15年ぶり4度目のリーグ優勝の立役者となった。仲川個人は得点王とMVP、ベストイレブンを獲得した[14][15]。なおチームメイトであるマルコス・ジュニオールも15ゴールを決め得点王となっており、同一チームから2人の得点王輩出はJリーグ史上初の事例となった[14]。
2020年、2月19日のACLGS第2節のシドニーFC戦で2ゴールを挙げて、AFC第2節のベストプレーヤーに選出された[16]。8月26日、J1第29節の北海道コンサドーレ札幌戦でリーグ戦今季初ゴールを挙げた[17] が、自身の怪我の影響もあり、リーグ戦18試合2ゴール6アシストに終わる。
2021年7月にヴィッセル神戸からオファーを受けるもチームに残留[18]。
2022年は2月19日、J1開幕戦のセレッソ大阪戦で同点ゴールを挙げると、続く2月23日のJ1第9節・川崎戦では2ゴールを決めチームの今季初勝利に貢献し、好スタートを切った[19]。リーグ戦31試合に出場。先発出場は怪我や同じウイングの水沼宏太、エウベルらの台頭もあって15試合に留まり苦しんだものの、11月5日に行われたJ1最終節の神戸戦では、途中出場後にチームの優勝を引き寄せる3点目を挙げた。最終的にはリーグ戦7ゴール6アシストを記録し、3年ぶり5度目の優勝に貢献した[20]。
FC東京
2022年11月28日、2023年からFC東京へ完全移籍で加入することが発表された[21]。
日本代表
2019年12月、EAFF E-1サッカー選手権2019に出場する日本代表に初選出され[22][23]、同月14日の香港戦で初出場。
人物・エピソード
- 2019年、横浜FMのトップパートナーである日産自動車にちなみ、背番号を19から23(日産→にっ・さん)へ変更[24]。
- 日産・GT-Rの大ファン。自身のSNSなどでも度々GT-Rに関する投稿をしており、2019シーズン終了後の「23得点に絡むことが出来たので、日産自動車さんどうかGT-Rを…ご検討お願いします笑」という仲川のツイートがきっかけとなり[25]、2020年1月11日に開催された横浜FMの新体制発表会において、昨季の得点王とMVP獲得の活躍を讃える意味も込められ、生産元の日産自動車よりGT-Rが贈呈された[26]。
- 2023年に移籍したFC東京では、オフィシャルスポンサーで経営元のMIXI(ミクシィ)とサンキューにちなみ、背番号39を選択[27]。
- 2019年12月8日に行われたJリーグアウォーズでMVPと得点王を受賞するも、前述のE-1サッカー選手権の代表に選出され韓国にいたため、会場と中継を繋いでの参加となった[28]。
- ルーティンが異常に多いことで知られ「オレンジジュースを飲む」「体毛を剃る」「手首にテーピングを巻く」「アゲアゲ系の曲を聴く」など合計で10個を超えるという。そのため、試合前の円陣に遅れることがとても多い[29]。
所属クラブ
個人成績
国内大会個人成績 |
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ |
リーグ戦 |
リーグ杯 | オープン杯 |
期間通算 |
出場 | 得点 |
出場 | 得点 | 出場 | 得点 |
出場 | 得点 |
日本
| リーグ戦 |
リーグ杯 | 天皇杯
|
期間通算
|
2015 |
横浜FM |
19 |
J1 |
2 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
3 |
0
|
2016 |
4 |
0 |
5 |
1 |
- |
9 |
1
|
町田 |
25 |
J2 |
12 |
3 |
- |
- |
12 |
3
|
2017 |
横浜FM |
19 |
J1 |
0 |
0 |
4 |
1 |
0 |
0 |
4 |
1
|
福岡 |
24 |
J2 |
18 |
0 |
- |
- |
18 |
0
|
2018 |
横浜FM |
19 |
J1 |
24 |
9 |
10 |
4 |
3 |
0 |
37 |
13
|
2019 |
23 |
33 |
15 |
2 |
0 |
1 |
0 |
36 |
15
|
2020 |
18 |
2 |
1 |
0 |
- |
19 |
2
|
2021 |
28 |
2 |
5 |
4 |
0 |
0 |
33 |
6
|
2022 |
31 |
7 |
0 |
0 |
1 |
0 |
32 |
7
|
2023 |
FC東京 |
39 |
27 |
4 |
3 |
1 |
- |
30 |
5
|
2024 |
|
|
|
|
|
|
|
|
通算 |
日本 |
J1
|
167 |
39 |
30 |
11 |
6 |
0 |
203 |
50
|
日本 |
J2
|
30 |
3 |
- |
0 |
0 |
30 |
3
|
総通算
|
197 |
42 |
30 |
11 |
6 |
0 |
233 |
53
|
太字はリーグ最多
その他の公式戦
タイトル
クラブ
- 横浜F・マリノス
個人
選抜・代表歴
出場大会
試合数
出場
脚注
関連項目
外部リンク
獲得タイトル |
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---|
1960年代 | |
---|
1970年代 | |
---|
1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
---|
2010年代 | |
---|
2020年代 | |
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J1 |
1990年代 |
- 93: 三浦知良, ディアス
- 94: 武田修宏, 高木琢也
- 95: 福田正博, 三浦知良, ストイコビッチ, 森島寛晃
- 96: 三浦知良, ストイコビッチ, 岡野雅行
- 97: 中山雅史, エムボマ
- 98: 中山雅史, 柳沢敦
- 99: ストイコビッチ, 黄善洪
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2000年代 |
- 00: ツゥット, 中山雅史, 西澤明訓
- 01: ウィル, 柳沢敦
- 02: エメルソン, 高原直泰, 中山雅史
- 03: エメルソン, ウェズレイ, 久保竜彦
- 04: エメルソン, マルケス, 大黒将志
- 05: アラウージョ, 佐藤寿人
- 06: ワシントン, マグノ・アウベス
- 07: ジュニーニョ, バレー
- 08: マルキーニョス, 柳沢敦
- 09: 岡崎慎司, 前田遼一
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2010年代 |
- 10: 前田遼一, ケネディ
- 11: ケネディ, ハーフナー・マイク
- 12: ウイルソン, 佐藤寿人, 豊田陽平
- 13: 大迫勇也, 大久保嘉人, 川又堅碁
- 14: 大久保嘉人, 宇佐美貴史, パトリック
- 15: 大久保嘉人, 宇佐美貴史, ドウグラス
- 16: 小林悠, レアンドロ
- 17: 興梠慎三, 小林悠, 杉本健勇
- 18: ジョー, ファン・ウィジョ
- 19: ディエゴ・オリヴェイラ, 永井謙佑, 仲川輝人, マルコス・ジュニオール
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2020年代 | |
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J2 |
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J3 |
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ベストイレブン(GK - DF - MF - FW) - JCB |
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