富山県警察(とやまけんけいさつ)は、富山県の都道府県警察である。略称は富山県警。
富山県公安委員会管理。給与支払者は富山県知事。警察庁中部管区警察局管内。
本部所在地は富山市新総曲輪1番7号。山岳警備隊を有する。
沿革
本部組織
データ
警察署
警察署数は14。警察車両ナンバー地名はすべて「富山」となる。
富山中央警察署のみ署長が警視正。そのほかの警察署の署長は警視。かつては高岡警察署の署長も警視正であった。
2021年(令和3年)2月に有識者会議である「県警の機能強化を考える懇話会」が庁舎が老朽化している小規模警察署の統合を提言し、将来的に県東部では富山市以外の5署を2署に、県西部では射水市以外の5署を2署に統合する計画である[13]。
この統合に先立って統合が計画されている警察署では署長、副署長、次長を除く警察官が各署を兼務する体制(ブロック運用)が導入されており、2024年2月15日に砺波エリア(砺波警察署、南砺警察署、小矢部警察署)で警察官が各署を兼務するブロック運用を導入した[13]。事件や事故の迅速な解決や夜間や休日の当直体制が改善がみられたことから、同年7月1日から高岡エリア(高岡警察署、氷見警察署)、新川西エリア(滑川警察署、上市警察署)、新川東エリア(入善警察署、黒部警察署、魚津警察署)でもブロック運用を導入し、署長、副署長、次長を除く警察官が各署を兼務する体制に移行する(富山市内の3警察署と射水警察署ではブロック運用は導入しない)[13]。
- 廃止された警察署(現在の組織名)
- 井波警察署(南砺警察署井波幹部交番)
- 小杉警察署(射水警察署)
- 新湊警察署(射水警察署新湊幹部交番)
- 福光警察署(南砺警察署)
- 伏木警察署(高岡警察署伏木幹部交番)
- 八尾警察署(富山西警察署八尾町幹部交番)
- 富山北警察署(富山中央警察署富山北幹部交番)
主な事件
- 警察官に関係する事件
未解決事件
マスコットキャラクター
山岳警備隊
- 立山、剱岳、黒部峡谷、薬師岳等の山岳地帯を管轄し、遭難等の事故も多発するため、地域部に山岳安全課が組織され、山岳警備隊、県警察ヘリ、県消防防災ヘリ等が連携し、空陸一体となった迅速な救助活動に努めている。
- 電子メールや電話での山岳情報問い合わせに対応している。
不祥事
- 2016年12月 - 県警は12月14日、男性警視と男性警部が女性職員の体を触るなどのセクハラ行為をしたとして、男性警視(勤務時間外に1回女性職員の体を触る)を減給100分の10(3ヵ月)、男性警部(勤務時間内も含め複数回、女性職員の体を触ったほか、性的な言動も行った)を停職6ヵ月の懲戒処分としたと発表した[26]。
- 2018年6月 - 射水警察署地域課の男性巡査(22歳)が、2018年2月24日から4月10にかけ、勤務先の交番や警察学校で警察官4人の財布から現金計7万円を盗んでいた。県警によると男性巡査は他に12人の同僚の財布から計19万3千円を盗んだことを認め、「パチスロの資金など遊興費が欲しかった」と供述している。6月25日、県警は男性巡査を窃盗容疑で書類送検し、停職6ヵ月の懲戒処分とした。同日付で男性巡査は依願退職[27]。
- 2020年7月 - 2019年9月から2020年3月にかけて、県警の巡査から警部補までの警察官9人が富山市内の麻雀店で「賭けマージャン」を複数回していたことが2020年5月に判明。県警は同年7月、該当警察官に口頭厳重注意とした[28][29]。
- 2020年8月12日 - 通信指令課の男性巡査(25歳)が、12日午前2時頃、高岡市能町の県道で、酒気を帯びた状態で乗用車を運転。パトロール中の警察官が、信号無視する男性巡査の車を発見し、停車を呼びかけたが逃走。車は1.4キロ先で水田に脱輪し、男性巡査の呼気から基準値を超えるアルコール分が検出された。県警は同日、男性巡査を道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕した[30]。
- 2020年9月10日(発表日) - 県警所属の巡査が、2020年4月、勤務時間外にネット上に第三者が撮った18歳未満の児童が映ったわいせつな動画とパスワードを公開し、不特定多数が閲覧できるようにした。9月3日、愛知県警察が巡査を児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反(公然陳列)容疑で書類送検した[31]。
- 2021年8月20日 - 氷見警察署の副署長が、2021年5月下旬から7月上旬までの間、好意を抱いた知人女性に複数の商業施設内で付きまとい行為をし、SNSアカウントの交換を持ち掛けたり、近づいて話し掛けたりするなどした。女性の相談を受けた県警はストーカー行為等の規制等に関する法律違反の疑いで副署長を書類送検し、減給100分の10(3カ月)の懲戒処分とした。副署長は同日付で依願退職した。このほか、2016年~2021年5月に業務目的外で警察のシステムを使い、知人の男女9人の個人情報を照会していたことや、別の女性との不適切交際も確認された[32]。
- 2024年5月 - 交通部交通指導課の警部補が、2023年4月19日ごろから2024年2月23日ごろ、廃棄予定の備品が置かれている県警本部敷地内の倉庫に侵入し、拳銃入れ1点と手錠2点を窃盗した。盗まれた拳銃入れ1点と手錠1点は、それぞれ10万円と9万円でフリマアプリで販売されていた。県警はこれらを回収し、残る手錠1点も関係先から押収した。 5月25日、県警は警部補を窃盗と建造物侵入の疑いで逮捕した[33]。
脚注
出典
参考文献
- 『富山県警察発足三〇年の歩み』富山県警察本部・富山県警友会、1984年10月30日。
関連項目
外部リンク
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