無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 (アニメ)
『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』(むしょくてんせい いせかいいったらほんきだす)は、理不尽な孫の手による同名のライトノベル作品を原作としたテレビアニメシリーズ。2021年1月から2024年7月にかけてTOKYO MXほかにて第1期と第2期が放送され、第3期の制作も決定している[2]。 無職の男が剣と魔法の世界に転生し、前世の後悔を胸に新たな人生を本気で生きていく姿が描かれる[3]。主人公・ルーデウスの性的描写などは賛否を呼んだ一方で[4][5]、ハイクオリティな映像美などは高く評価されている[6]。クランチロール・アニメアワードでは2年連続で最優秀アニメーション賞にノミネートされた[7][8]。 原作は小説投稿サイト「小説家になろう」にて投稿されていた作品であり、長期にわたり同サイト累計ランキングの1位を維持していたことから、同サイトの代表作の一つとされている[9]。本作の制作にあたり、プロジェクトを長期的かつ計画的に進めていけるよう「スタジオバインド」が新たに設立された[10]。スタジオバインドはシリーズを通して制作を担当している[11][12]。 あらすじ→各話ごとのエピソードについては「無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜のアニメエピソード一覧」を参照
3人の高校生を助けようとしてトラックにはねられた引きこもりの無職の男は、元冒険者のグレイラット夫婦の息子ルーデウス・グレイラットとして、前世の記憶を持ったまま転生する。 言葉を覚え、自身が剣と魔法の存在する異世界に転生したことを理解したルーデウスは、人知れず魔術の練習を重ねてゆく。その後、魔術の家庭教師ロキシー・ミグルディアの指導を受けたルーデウスは、魔法使いとして天賦の才を見せるようになる。 愛情を注いでくれる両親たちや、ロキシーとの生活を幸せに思ったルーデウスは、この世界で本気で生きていくことを誓う[13]。 登場人物→詳細は「無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 § 登場人物」を参照
沿革2019年3月15日 - アニメ化企画が進行中であることが発表される[44]。 2019年10月18日 - ティザービジュアルとティザーPV、およびメインスタッフが発表され、放送開始時期が2020年と予告される[45]。 2020年6月19日 - 新ビジュアルおよびメインキャストと共に、放送開始時期が2021年に延期したことが発表される[46]。 2020年12月06日 - 同日に配信された特番にて放送開始時期が2021年1月と発表される[47]。 2020年12月27日 - 同日に配信された特番にて第1期が分割2クールで放送されることが発表される[48]。 2021年1月から3月 - 第1期第1クールが放送される[49]。 2021年5月19日 - 第1期第2クールの放送開始時期が2021年7月から2021年10月に延期されたことが発表される[50]。 2021年10月から12月 - 第1期第2クールが放送される[51]。 2022年3月6日 - 第1期番外編の先行上映会にて第2期の制作が発表される[1] 2022年7月4日 - アメリカ・ロサンゼルスで行われたAnimeExpo2022にて第2期のティザーPVが上映され[52]、第2期の放送開始時期が2023年であると発表される[53]。 2023年3月26日 - 東京ビッグサイトで行われたAnimeJapan2023にて第2期の放送開始時期が2023年7月であると発表される。また、第2期のメインスタッフも併せて発表される[54]。 2023年7月から9月 - 第2期第1クールが放送される[55]。 2023年7月7日 - 第2期が分割2クールで放送されること、そして第2クールの放送開始時期が2024年4月であることが発表される[56]。 2024年4月から7月 - 第2期第2クールが放送される[57]。 2024年7月1日 - 第3期の制作が発表される[2]。 スタッフ
制作企画本作の企画は2017年頃、MFブックス[注 4]編集長の金田一健が、EGG FIRMの社長でありアニメーションプロデューサーの大澤信博に原作小説を勧めたことがきっかけとなり、始動した[59]。当時12巻まで一気に読み進めた大澤は、即座にアニメ化を決断したという[59]。原作が大河ドラマに匹敵する長編であるため[59]、プロジェクトを長期的かつ計画的に継続する体制が必要であるとする判断から、2018年11月にWHITE FOXとEGG FIRMの共同出資でスタジオバインドが設立された[10]。スタジオバインドの社長には、大澤が過去に携わった『ナイツ&マジック』にてアニメーションプロデューサーを務めていた大友寿也が就任した[60]。大友は本作においてもアニメーションプロデューサーを務めている[注 5][11]。また、大澤自身もチーフプロデューサーとして本作に携わっている[11]。 2019年、本格的に制作が開始され、同年3月15日には原作者・理不尽な孫の手のTwitter(現X)にてアニメ化企画が進行中であることが発表された[44]。長らく小説家になろうの累計ランキング1位を維持していた作品であり、期待値の大きい作品であったことから発表の際には話題となり、Twitterではトレンド入りを果たした[9]。 演出・脚本第1期第1期の監督およびシリーズ構成を務めた岡本学はスタジオバインドの社長・大友寿也から誘いを受けたことから監督を引き受けた。アニメ化に際しては原作ファンに喜んでもらうために原作改変を不用意に行わないことを決めており、それがシリーズ構成を兼任した理由であると話している[61]。なお、大澤はルーデウスの有り様から感覚的に若手監督の方が良いのではと考えていたところにタイミング良く大友が「岡本が起用したい」と話してくれたことから、それに便乗することにしたと話している[22]。 岡本は本作について、下品で不快な部分は多いが最終的には一流の物語だと思えたと語っており、特にアイシャ編[注 6]にて描かれたルーデウスが前世の自分を認める展開は小説家になろうという編集者の手の届かない場所だからこそ出来たことで、一人の人生をとても豊かに描いていると評している[63]。 岡本は前世の男とルーデウス・グレイラットのそれぞれのアニメにおける描き方について以下のように話している。
美術面について岡本は、本来アニメーションは実際の風景や実写よりも気持ちいいものであるという考えから、「気持ちよさ」をブエナ村(ルーデウスの出生地)で描いてほしいと美術担当に指示した。また、本作は中世ヨーロッパ的な世界観がベースとなっており、現代と比較すると不衛生で汚い生活をしていたことから、転生したのに現代より悲惨な環境では物語が成立しないと考えた岡本は中世ヨーロッパの良い部分のみをくみ取った世界として描写した[61]。また劇中ではロードムービーのように様々な街が描かれるため、自身の好きな作品である『キノの旅』的なアプローチを行ったとも語っている[64]。 原作者の理不尽な孫の手も制作に関わっており、脚本会議には毎回参加していた[61]。理不尽な孫の手は今作が初めてのアニメ化作品であったため「アニメ制作にどう関わっていいかわからない部分も多く、不安でもありましたので、出会う先輩方全員に『どうすればいいですか?』と聞いたりもしてました。」と話している[65]。岡本は理不尽な孫の手がとても協力的でありがたかったと語っており、「アニメ作りでは、原作者の先生が『何も言わないタイプ』や『めちゃめちゃ細かいタイプ』であることが多いのですが、理不尽な孫の手先生はアニメ制作現場を尊重してくださる方だったので、とても作業を進めやすかったです。」と話している[61]。 第2期第2期第1クールでは第1期にて副監督を務めた平野宏樹が、第2クールでは渋谷亮介が新たに監督を務めた[12][58]。第2期でのストーリー構成は平野が中心となって進められ、まず平野が描きたいものを提示し、それに理不尽な孫の手が補足やアドバイスを返すというのが基本的なパターンであった。理不尽な孫の手は第1期に引き続き全体の構成から各話のシナリオまで深く関わっており、大澤は「じつは孫の手先生は一回もシナリオ会議を休まず皆勤賞じゃないですかね」と語っている[66]。 第2期より新たにシリーズ構成を務めた大野敏哉は実写作品での経験からリアルな心情描写を得意としており、また大野が過去に手掛けた『宝石の国』や『86-エイティシックス-』での構成も評価され、大澤が平野に推薦し本作に起用された[66]。大野はまず原作を全巻読み終えてから仕事に臨んだ。大野は本作について、少年が大人になるまでの普遍的な出来事が、性的なことも含めて正直に描かれている点に好感を持ち、共感できる点も多かったと語っている[67]。 第2期のストーリー構成の特徴として大澤は、シルフィエットのエピソードや第1期にてカットされたエピソードを組み込んだことにより、視点がルーデウスに固定されていないことを挙げている。特にシルフィエットは第2期におけるもう一人の主人公として扱ったと話している。シルフィエットがフィッツとなるエピソードは「泥沼編」から「ラノア大学編」へと移る第2期第4話と第5話の間にて描くことも検討されたが、2編の流れが地続きでなくなってしまうという平野の判断により、第0話として「泥沼編」の前に描くことになったと大澤は明かしている[66]。 演出面について平野は第1話から第4話までの「泥沼編」と第5話以降の「ラノア大学編」の雰囲気を意識して描き分けるよう指示していたと大澤は明かしている。「泥沼編」は舞台の冬の雪国やルーデウスの心情も相まって暗い雰囲気に、一方の「ラノア大学編」は春の都会的かつ神秘的な風景と平和な日常によって明るい雰囲気となっており、そのギャップが意識されている[66]。 キャラクターデザイン第1期のキャラクターデザインは杉山和隆が担当し、第2クールからは高橋瑞紀も担当した[11]。第1期のサブキャラクターデザインと総作画監督を担当した齊藤佳子は杉山のデザインをとても上手だったと評しており、キャラ似せにすごく気合が必要だったと振り返っている[68]。岡本はルーデウスの成長による変化をグラデーションとして見せていけるよう、かなり多くのキャラクターデザインを用意した[61]。幼少期のルーデウスのデザインを担当した齊藤は、自身の子供が同じくらいの年齢だったことから、本物を見ながら作業を行ったという[68]。 第2期のキャラクターデザインは嶋田真恵と齊藤が担当した[12]。齊藤は第1期のあと、他作品のキャラクターデザインや総作画監督が控えていたため第2期は参加しない予定であったが、プロデューサーの強い要望で参加することとなった[68]。嶋田は普段無機質やエフェクトの作画を担当することが多く、プロデューサーより依頼された際は嬉しかったと語っている[68]。キャラクターデザインで苦労した点について嶋田は年齢と性格の描き分けを挙げ、特にルーデウスの2歳差の設定作業は、自分の中にある年齢のイメージと、キャラに求められるイメージの差に悩んだという[68]。 原作小説のイラストを担当するシロタカは本作のキャラクターデザインを素敵な絵柄だと思ったと語っており、デザインとしての取捨選択などは非常に勉強になったという[69]。 架空の言語の制作本作では作中に登場する様々な種族に合わせ「人間語」「魔神語」「獣神語」の3種類の言語が制作された。これらはそれぞれの種族に対しての言語体系が実際の言語を元にして設定されている[70]。 岡本は言語の制作について「考える間もなく、この作品に必要なものだと思っていました。」と話している[61]。監修を依頼された理不尽な孫の手は自身が外国語に詳しいわけではなく、感心するばかりだったと述べている[70]。また、「アニメ用に言語を作るというのもすごいですが、それを映像としてずっとしゃべらせるという決断ができるのもすごい。私だったらどこかで腰が引けて出来ないなと思います。」と話している[65]。 アフレコ台本には日本語に訳されたセリフが記され、それとは別に作中言語の発音が記された冊子が声優陣に配られアフレコは進められた。ルーデウス・グレイラットを演じた内山夕実は「感情表現のニュアンスも含めた上で、話したこともない言語を自然に話せるようにしなければいけなくて。いつも以上に自宅での練習も重ねました。」と非常に苦労したことを明かしている[71]。 オープニング映像
第1期のオープニングは固定の映像が用意されておらず、物語の流れと地続きの本編映像にテロップと楽曲を流す演出が行われた[72]。また第1クール、第2クールと言う区切りではなく、大陸や街など作中の舞台が変わるタイミングで楽曲が変わるため、各舞台に合わせた5曲に加えフィットア領[注 7]に帰郷した際の1曲を含む全6曲が制作された[72]。これらは第1期の監督を務めた岡本の発案によるもので、日常描写や世界観描写などを限られた時間の中で表現するために行われた[64]。この演出によって毎話15〜25カット増えることになるが、岡本はオープニング映像をしっかり作るのとどちらが大変なのかはわからないと語っている[64]。 第1期のオープニングテーマは『からかい上手の高木さん』や『宝石の国』で知られる大原ゆい子が全曲担当した[72]。大原はこのオープニングの演出について「動画配信や録画で観る人が多い今はオープニングってスキップされがちなので、スキップされずに本編と一緒に聴いてもらえるというのは、ものすごくアーティスト冥利に尽きると言いますか、『本当にありがとうございます』という気持ちでした。」と語っている[73]。 岡本は楽曲をキャラソンにしたくないと考えており、作品の世界観に寄せたシリアスな曲風や古典的な世界観、劇伴に近い曲風といったオーダーを大原に行った[74]。歌詞はあまり具体性を持たないものを岡本は求めていたが、大原は作中にキャラクターに寄り添った歌詞を得意としていたため、制作はかなり難航したという[74]。なお、当初の予定では大原は作詞・作曲のみを担当し、歌唱は別の歌手が担当する予定であった[74]。 この演出は第2期第4話まで続けられたが、第5話以降では通常のアニメと同様に固定されたオープニング映像が使用された[75]。オープニング映像の制作は2期の制作が始まって早々に決まったという[66]。第5話から使用した理由について大澤は、オープニング映像は通常今後活躍するキャラを中心に描くが、「泥沼編」と「ラノア大学編」で登場人物が総取っ替えされるため、「ラノア大学編」が始まる第5話から流すことになったと語っている[66]。またこれらは平野のアイデアであるとも明かしている[66]。 劇伴劇伴は全楽曲を通して藤澤慶昌が担当した。岡本は旅先での世界観の作り込みを徹底したいという狙いから「古楽器を使いたい」とオーダーし、藤澤はバロック以前という時代背景のもとショーム、クルムホルン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ハーディ・ガーディといった古楽器を選出した。また、本作の音楽プロデューサーを務めた小林健樹のアドバイスにより、一部の楽曲ではブルガリアン・ヴォイスが印象的に使用されている[76]。 藤澤は全体のコンセプトを決める上で、実際の映像から流れていて違和感のない世界観を作ることを心がけ、古楽やその当時から存在していたであろう音楽に寄せるようにしたと話している[76]。 演技キャストは、2017年4月に発売されたドラマCD『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 転移迷宮編』から一新され、新たにオーディションを行いキャスティングされた[77]。 主人公のルーデウス・グレイラットの声は、実際の発言を内山夕実が、モノローグ部分を杉田智和がそれぞれ演じ分ける形を取っており、転生後の世界においても常に前世の男の存在が意識させられる演出となっている[77]。 内山は加隈亜衣を交えたインタビューの中で「杉田さんらしさをどこかトレースできればいいなと思いつつ、そこに自分らしさも加えて演じているので、役者としてほかの作品ではなかなか味わえない感覚を体験させていただいています」と語っている[78]。また第1期では0歳から13歳までの成長を演じていくことを踏まえ、「ある意味で逆算をして、自分の表現できる範囲内で分かりやすく演じ分けられるように、というのは意識しました。」とも語っている[79]。 第2期においても引き続き内山がルーデウスを演じた。第1期よりもルーデウスが成長していることからスタッフ間ではキャスト変更の可能性も話し合われたが、再度行われたオーディションの結果引き続き内山が演じることが決まった[80]。