栗山駅(くりやまえき)は、北海道夕張郡栗山町錦4丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線の駅である。電報略号はクリ。事務管理コードは▲130334[2]。
かつては当駅で交わる夕張鉄道線との乗り換え駅であり、急行「夕張」の停車駅であった。現在も駅前にバスターミナルがあり、交通の要衝となっている。由仁駅から当駅まで複線だが当駅から岩見沢駅まで単線となっている(#その他も参照のこと)。
歴史
1892年(明治25年)8月1日に岩見沢駅 - 室蘭駅間が北海道炭礦鉄道の手で開通した当初、当地に駅は設置されなかったが、住民の運動により当地に駅が設置されることとなった[3]。設置予定位置については雨煙別(現:栗山市街)、もともとの市街であった角田市街、長沼との要望や技術上の都合もあり幾度か変遷したが、雨煙別の土地が杉武一郎という人物により寄付されたことにより、現在地に決定され、その後当地が栗山市街として発展することとなった[3]。
年表
駅名の由来
もともと当地は現在の雨煙別川のアイヌ語名である「ウェンペッ(wen-pet)」(悪い・川)から「雨煙別」と称されていたが[7]、「付近に栗の木が多く自生していたので[8]」として、栗山駅と命名され、その後雨煙別の地名も栗山となり[3]、自治体名も1949年(昭和24年)に角田から栗山へ変更された。
駅構造
相対式ホーム2面2線をもつ地上駅。
駅舎は2000年(平成12年)に建て替えられ、町の交流施設「くりやまカルチャープラザEki」と合築した複合駅舎となった。
追分駅が管理し、栗山観光協会が受託する簡易委託駅。窓口ではJR線乗車券(栗山発の一部駅までに限る)、北海道中央バス乗車券(一部区間のみ)・定期券・回数券、夕鉄バス定期券・回数券、栗山町営バス定期券・回数券を取り扱う。改札は実施していない。肉声によりJR線及びバス路線の案内放送が行われている。
のりば
番線 |
路線 |
方向 |
行先
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1
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■室蘭本線
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上り
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苫小牧・糸井方面
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2
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下り
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岩見沢方面
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駅舎内(2014年4月)
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ホーム(2017年7月)
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跨線橋(2017年7月)
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駅名標(2017年7月)
利用状況
乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
駅周辺
周辺は栗山町の中心部である。
- 東口(駅舎側)
- 西口(駅裏手)
バス路線
駅前広場はバスターミナルとして整備されている。かつては夕張鉄道のバス停のみが設けられていたが、1980年代後半より長沼町営バス及び栗山町営バス(北海道中央バス撤退による代替)、2000年12月より北海道中央バス(栗山ターミナル廃止によるバス停移転)の乗り入れが開始された。
路線は2024年10月1日現在
その他
現在は由仁駅 - 当駅間が複線だが、かつては栗丘駅まで複線だった。1990年(平成2年)に当駅 - 栗丘駅間の下り線にある栗山トンネルが崩壊したため、旧上り線を用いた単線での運行となったが、トンネルはそのまま復旧されず放棄された(旧下り線は大部分で残存しており、車窓からも確認できる)。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 室蘭本線
- 由仁駅 - 栗山駅 - 栗丘駅
かつて存在した路線
- 夕張鉄道
- 夕張鉄道線(廃止)
- 中央農試前駅 - 栗山駅 - 角田駅
脚注
JR北海道
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
栗山駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク