津田健次郎
津田 健次郎(つだ けんじろう、1971年〈昭和46年〉6月11日[3][4][5] - )は、日本の声優、俳優、ナレーター [6]。大阪府出身[3][4][5]。アンドステア所属[7]。 経歴父の仕事の都合で1歳から小学2年生までジャカルタで過ごした経験をもつ[11][12]。当時のジャカルタには娯楽が少なく、VHSもあまり普及していなかった[10]。そんな環境の中で、最大の娯楽は映画で、日本のヒーロー映画、ハリウッド映画に触れていた[10]。映画館へのアクセスが良く、伯父が映画の株主優待チケットを持っていたことから帰国後も映画館へ足を運び続けていた[10]。 子供時代は1人で何かをするのが好きだったという[13]。小学校入学してからは少し社会性が出たような気がしていたが、いつも1人でいたという[13]。勉強も人間関係もあまり苦労はしなかったが、違和感はあった[12]。大阪の子供は親が自治会に入っていたり、祖父母の代から住んでいることが多いため、お祭りの時期が来ると、急に友人が地元の子になり、津田は「異邦人」になってしまうという[12]。皆がお祭りに参加している中、津田はポツンと部外者な感じだった[12]。その後大阪の明星中学校・高等学校に進学。私立の男子校であったため、そういう地元感はなくなったが、今度は流行りものに全然興味が持てなかった[12]。当時は空虚な感覚があり、友人が好きな作品、世の中で流行している作品がいいと思えなかった[10]。周囲に馴染めれば楽しいだろうという感覚はあり、馴染もうとして流行りものに触れはしたが、全く受け入れられなかった[10]。中学時代から雑誌で見て知った名画座に通うようになり、「将来は映画の道へ進みたい」と思っていた[10][12]。高校で生徒会長を務める[12]。ミニシアターに通い始めたところ、ジャン=リュック・ゴダールなど頭のおかしい人物がぶっ飛んだ映画を作っており、評価されていることにものすごく勇気をもらった[12]。スパイク・リー、ヴィム・ヴェンダースも好きで[14]、ジム・ジャームッシュの『ストレンジャー・ザン・パラダイス』も何も起きないが、めちゃくちゃカッコよく、「僕もそっちのほうに行きたい!」と映画監督になりたいと思っていた[12]。しかし脚本が書けず、表現したい衝動はあったが、具体的にどう表現すればいいのか分からなかった[12]。そのままのんびりしていたところ高校2年生になり、「あれ?受験しなきゃ」と気付いたという[12]。明治大学文学部文学科演劇学に入学[11]、元々は映画を撮りたいと思っていた矢先に大学3年生の時に「何を映画で表現したいか、具体的なビジョンが描けない。表現したい欲求は強かったことから出演するのも面白いのかな」と魔が差し、演じるほうにも興味を持ち[13][14][15]、円・演劇研究所専攻科を受けて合格し、演劇活動に熱中する[10][16]。 養成所卒業後は舞台系の事務所に所属していた[15]。その際にオーディションの話があり、1995年のテレビアニメ『H2』の野田敦役で声優デビューする[10][8]。アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』『テニスの王子様』でのブレイク以降は声優業を中心に舞台にも出演していた。NHK連続テレビ小説『エール』で語りを担当、本編にも出演した事をきっかけにテレビドラマ・映画の出演が増加。テレビ番組・CMでのナレーションやラジオパーソナリティなども務め多方面で活動している。 2019年2月2日公開の『ドキュメンターテイメント AD-LIVE』で映画監督デビュー[17]。 2021年、第15回声優アワードにて主演男優賞を受賞[18]。同年4月2日、それまで所属していたアミュレート[19]を退所し、元宝塚歌劇団の七海ひろきなどが所属するアンドステアに移籍したことを発表した[7]。 2024年、第53回ベストドレッサー賞 芸能部門を受賞[20]。 人物・エピソード風間俊介、浪川大輔は古くからの友人。2024年にMBS/TBS系で放送された「日曜日の初耳学」の中でも二人が津田の旧友として登場しており、津田の人柄に関してインタビューで話している[22]。 映画は撮ることも観ることも好む。中学時代から映画館に通い始め、高校までは古い洋画を、大学入学後はアート系映画を中心に観ていたが、基本的にはノンジャンルとのこと[14]。 艶のある低音ボイスを持つ[5]。 ゲーム『DEATH STRANDING』の収録現場で、総監督を務めるゲームデザイナー小島秀夫やダイ・ハードマン役で共演する声優大塚明夫から「ケン坊」と呼ばれていることを自身のTwitter[23]で明かしている。また、スティーブ・マックイーンの吹き替えで知られる俳優の宮部昭夫と声質が似ていると言われることがあり、マックイーンの大ファンである小島はこのことを理由に津田を上記の『DEATH STRANDING』に起用したことを明かしている[24][25]。 『進撃の巨人 Season 2』のハンネス役をはじめとして、藤原啓治(2020年没)の持ち役の多くを引き継いでいる[26]。 兄がいる[12]。舞台役者として駆け出しのころに出会った一般人女性と結婚しており[27]、2020年7月現在は2児の父親である。既婚者であることを公表していなかったが、2020年7月、一部週刊誌で津田の結婚に関する記事が掲載されたことを受けて、自身のInstagramでこれらの事実を公表することとなった[28]。永らく結婚を公表しなかった理由を、「結婚当初、生活の安全を脅かされる文書が頻繁に届くことがあり、公表しない方が安全を守れると思いました。また、私が好きな俳優さんや声優さんは私生活が見えない魅力がある方が多く、自分もそういう表現者になりたいという思いもあったため今まで公表せずにいました」と説明した[28]。 『THE TIME,』にゲスト出演した際、同番組の総合司会で同じ明治大学卒の安住紳一郎が校友名簿を確認したら、津田と同級生であったことが分かったと明かした。安住が2人の年齢差から「正直言うと何留ですか?」と問いかけると、津田は「小学校より長い7年行きまして」と答えた[29]。 出演(声優)
太字はメインキャラクター。 テレビアニメ
劇場アニメ
OVA
Webアニメ
ゲーム
ドラマCD
デジタルコミック
ナレーション
吹き替え担当俳優
映画
ドラマ
アニメ
特撮
CMナレーション
公演(声の出演)
ラジオ※はインターネット配信。
オーディオブック
映像商品
玩具
その他コンテンツ
出演(俳優)テレビドラマ
映画
舞台
朗読劇
即興劇
オリジナルビデオ
テレビ番組CM
ミュージックビデオ制作作品ドキュメンタリー
映画
CM
映像・公演
ディスコグラフィアルバム
キャラクターソング→「テニスの王子様の声優ユニット」および「テニスの王子様のキャラクターソング」も参照
書籍
その他
脚注注釈シリーズ一覧
ユニットメンバー
出典
参考文献
外部リンク
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