内山は第2期の成長したルーデウスを「自分がこれまで出したことがないキー」で演じており、収録前日に大声を出し、直後に酒をあおることにより喉を枯らし、役作りを行っていると語った[81]。 杉田は、第1期では新型コロナウイルス感染症流行の影響により共同での収録が困難であったことを踏まえ「事前に収録された内山の演技を聞いてチューニングする機会を設けてもらっていた」と内山との対談にて振り返っている[77]。また、前世の男というキャラクターの第一印象について「『あり得たであろう未来の自分の姿』を重ねてしまい恐怖を覚えた」と語り[82]、演じる上では「彼は人一倍同情してほしいし、認めてほしいのに、同情されたくないし、認めてほしくないんですよ。だから、そういう人に対しての姿勢のとりかたは、適正距離を見つけること。目に映らない一番近いところに居るようにしています」と語った[83]。 前世の男役も他の役と同じくオーディションによってキャスティングされたが、岡本は原作を読んだときから前世の男は杉田以外にありえないと思っていたと語っている[63]。 シルフィエットを演じた茅野愛衣は、オーディションではゼニスやリーリャを受けていため、シルフィエット役として決まったことは意外であったという。第1期では幼い子供を演じるにあたり、公園に行き大人しそうな子を探して観察し役作りを行った[84]。 第2期ではフィッツとして登場するシルフィエットを演じるにあたり、「(あからさまに声を変えるのではなく)あくまで成長したシルフィが、彼女なりに男装してフィッツという人物を生きている……という風に演じてます」と語っている。また、第1期のシルフィエットの出番が序盤のみであり、第1期の後半からはシルフィエットの知らない物語であることから、収録がある程度進むまでシルフィエットが退場してからの話を見ないようにしていた[85]。 ロキシー・ミグルディアを演じた小原好美はこのキャラクターの第一印象について「かわいいだけじゃなく現実世界と同じように悩みも抱えていて、そこがリアルだなと感じました」と語り、演じるにあたっては「リアルだったからこそ、あまりがんばりすぎず、彼女に寄り添えばいいかなと思っていました。(中略)ビジュアルに即してかわいさを出したほうがいいのかなと思ったんです。でも、ルディに対しては師匠でもあるので、少し大人っぽい部分も持っていたほうがいいのかなと思い、あまり作り込まないようにしました。」と語った[86]。 エリス・ボレアス・グレイラットを演じた加隈亜衣はオーディションではエリスの他にシルフィエットを受けており、自身はシルフィエットを演じたいと思っていたため、エリス役で合格した際には非常に驚いたという[87]。エリスの第一印象について「これから先ちゃんと生きていけるのか、不安を感じさせる子でした。私だったら、(エリスと)友達になるという考えをすぐに捨てるぐらい凶暴だなって。」と語り、演じるにあたり「幼いけど、唸るような獣っぽさを怒り方に出したい」「エリスは成長していくので、声を低くするのではなく、“やんちゃさ”みたいなところで表現できないかなと思った」と語っている[88]。また、2クールかけて成長を見せながらもエリスらしさをどう活かすか悩みながら演じたという[89]。 主題歌→「§ オープニング映像」も参照
第1期
第1期では全曲を通して作詞・作曲・歌唱を大原ゆい子、オープニングテーマの編曲をMANYO、エンディングテーマの編曲を吉田穣がそれぞれ担当した。
第2期
評価批評ライターの草野虹は本作について、倫理観としての問題があるようなシーンが少なからずあることを指摘する一方で、そのようなシーンを隠すことなく描いたアニメスタッフに対して「『人間の善悪や表裏、その苦悩と喜びについて』という大きなテーマを描こうという気概に満ちているのが伝わってくる」と称賛している。また、同氏は美術面でも三宅昌和や今村亮らを筆頭に多くの美術スタッフが起用されていることから「描かれ方がきめ細かく重厚さすら感じる」と称賛しており、深夜アニメ帯で放送されるアニメ作品としては異質さすら感じるとも述べている[4]。 Anime News NetworkのライターSteve Jonesはルーデウスの性的描写が非常に不愉快であったことから2021年冬アニメ[注 9]のなかで最低の評価を与えている。また、同じく主人公がセクハラを行う『〈物語〉シリーズ』と比較しても本作の性的描写は「自意識ゼロで不愉快な男の脳内に閉じ込められたような気分にさせられる」と語っている[5]。 4Gamer.netのライターmaruは本作を『ロード・オブ・ザ・リング』のような「本格派のハイファンタジー」と評している。また、杉田智和と内山夕実によるルーデウス役のダブルキャストを『ベイビー・トーク』を彷彿とさせると語っており、「金髪碧眼の可愛らしい外見とのミスマッチでなんとも面白い。」と評している[115]。また第2期については、監督の交代を始めとした体制の変更がありながらもハイクオリティな映像美は更に磨きがかかっていると評価しており、「(中略)些細な背景にも気を配っているのが素晴らしい。ルーデウスの泊まる宿屋の窓を、ガラス作りの初期に使われた『クラウン法』のものを使用しているのもこだわりの現われなのだろう。」と語っている[6]。 ライターのすなくじらは本作について、他のなろう系作品と同じように仲間を集め冒険の旅を続ける「桃太郎パターン」の枠組みを守っている一方、多くの別れを描いている点が特徴的だとしており、これによってルーデウスの成長だけでなく彼を取り巻く仲間たちの心の葛藤や変化に共感できると語っている。