杉田智和
杉田 智和(すぎた ともかず、1980年10月11日[1][3][4][9] - )は、日本の男性声優、作家。埼玉県[1][2][3][4]比企郡嵐山町[5]出身。株式会社AGRS代表取締役[1][2][7]。 代表作に『銀魂』(坂田銀時)、『涼宮ハルヒの憂鬱』(キョン)、『ジョジョの奇妙な冒険』(ジョセフ・ジョースター)、『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』(カズヒラ・ミラー)、「ウルトラシリーズ」(ウルトラマンギンガ)[11]などがある。 略歴高校在学中に、日本ナレーション演技研究所主催の声優スプリングスクールにて、ミューラス&アニメージュ賞を受賞し、ミューラスアクターズスクール(現在の日本ナレーション演技研究所ヴォーカル・ダンス部門)に入所すると同時に、芸能事務所「ミューラス」に所属[12]。 17歳の時、CSで放映されていた『仮面ライダー』のプレゼント告知ナレーションで活動を開始[13]。 高校3年生だった1998年に、アニガメパラダイス内で放送されていたラジオドラマ版『魔装機神サイバスター』のシンジ・キリハラ役で声優デビュー[10]。 予備校生時代の1999年に『魔装機神サイバスター』でアニメ作品の初レギュラーを獲得後、大学卒業まで学業と並行して声優活動を継続していた[10]。 2001年にミューラスが解散した後、フリーの期間を経てアトミックモンキーに所属[12]。 2002年『ちょびっツ』の本須和秀樹役でテレビアニメ初主演[12][注 1]。 2006年4月から放送を開始した『銀魂』の坂田銀時役や『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョン役で両作の主役を演じた。 2009年、第3回声優アワードで助演男優賞を受賞した[13]。 2013年10月に『ニュータイプアニメアワード2013』にて男性声優賞を受賞し、『翠星のガルガンティア』で演じたチェインバーもマスコットキャラクター賞を同じく受賞している[14]。 2020年4月1日、長年所属していたアトミックモンキーを離れ、エンターテイメント業界に精通する伊藤海弁護士を顧問に据え、自身が代表取締役を務める株式会社AGRSを設立[7]。 人物経歴・エピソード幼い頃、埼玉県の山の中に家があったため、山を越えないと何もない生活だったという[4]。自然を相手に遊び方を杉田自身で考えたり、「都会に行ったら、夢のような生活があるはずだ」と想像したりしていたという[4]。あとは、面白いことを考えて、テープに吹き込んだりしていたという[4]。 小学生のころ、テレビアニメ『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』を視聴した際、登場人物のヒュンケルが原作を読んで想像していたよりずっと低い声で「それでも格好良かった」が、必殺技を言った瞬間に『聖闘士星矢』に登場するフェニックス一輝の声と同じであることに気づく[15][注 2]。 中学時代はテニス部に所属し部長を務めた。高校では少林寺拳法部に所属(初段)[17]。幼いころは寺の住職、高校時代は家庭科の先生や製菓職人、デザイナーをやりたいという夢を持っていた[18][19]。当時学校行事で舞台脚本を考え自身の声を録音したものに効果音やBGMをつけてみたところそれを聞いた兄に声や喋りを生かした仕事に就いてみたらどうかと勧められたのが声優になるきっかけだったという[20]。 最初に受けた声優養成所のオーディションでは不合格であった。その後、再び同じオーディションを受けた際には強く印象付けるために漫才調で自己紹介をしたという。功を奏して合格を果たす[19]。オーディション合格当時、高校3年生で大学受験を失敗していたことから予備校生活で養成所にほとんど行けなかった。大学合格後は授業を途中で抜けバイクで収録現場に向かい収録後にすぐ授業に戻るという生活を送る[19]。 特色主に青年役を好演し、「重厚感のある低音ボイス」が特徴[21]。ニッポン放送のアナウンサー吉田尚記は「独特の低く渋い声色」と評している[15]。 アドリブやモノマネを披露することが多い[22]。杉田本人は、芝居にアドリブが多いと言われることに対して、実際は現場で周囲と意見を出し合って決めたセリフを言っていることも少なくなく、アドリブだと指摘される部分は「台本そのままだったりする」、「本当のアドリブは気づかないようなブレスひとつ」だと述べている[23]。