勇み足概要相撲用語押し、寄りなどで土俵際まで相手を攻め込んだ側が、相手より先に足を土俵外に踏み越してしまうことを指す。決まり手のひとつであるが、腰砕けなどと同様、非技、勝負結果に分類される。 例外として、相手を吊り出した場合には自分の足が土俵外に出ても相手の体を土俵外に降ろせば「送り足」として負けにならない。また、相手力士が死に体である時、多少早く足を踏み越してもこれを「かばい足」として負けにならない場合もある。しかし、送り足については明確に記されているが、成文化された規則に「かばい足」についての明記はない。だがこれも、事実上の了解として定着しており、むしろ勝負規則を改めるべきではないかという意見も強い。 単に「踏み越し」とも言い、相手力士の攻めによって土俵を割ってしまうことは「踏み切り」と言って呼び分けられる。同じ取組を指して、「踏み切りあり」と言うのと、「踏み越しあり」と言うのとでは、勝敗がところを変えてしまうのである。 慣用句転じて、他の競技や世間一般でも調子に乗って失敗したり、よけいなことに踏み込みすぎて失敗することを例える表現として用いられるようになった(例:競艇のフライング、政治家の失言など)。また、安易な考えをして裏目に出たことを例える表現として用いられている。 勇み足による金星横綱と平幕の対戦において、不戦勝や反則勝ちの場合は金星扱いにはならないのに対し、勇み足をはじめとする非技・勝負結果での勝利は金星になる。 ただし昭和30年に制定されて以降、横綱の勇み足により平幕が金星を獲得したケースは次の4例のみと極めて稀である。
有名な勇み足
踏み越し勇み足は古くは「踏み越し(ふみこし)」とも呼ばれ、公式決まり手体系の制定以前にはこちらの用語が使われることが多かった。 「踏み越し」として記録・報道された取組の例は多数存在するので、ここでは横綱・大関が登場した取組(一方が関脇以下の場合も含む)で記録された例のみを例示する。
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