その典型的な例として第2期第0話「守護術師フィッツ」を挙げており、第2期冒頭から主人公が不在という展開ながらも胸にくるものがある物語になっていたと評している[116]。 Anime News NetworkのライターRichard Eisenbeisは第2期第1クールについて、精神的に深く傷ついたルーデウスが、北方大地での恋愛の失敗や、学園でのフィッツとの交流を通して心を癒やしていく過程が上手く語られていると称賛しており、トラウマの克服は決して簡単なことではないが、決して諦めずに勇気を出すことで困難を乗り越えることができるということが今シーズンのメッセージだと語っている。一方で、そのメッセージが子供の奴隷[注 10]やセクハラ、拷問といった要素で脱線しがちであったのは残念だとしている[119]。 ランキング・受賞第1期第1クールアニメ!アニメ!が放送前に行ったアンケート「2021年冬アニメ 期待値の高い作品は?」では本作が13位を獲得した[120]。 ニコニコ動画が動画視聴数・コメント数・アクセス数から算出した「2021年冬アニメランキング」では本作が1位を獲得した[121]。 ねとらぼ調査隊が行ったアンケート「2021年冬アニメであなたが一番好きな作品は?」では、本作が1位を獲得した[122]。 Filmarksがサービス内のデータに基づいて選出した「2021年冬アニメ 満足度ランキング」では本作が12位を獲得した[123]。 アニメ!アニメ!が行ったアンケート「2021年冬アニメ(1月クール)で一番良かった作品は?」では本作が5位を獲得し、男性票のみでは1位であった[124]。 TVガイドウェブがレグザの視聴データを基に算出した「大人アニメ 冬クールベスト10(2021年1月〜3月)」にて本作が第6位を獲得した[125]。 アメリカのインターネット配信サービスCrunchyrollが選出した「クランチロール・アニメアワード2022」にて本作が2部門[注 11]にノミネートされた[7]。 第1期第2クールアニメイトタイムズが放送前に行ったアンケート「2021秋アニメ、何観るアンケート」では本作が1位を獲得した[126]。 ニコニコ動画が動画視聴数・コメント数・アクセス数から算出した「2021年秋アニメランキング」では本作が1位を獲得した[127]。 ねとらぼ調査隊が行ったアンケート「2021年冬アニメであなたが一番好きな作品は?」では、本作が2位を獲得した[128]。 Filmarksがサービス内のデータに基づいて選出した「2021年秋アニメ 満足度ランキング」では本作が3位を獲得した[129]。 アニメ!アニメ!が行ったアンケート「2021年秋アニメ(10月クール)で一番良かった作品は?」では本作が『鬼滅の刃 無限列車編・遊郭編』と同率で2位を獲得し、男性票のみでは1位であった[130]。 TVガイドウェブがレグザの視聴データを基に算出した「大人アニメ 秋クールベスト10(2021年10月〜12月)」にて本作が第4位を獲得した[131]。 アメリカのインターネット配信サービスCrunchyrollが選出した「クランチロール・アニメアワード2023」にて本作が最優秀アニメーション賞にノミネートされた[8]。 第2期第1クールアニメイトタイムズが放送前に行ったアンケート「2023夏アニメ、何観るアンケート」では本作が2位を獲得した[132]。 Filmarksがサービス内のデータに基づいて選出した「2021年夏アニメ 満足度ランキング」では本作が2位を獲得した[133]。 アニメ!アニメ!が2023年9月19日から9月26日にかけて行ったアンケート「2023年夏アニメ(7月クール)で一番良かった作品は?」では支持率9%で3位を獲得した[134]。 dアニメストアが2023年8月18日から8月25日にかけて行ったアンケート「2023夏アニメ 部門別ランキング」にて本作は2部門[注 12]で3位を、1部門[注 13]で2位を獲得した[135]。 gooランキングが行ったアンケート「あなたが今年一番面白かったと思う深夜アニメは?」にて、本作は2位を獲得した[136]。 アメリカのインターネット配信サービスCrunchyrollが選出した「クランチロール・アニメアワード2024」にて本作が最優秀ファンタジー作品賞にノミネートされた[137]。 各話リスト→各話ごとのエピソードについては「無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜のアニメエピソード一覧」を参照
放送日本国内第1期は第1クールが2021年1月から3月まで、第2クールが同年10月から12月までTOKYO MXほかにて放送された[169][170]。また、dアニメストアとniconicoにて地上波同時配信が行われた[169]。2021年9月27日には第2クール放送に先駆け「『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』第2クール放送直前スペシャル」が放送された[170]。 第2期放送開始前の2023年4月から6月までBS11とAT-Xにて第1期の再放送が行われた[171][172]。毎週2話放送され、最終週[注 15]には第1期のBlu-ray第4巻に収録された番外編「エリスのゴブリン討伐」がテレビ初放送された[173][172]。 第2期は第1クールが2023年7月から9月までTOKYO MXほかにて放送され、第2クールが2024年4月から7月まで放送された[174]。また、ABEMAとdアニメストアにて地上波同時配信が行われている[174]。