作品をよくするためにやっていることであり、「それがアドリブかどうかは問題ではありません」としている[23]。 またモノマネに関しては評判が高い。『杉田智和のアニゲラ!ディドゥーーン』で共にパーソナリティを務めるフリーライターのマフィア梶田は、初対面時は声優に詳しくなかったため、杉田が何者なのか分からず、「若本規夫さんのモノマネが上手い人」だと認識したというエピソードがある[24]。古谷徹、池田秀一、銀河万丈、石塚運昇、塩沢兼人、小山力也、速水奨、子安武人、森久保祥太郎などのモノマネも得意とする[要出典]。 声の仕事以外にも脚本(『おねがい☆ティーチャー』シリーズのドラマCDなど)や作詞(『Fighters』に収録されている「友よ、夢の彼方に」や『ひねもす』に収録されている「深淵」など)、またシナリオライターの熊川貴族、イラストレーターの哉ヰ涼とともに『AGRS』[注 3]作品を制作。『月英学園 天地神人』や『12人の優しい殺し屋』のストーリー原案を手掛けている。2013年10月10日には原作を手掛けた『月英学園 -kou-』がアークシステムワークスより発売された。『BLAZBLUE』シリーズのアマネ=ニシキの原案にも関わっている。 2008年から行われている水樹奈々の座長公演『水樹奈々大いに唄う』やいくつかの映画作品で俳優活動も行っており、水樹の座長公演では副座長も務めている。 趣味・趣向漫画やアニメやゲーム[23]などに関する豊富な知識を持っており、番組で話すことも多い[23]。知識量を誇っているわけではなく、自分が感じたことをそのまま発言することで、聴いてる人にも「私もそのゲームやった」と思ったり「おもしろそう」と作品に興味を持ったりなど「いろんなことを感じてほしい」という[23]。 好きな色は黒と銀色[20]。プレゼントに貰って一番嬉しいのは手書きの手紙で、「手紙を通じて人が人に与える影響力を実感できる瞬間が嬉しい」という[25]。 トランスフォーマーシリーズのファンでもあり、公式Twitterでも度々トランスフォーマーに関する話題を得意なユーモアを交えながらツイートすることも多々ある[26][27][28]。 ウィスキーは基本的にハイボールで飲む。竹鶴が好きである。日本酒はどれも同じと思っていたが、料理に合わせてお酒を提供してくれるお店で湊屋藤助と新政が出てきて、「こんなに美味いか」と感動した[29]。 その他父親が里子として引き取ってきた雑種犬に「直司(ナオジ)」と命名し、実家に帰ると散歩をするなど世話をしていた。杉田がよく話題に出すことで知名度が上がり、4Gamer.netのテレビCMに出演したことがある。また織田シナモン信長での杉田のクレジット名としても「杉田直司」が使用されている(詳しくは「直司」を参照)。 ゲーム『ゆめりあ』の三栗智和の「智和」の名前は『おねがい☆ティーチャー』シリーズで第一線でしていたのがきっかけで決まったことから由来する[30]。アニメ化されたらその役は杉田が演じると思っていたところ、実際は羽多野渉が演じており、杉田が「いったい誰なんだ」と興味を持ち、『ゆめりあ』を観ててくれたという[30]。羽多野自身は面識がなかったため、後からその話を聞いて驚き、その後、別作品で会い、一気に仲良くなったという[30]。羽多野と初対面の時には、杉田は「智和役が羽多野くんで良かったよ」と言ってくれたのが羽多野自身は嬉しかったと語る[30]。 後輩声優の松岡禎丞とはアニメ現場で共演することも多く、プライベートで時間を合わせてご飯を食べに行くこともあるという[31]。 出演太字はメインキャラクター。 テレビアニメ
劇場アニメ
OVA
Webアニメ
ゲーム
携帯コンテンツ
ドラマCD
BLCD
ラジオドラマ
吹き替え映画
ドラマ
アニメ
その他(吹き替え)
デジタルコミック
特撮
ラジオ※はインターネット配信。
ラジオ・トークCD
朗読・その他CD
ナレーションテレビ番組(ナレーション)
CM・PV
DVD
ライブ
テレビ番組※はインターネット配信。
映像商品
実写映画
実写ドラマ
玩具・グッズ
パチンコ・パチスロ
その他コンテンツ
ディスコグラフィキャラクターソング
その他参加作品
制作作品コンピュータゲーム
ドラマCD
コラム
脚注注釈シリーズ一覧
ユニットメンバー出典
参考文献
外部リンク
|