枕崎駅
枕崎駅(まくらざきえき)は、鹿児島県枕崎市東本町にある、九州旅客鉄道(JR九州)指宿枕崎線の駅。JRグループ日本最南端の路線である同線の終着駅であり、駅には「本土最南端の始発・終着駅」の碑が設置されている。夜間滞泊設定駅である。 かつては鹿児島交通の枕崎線が乗り入れており、2006年までの駅舎は鹿児島交通の所有であった。 歴史先に建設された南薩鉄道(現 鹿児島交通)の駅として開業したことから、駅舎や敷地は2006年3月の解体まで一貫して同社が所有管理していた。日本国有鉄道(国鉄)は同社の駅に乗り入れて開業したため、鹿児島交通枕崎線の廃線までは駅施設などの使用料を支払っており、国鉄の駅数にも計上されていなかった[注釈 1]。その後、枕崎線の廃線にともない、正式な国鉄の駅となったため、国鉄はホーム部分のみの管理に移管され、実質的には駅舎が無い駅であり、JR九州に引き継がれた後もそのままであった。駅舎内は引き続き国鉄の社員は配置されず鹿児島交通のバス部門の職員が配置され、バスターミナルとしての機能がより強かった。2006年に再開発事業で駅敷地が地元スーパーマーケットのタイヨーに売却されたため、駅舎は解体され駅自体も鹿児島寄りに約100m移設された。駅舎跡地には店舗(タイヨー・ミドリ薬品)が建設されたが、旧駅舎の前に設置されていた「日本最南端の終着駅枕崎」と書いた灯台を模したモニュメントはそのまま残されている。移設後の駅には駅舎が設けられなかったが、市民の寄付により2013年4月に新たな駅舎が落成した[1][2]。この駅舎は2013年にグッドデザイン賞を受賞している[3]。 駅舎の「枕崎駅」の相撲文字は立行司の第36代木村庄之助(枕崎市出身)のものである[4]。 年表
駅構造単式ホーム1面1線を有する地上駅。無人駅である。駅舎は市民の寄付によって建設され、中には山幸彦の像、外はかつお節行商の像がある。 乗車券の券売機は設置されておらず、列車乗車時は整理券を取り、下車時は車内で精算する。 のりば
利用状況2015年度の1日平均乗車人員は25人である[12]。
駅周辺枕崎市の中心市街地に位置する。
バス路線駅から路地を出た場所に、鹿児島交通のバス乗り場がある(川辺・鹿児島線、なんてつ線(加世田・伊集院方面)、知覧線、鹿児島空港線など)。 かつては、JR九州バス(山川線:枕崎駅 - 山川駅)が当駅前に乗り入れていた。 エピソード日本国内における通常の鉄道では日本最南端の終着駅[注釈 2]であることから、紀行などをテーマとした多くの作品で取り上げられている。
隣の駅
かつて存在した路線
脚注注釈出典
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