日本国外アメリカ、カナダ、イギリス、アイルランド、メキシコ、ブラジルではファニメーションによって配信され[180]、2021年2月14日からは英語吹き替え版も配信された[181]。2022年3月にファニメーションがCrunchyrollに統合されて以降はCrunchyrollにて配信されている。 本作の東南アジア、および南アジアでのライセンスはMuse Communicationが取得し、Muse Asia公式YouTubeチャンネルにて配信されたほか、東南アジアではiQIYIが本作の配信を行っている[182]。 中国でのトラブル本作の中国における評価は後述する炎上騒動以前から二極化しており、中国の動画共有サービスbilibiliでは9.2/10の高スコアを獲得した一方、第4話にて描かれた主人公の父親の浮気やそれを許した主人公の行為、そしてそれらが成立するストーリー展開はモラルに反していると一部で批判されていた[183][184]。 2021年2月1日、中国のトップストリーマーの一人でありアニメレビュアーとしても活躍するレックスバーナーが第4話の内容に対し「私は屑の心理成長にちっとも興味ない」などと発言し、本作品並びに本作品のファンを痛烈に批判した。この発言に触発された同氏のファンはレビューサイトDoubanにて本作へレビュー爆撃を行い、それに対抗するように本作のファンがレックスバーナーのbilibiliアカウントを中国当局やbilibiliの運営に通報するなど、双方のファンが対立する形で騒動が大きくなっていった[184][185]。 次第に批判の的は本作の配信を行っていたbilibili、及びbilibiliのスポンサー企業へと移っていった。また第4話のシーン以外にも主人公が下着を盗む描写や、未成年の親戚で自慰を行う描写に対しても「女性を軽蔑している」として女性ユーザーを中心に批判が集まった。この批判を受け、ユニ・チャームなどの複数の企業がbilibili動画の旧正月キャンペーンへの広告出稿の取り止めを発表した[185][186]。 これらの騒動の結果、bilibiliは技術的問題を理由に本作の配信を2月7日付で停止した[186]。また2月8日にはコミュニティルールの違反を理由にレックスバーナーのアカウントを閉鎖し、12月9日には2000万元(日本円で約4億円)の損害賠償請求を行った[187]。 BD第1期のBlu-rayは2021年4月から2022年3月にかけて全4巻が発売された。第3巻および第4巻は2021年10月20日より順次発売予定だったが、第1期第2クールの放送延期に伴い発売が延期された[50]。全巻を通して、三方背ケースのイラストは原作小説の表紙・挿絵を手掛けるシロタカが、デジパックのイラストはキャラクターデザインを手掛ける髙橋瑞紀がそれぞれ描き下ろし、原作者・理不尽な孫の手による描き下ろし小説やスタッフ、キャストインタビューを収録した特製ブックレットが付属した[188]。また第1巻と第3巻にはそれぞれ「オリジナル・サウンドトラック 1 特別編集版」、「オリジナル・サウンドトラック 2 特別編集版」が、第4巻には映像特典として番外編「エリスのゴブリン討伐」が収録された[168][189][190]。 第2期のBlu-rayは2023年10月から2024年9月にかけて全4巻が発売された。全巻を通して、三方背ケースのイラストは原作小説の表紙・挿絵を手掛けるシロタカが、デジパックのイラストはキャラクターデザインを手掛ける嶋田真恵がそれぞれ描き下ろし、第1期と同様の構成の特製ブックレットが付属した[191]。また第1巻と第3巻にはそれぞれ「オリジナル・サウンドトラック 1 特別編集版」、「オリジナル・サウンドトラック 2 特別編集版」が収録された[191][192]。
日本国外では、Crunchyrollが2022年12月から2023年3月にかけてアメリカ向けに[207][208]、Crunchyroll UKが2022年12月22日にイギリス向けに[209]、Madman Animeが2022年12月26日にオーストラリア向けにそれぞれ発売した[210]。いずれも全2巻で、第1巻には第1期第1クールが、第2巻には第1期第2クールが収録された。 CDサウンドトラック
テーマソング
関連書籍
Web企画Web動画特記のない限り、すべてTOHO animation公式YouTubeチャンネルにて公開。 2019年10月18日、本作のティザーPVが公開された[45]。絵コンテ・演出は藤井慎吾。本作初のアニメ映像であり、スタジオバインドが初めて世に送り出した映像作品である[63]。原作者の理不尽な孫の手は本PVを見た感想を「『映画かな?』って思いましたね」と語っている[65]。本PVの絵コンテおよび原画を収録した「無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 ティザーPV原画集」がスタジオバインドより発売された[221]。 2020年7月8日、第1期のPV第2弾が公開された。本PVにてメインキャラクターのボイスが初披露された[223]。 2020年12月18日、第1期のPV第3弾が公開された。本PVにて大原ゆい子によるオープニングテーマ『旅人の唄』が初披露された[169]。 2021年3月4日、第1期のPV第4弾『転移〜魔大陸』が公開された。舞台が魔大陸へと移る第1期第9話『邂逅』に向けた内容になっている[224]。 2021年8月31日、第1期第2クールのPV第1弾が公開された。ルーデウス、エリス、ルイジェルドによるパーティ「デッドエンド」の旅の様子などが描かれている[225]。 2021年9月20日、第1期第2クールのPV第2弾が公開された。本PVにて大原ゆい子による第1期14話以降のオープニングテーマ『継承の唄』が初披露された[170]。 