清水マリ
清水 マリ(しみず まり、1936年〈昭和11年〉6月7日[5][11] - )は、日本の声優、女優、YouTuber。埼玉県浦和市(現:さいたま市浦和区)出身[4]。81プロデュース所属[6]。父親は俳優の清水元[7][8]。本名は山内 鞠(やまのうち まり)[1][2]。 経歴浦和市立仲本小学校、浦和市立原山中学校、埼玉県立浦和西高等学校卒業[2]。 劇団俳優座付属養成所7期、劇団新人会、高松事務所、青二プロダクション、ぷろだくしょんバオバブを経て[12]、2016年7月1日から[13]81プロデュースに所属[6]。 2003年から個人事務所である清水マリ事務所でも活動している[2]。 キャリア中学1年時に父親の劇団で『ピノキオ』の舞台を上演することになったが、劇団に子役がいなかったため、清水がピノキオ役で出演することになり、それがきっかけで役者の道に進む[14]。父親は役者になることについては反対していた[14]。 高校では演劇部に所属し、卒業後に俳優座の養成所に入所[14]。卒業後は劇団新人会に入団[12]。女優業のほか、渡辺美佐子の付き人や、演出助手などを経験[14]。日本初の30分アニメの主役、『鉄腕アトム』のアトム役を演じる。これは虫プロに清水元の劇団の出身者だった穴見薫がおり、手塚治虫からアトムのモチーフがピノキオであると聞かされたことから、中学生時代にピノキオを演じた清水を推挙したとされる[14][15]。その後もほぼ一貫してアトム役を演じていたが、2003年4月6日をもってアトム役を降りることを決める[4]。 虫プロダクションの『アトム』の仕事が終わったあとは劇団の活動を中心にするつもりだったが、番組放映期間中に子供が生まれて舞台活動を続けていくことが困難になり[16]、1966年に新人会を退団[2]。大山のぶ代の誘いで[16]、高松事務所に所属[2]。声優に転身した[16]。 バオバブの附属養成所 B・A・Oや[2]、音響芸術専門学校演習・演劇研究講師の講師でもある[17]。弟子に子安武人、間宮くるみがいる[18]。 現在まで2006年、第5回東京アニメアワード功労賞を受賞[12]。2009年、第3回声優アワードシナジー賞(『鉄腕アトム』)を受賞[19]。2017年、第11回声優アワード功労賞を受賞[20]。 2021年、自身のYouTubeを開設。 人物父親の清水元が出演していた[8]『マグマ大使』の主題歌の歌詞のなかで、「SOS SOS カシン カシン カシン」の声を担当していた[22]。夫は桐朋学園大学の講師をしていた[23]。 オーディションを受けた経験が無いという[24]。 アトムに関してアトム役に抜擢されるまで漫画をほとんど読んだことがなく、手塚の存在も知らなかったという[15]。だが、収録を続けていく内に思う所があり台本を保管していくようになった[14]。 本放送が決まった際に改めてオーディションが行われるも清水は呼ばれなかった。清水はその件を知り落胆するも手塚の強い意向を受け正式にアトム役に決まった[25]。芸名を漢字1字の鞠から片仮名のマリに変えたのも鉄腕アトムが子供向き番組だから易しい字をという手塚治虫からの要望であった。 アトム役は当初は2年契約で請けており、2年目に妊娠、番組が延長されたため田上に引き継がせて降板する予定だった。だが、放送を見た子供たちから「アトムの声が違う」と問い合わせがフジテレビに相次ぎ、ディレクターの要請を受け続投した[15]。 アトムを地声でやってしまったため、『妖怪人間ベム』のベロを担当した際は声帯のどこを使って声を出せばいいのか悩んだという[24]。 40歳を過ぎた頃、両親の他界、他の現場で「アトムの声を出さないで欲しい」とダメ出しを受けたり、自分だけが子供役を続けている点に焦りを感じていた。その頃、小沢重雄に誘われ昔話の語りに参加。舞台女優志望だった清水には生き甲斐になった[26]。 手塚の存命時は手塚の意向もありアトムを演じ続けたが、手塚没後の2003年、『アストロボーイ・鉄腕アトム』製作時にスタッフから「(アトム役は)新しい人でいきたい」と告げられる[27]。清水は、可能な限り演じ続ける意向を持っていたためショックを受ける一方で、「『アトム役です』っていってこんなお婆さんが出てくるのもイメージが崩れるだろうし、そろそろ若い人に席を譲ることも必要なのではないか」と思い降板を受け入れ、アトムの誕生日の前日である2003年4月6日をもってアトム役を勇退した[27][4]。この際、手塚プロダクションには清水の降板に関する問い合わせが相次いだといい、「新キャストの方も、そういう声を跳ね返すのは大変なことだったと思いますが、それだけの大役を続けて来られたというのは私にとっての誇りになっています」と述べている[4]。 なお、降板後もイベントなどで請われてアトムの声を披露する機会はあるといい、清水は「本当に長い付き合いになります」と語っている[25]。 代役清水の産休中、代役を務めた人物は以下のとおり。
出演※太字はメインキャラクター。 テレビアニメ
劇場アニメ
映画
吹き替え映画
ドラマ
アニメ
舞台
テレビ番組
ラジオ
CM著書、エッセイなど
脚注
外部リンク
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