国鉄ホキ6600形貨車
国鉄ホキ6600形貨車(こくてつホキ6600がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍したホッパ車である。 概要ホキ6600形は麦芽輸送用として1963年(昭和38年)6月19日から1973年(昭和48年)3月22日にかけて日立製作所、富士重工業にて14両(ホキ6600 - ホキ6613)が製作された25 t積の私有貨車である。 所有者は、社名変更はあったが全車生涯変更されることなく日本麦酒(現在のサッポロビール) 1社のみであった。 専用種別を「麦芽」とする車は他にホキ9800形があった。所有者は、ホキ6600形のサッポロビールに対して、ホキ9800形はキリンビールであった。 ホキ6600形登場時には、まだ国鉄所有車であるホキ2200形が存在していなかったため、私有貨車として本形式が製作された。(ホキ2200形の登場はホキ6600形登場の3年後の 1966年(昭和41年)である) 外部車体色は落成時は黒色であったが、1978年(昭和53年)にクリーム4号(ホキ2200形と同色)に変更された。 常備駅は、東北本線の白岡駅であったが1985年(昭和60年)に東海道本線貨物支線の山下埠頭駅に変更され、サッポロビール各工場までの原料輸送に運用された。 荷役方式はホッパ上部の積込口による上入れ、ホッパ下部の取出口よりホースを接続し真空吸引式により行なった。 全長は11,830 mm、全幅は2,830 mm、全高は3,803 mm、台車中心間距離は8,230 mm、実容積は45.5 m3、自重は16.5 t - 17.2 tで、換算両数は積車4.0、空車1.8である。台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。 1989年(平成元年)10月27日に全車(14両)が一斉に廃車となり形式消滅した。 年度別製造数各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。
参考文献
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