2021年12月1日、第1期第21話『ターニングポイント2』に向けたPVが公開された。ルーデウス、エリス、ルイジェルドらがオルステッドと対峙する様子が描かれている[226]。 2022年7月4日、第2期のティザーPVがAnime Expo 2022にて上映された後[52]、TOHO animation公式YouTubeチャンネルにてプレミア公開された[227]。絵コンテ・演出は平野宏樹。ナレーションは前世の男役の杉田智和が務めた。このPVは国内外で大きく注目を浴び、公開から2日でYouTubeでの再生回数が100万回再生を突破した[228]。 2023年3月26日、第2期のティザーPV第2弾が公開された。AnimeJapan 2023のGREENステージで行われた本作のスペシャルステージにて披露された[54]。 2023年5月26日、第2期の本PVが公開された。本PVにてLONGMANによるオープニングテーマ『spiral』、および大原ゆい子によるエンディングテーマ『ムスビメ』が初披露された[174]。 2024年2月3日、第2期第2クールのPVが公開された。同日に行われた本作の単独イベント「『無職転生』スペシャルイベント 〜立川行っても本気だす〜」にて披露された。ルーデウスとシルフィの出会いから結婚までの軌跡や、第2期第2クールにて再登場するノルンとアイシャが描かれている[58]。 2024年3月23日、第2期第2クールの本PVがAnimeJapan 2024の「AJ2024でも本気だすステージ」にて公開された。シルフィとの結婚生活などが描かれ、大原ゆい子によるエンディングテーマ『守りたいもの』が初披露された[229]。 2024年5月13日、第2期第2クール『転移迷宮編』のPVが公開された[230]。 Web次回予告第1期の次回予告は2021年1月8日より、毎週金曜に番組公式ホームページ、番組公式ツイッター、およびTOHO animation公式YouTubeチャンネルにて配信された[231]。また第2期の次回予告は2023年6月30日より、第1期と同じプラットフォームにて配信された。本編に次回予告は含まれておらずテレビでの放送も行われなかったため、インターネット上でのみ視聴することが出来る。 ナレーションテキストは原作者である理不尽な孫の手が担当した[232][233]。
WebラジオWebラジオ『無職転生 心の声ラジオ』が2021年1月4日から12月20日[注 1]にかけてYouTube TOHO animationチャンネルにて配信された[282]。全25回。パーソナリティは前世の男役の杉田智和が務めた。 第2期放送に合わせ、2023年6月26日から2024年7月8日[注 2]にかけて『無職転生II 心の声ラジオ』が配信された[283]。全28回。パーソナリティは引き続き杉田智和が務めた。 ゲスト
コーナー
特番・特集特番
特集本作が特集された番組を以下に列挙する。 2023年8月27日にABEMAアニメLIVEチャンネル3にて配信された特番『MFブックス創刊10周年記念番組 〜夏の異世界ファンタジー祭り〜』にて本作の特別企画が放送された。第1期を含めた第2期第7話まで内容を年表やVTRなどで振り返ったほか、本作の外伝『無職転生 〜蛇足編〜』の第2巻の発売が告知された。本作からは内山夕実(ルーデウス・グレイラット役)、茅野愛衣(フィッツ役)が出演した[316]。 2023年8月28日にNHK総合にて放送された特番『今夜はとことん異世界スペシャル』にて本作が特集された。『転生したらスライムだった件』、『盾の勇者の成り上がり』とともに本作の第1期第1話が放送されたほか、原作者等による座談会などが放送された[317]。 2023年9月12日にNHKラジオ第1にて放送された『アニメ・ステラー』の第65回にて本作が特集され、内山夕実が出演した[318]。 2023年9月14日にABEMAアニメチャンネルにて放送された『声優と夜あそび 木【浪川大輔×花江夏樹】』の第18回にて本作が特集され、杉田智和(前世の男役)が出演した。本作ではルイジェルド・スペルディア役としても出演している浪川大輔とともに本作をPRしたほか、コラボ企画「○○だったら本気だす!」が実施された[319]。 イベント2021年3月7日、ところざわサクラタウンで行われた配信イベント「KADOKAWA ライトノベルEXPO 2020」にて本作のステージイベント「『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』ライトノベルEXPO2020でも本気だす」が開催された。内山夕実(ルーデウス・グレイラット役)、加隈亜衣(エリス・ボレアス・グレイラット役)、大原ゆい子(第1期テーマソングプロデュース・歌唱)が登壇した。キャストによる第1期第1話から第8話までの振り返りや、大原ゆい子によるステージライブが行われ、『旅人の唄』、『オンリー』の2曲が披露された[320]。 2021年3月28日、オンラインで行われた「AnimeJapan2021」にて本作のステージイベント「『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』AJでも本気だすステージ」が開催された。内山夕実、加隈亜衣、小原好美(ロキシー・ミグルディア役)、茅野愛衣(シルフィエット役)、杉田智和(前世の男役)が登壇した[321]。 2022年3月6日、TOHOシネマズ日比谷にて番外編『エリスのゴブリン討伐』の先行上映が行われ、内山夕実、加隈亜衣、杉田智和、浪川大輔(ルイジェルド・スペルディア役)が舞台挨拶に登壇した[1]。舞台挨拶の模様はTOHO animation公式YouTubeチャンネルにて生中継された。本イベントにて第2期の制作決定が発表され、この時のことをのちに内山は「第2期発表時点では私がルーデウスを演じると決まっていませんでした。なので制作発表の時は、私の続投に期待を持たせられなかったし、『別の方になるのかな?』と憶測を呼ぶのも避けたかったので、色々な意味でドキドキしていました。」と回想している[85]。 2022年12月10日、TOHO animationの設立10周年を記念した企画「TOHO animation THEATER FES」の一つとして「『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』ファンが選ぶ第1期神回上映イベント」がTOHOシネマズ六本木ヒルズとTOHOシネマズなんばにて開催された[322]。11月9日から同月20日まで行われたアンケートの結果、第2話、第16話、第17話、第21話、第23話が上映され、内山夕実と杉田智和による舞台挨拶も行われた[323][注 19]。舞台挨拶の模様はTOHO animation公式YouTubeチャンネルにて生中継された。このイベントにて第2期ティザービジュアルが披露され、内山夕実の続投が発表された[80]。 2023年3月26日、東京ビッグサイトにて行われた「AnimeJapan2023」にて本作のステージイベントが開催され、内山夕実、茅野愛衣、杉田智和が登壇した。このイベントにて監督を始めとしたメインスタッフの変更が発表され、第2期のティザーPV第2弾が披露された[54]。 2023年6月25日、TOHOシネマズ日比谷にて第2期第0話、第1話の先行上映が行われ、内山夕実、茅野愛衣、杉田智和、白石晴香(サラ役)が舞台挨拶に登壇した。舞台挨拶の模様はTOHO animation公式YouTubeチャンネル、ABEMAにて生中継された[324]。 2023年11月25日、サンテック・シンガポール国際会議展示場にて行われた「Anime Festival Asia Singapore 2023」にて本作のステージイベントが開催され、内山夕実と茅野愛衣が出演した[325]。本作としては初めての日本国外のイベントへの参加となり[326]、内山と茅野による生アフレコが披露された[327]。 2024年2月3日、TACHIKAWA STAGE GARDENにて本作初の単独イベント「『無職転生』スペシャルイベント 〜立川行っても本気だす〜」が開催された。出演者は内山夕実、杉田智和、小原好美、茅野愛衣、加隈亜衣、鶴岡聡(ザノバ・シーローン役)、逢坂良太(クリフ・グリモル役)、大原ゆい子[328]。大原ゆい子によるライブや、理不尽な孫の手がシナリオを描き下ろした朗読劇などが行われ、描き下ろしイラストを使用したグッズも販売された[329]。 2024年3月23日、東京ビッグサイトにて行われた「AnimeJapan2024」にて本作のステージイベントが開催され、内山夕実、茅野愛衣、杉田智和、会沢紗弥(ノルン・グレイラット役)、高田憂希(アイシャ・グレイラット役)、大原ゆい子が登壇した。イベントの終盤には大原が『守りたいもの』を披露した[330]。また、TOHO animationブースでも本作コーナーが設置され、ロキシーのパンツが飾られた祭壇や過去に発売されたロキシーのフィギュアなどが展示された[331]。 2024年3月30日、新宿バルト9にて第2期第13話、第14話の先行上映が行われ、杉田智和、鶴岡聡、逢坂良太が舞台挨拶に登壇した[332]。本編の上映前に行われた舞台挨拶の模様はABEMAにて生中継[333]、上映後に行われたアフタートークの模様は4月21日に同じくABEMAにて放送された[334]。 2024年7月25日から29日にかけて台北世界貿易中心で行われた「第23回漫画博覧会」に本作が出展し、27日と28日には内山夕実と茅野愛衣が登壇するステージイベントも開催された[335]。 ショップ2021年4月24日から同年6月29日にかけて、成田国際空港第2旅客ターミナル内の「成田アニメデッキ」にて本作のポップアップイベントが開催された。キャビンアテンダントに扮したキャラクターのグッズの販売や、キャラクターに因んだコラボメニューの提供、第1期第1クールの台本の展示などが行われた[336]。 2021年10月14日から同年11月7日にかけて、池袋のカフェ「GraffArt CAFE」にて本作のコラボカフェが開催された。書き下ろしイラストを使用したグッズやコラボドリンクが発売された[337]。 2021年10月23日から同年12月19日にかけて、ジーストアの秋葉原店、大阪店、名古屋店にて本作のポップアップショップが順次開催された。描き下ろしイラストを使用したグッズの販売や第1期の設定資料の展示などが行われた[338]。 2023年8月4日から同年9月24日にかけて、本作のポップアップストアが新宿マルイメンとなんばマルイにて順次開催された。水着姿に扮したメインキャラクターの描き下ろしイラストを使用したグッズの販売などが行われた[339]。 2023年10月11日から同年10月31日にかけて、池袋のカフェ「SWEETS STAND Cell」にて本作、および本作の主題歌を歌唱したLONGMAN、大原ゆい子とのコラボレーション企画が行われた。アクリルキーホルダー付きの限定ドリンクの販売などが行われた[340]。 脚注注釈
出典
参考文献
外部リンク
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