まじめにふまじめ かいけつゾロリ
『まじめにふまじめ かいけつゾロリ』は、原ゆたかによる児童書の『かいけつゾロリ』シリーズを原作としたテレビアニメ。2005年2月13日から2007年1月28日まで、メ〜テレを制作局としてテレビ朝日系列で全97話が放送された。『かいけつゾロリ』の続編に当たるアニメ。2012年以降制作されている『かいけつゾロリ』名義の映画についても本項で述べる。 概要前作『かいけつゾロリ』の好評を受け、当初1年間の予定だった放送期間をさらに延長し、新シリーズとしてスタートしたのが本作品である。またこれに伴い、タイトルも上記のものに変更された。 新シリーズの開始に併せ、それまでのアンバーフィルムワークス・亜細亜堂の2社から、本作品ではこれまでも日曜朝7時台のアニメ枠に関わってきたサンライズ(第5スタジオ、現在のバンダイナムコピクチャーズ)と亜細亜堂の2社体制へと制作会社が変更された。また制作会社の変更によりスタッフも一部を除き大幅に変更されているが、継続して登場しているキャラクターの担当声優など、イメージが大幅に変わってしまう要素については子ども向け番組という点での配慮もあり、変化を避けている部分もある。なお本作品の51話でも再度監督、シリーズ構成等一部のスタッフが変更されている。 また、『あじゃぱー編』のクライマックスである「ちきゅうさいごの日」は原作では隕石から地球を守ろうとするゾロリに協力するのは妖怪学校の妖怪たちのみだったが、原作では登場しなかった、ネリー、ガオン、ブルル、タイガー、モーモー娘などといったキャラクターも登場した。 第50話の放送後、放送当時出版されていた原作を全て使い果たしたことから、第51話以降は全てテレビオリジナルのストーリーとなった[注 1]。また、区別のためこのシーズンからは『ゼッコーチョー編』と表記されることが多い。劇場版は原作があるため『あじゃぱー編』であったが、アニメ終了後の劇場版はそのような区別はない。 2006年3月には初の長編映画『まじめにふまじめ かいけつゾロリ なぞのお宝大さくせん』が公開された。 2007年1月28日をもって、前シリーズから通算3年続いたテレビアニメは放送終了。2012年冬には初の単独上映による長編映画として『映画かいけつゾロリ だ・だ・だ・だいぼうけん!』が公開された。以後、単独の長編映画の制作が続いており、2013年冬には『映画かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまご』、2015年秋には『映画かいけつゾロリ うちゅうの勇者たち』、2017年秋には『映画かいけつゾロリ ZZのひみつ』が公開された。 2005年よりアニマックス、2009年よりキッズステーションで再放送され、字幕放送も実施[注 2]。 2020年4月5日より放送局をNHK Eテレに移行し、タイトルも『もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ』に変更した新作テレビシリーズが放送開始。 主なキャラクター名前の横の括弧内はラテン文字の表記。1期初登場キャラクター(ろくろっ首除く)や無印から原作のある物語でしか再登場していない者(ゾロンド除く)は2期には登場しない。前作及び原作から引き続き登場するキャラクター(ゾロリ・イシシ・ノシシ・ネリー・ナジョー・ゾロリーヌ等)についてはかいけつゾロリを参照。 第1シリーズオリジナルキャラクター
第2シリーズオリジナルキャラクター
劇場版オリジナルキャラクター
ブックらこい〜たブックらこい〜たは、アニメ版オリジナルのアイテム。 →詳細は「かいけつゾロリ § ブックラこい~た」を参照
おやじギャグ
スタッフ
コーナー
主題歌オープニングテーマ
エンディングテーマ
各話リスト次回予告及びサブタイトルはゾロリが(イシシ・ノシシと付く回の予告のみイシシとノシシが)読み上げる。49話ではゾロリがサブタイトルを読み上げた後、イシシとノシシが「おら!」と、50話では「おらおら!」としゃべっている。また、64話での次回予告ではゾロリが作中で記憶喪失になっている関係上、敬語口調となっており、最後の「ゼッコーチョー」が「ゼッコーチョーです」となっていた。
放送局
備考
長編映画これまでに5作が制作・公開されている。なお2012年以降の4作品は題名に『まじめにふまじめ』と付いていないが、基本的な制作体制とメインキャストは継承されているため、この節に記載した。 2020年以降の映画(短編作品を含む)については『もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ』の制作体制に準拠するため、同記事を参照。 これらの映画は2017年からNHK Eテレでも不定期に放送されている。 なぞのお宝大さくせん
『まじめにふまじめ かいけつゾロリ なぞのお宝大さくせん』が、2006年3月11日公開。『かいけつゾロリ』原作の映画は1993年に『それいけ!アンパンマン 恐竜ノッシーの大冒険』の同時上映として公開された作品以来13年ぶりで、テレビシリーズの制作体制での長編映画では初となる。原作は第38作から第39作『かいけつゾロリのなぞのおたから大さくせん』。 配給は角川映画となっている。上映時間は約53分。 同時上映された『超劇場版ケロロ軍曹』のキャラクターの内、ケロロ小隊の5人がゲストキャラとして登場する[注 27]。またこれと同様に『超劇場版ケロロ軍曹』の方にもゾロリ達がゲストキャラとして登場している[注 28]。 本作公開前の年の12月に本作品の原作前編が、本作公開と同時期に本作品の原作後編が発表された。なお原作では初めて、同名の前後編2巻構成となっている。 本作では初の劇場版のみのオリジナルキャラクターが登場する。 2017年2月26日の15:30 - 16:43にはNHKEテレで放送され、字幕放送も実施された。 あらすじ念願のお城とお姫様を手に入れたという夢を見ていたゾロリが目を覚ますと宿敵タイガー一味が操る地上を驀進する海賊船に追いかけられていた少女を助ける。テイルと名乗るその少女から父が求めていた財宝の情報を聞いたゾロリ達は、彼女のハートを掴み、城と財宝を手に入れるため、その在処を探ろうとする。 声の出演
スタッフ
主題歌
だ・だ・だ・だいぼうけん!
『映画かいけつゾロリ だ・だ・だ・だいぼうけん!』のタイトルで2012年12月22日に公開された。ゾロリの映画としては3作目にあたる。原作は第47作から第48作『かいけつゾロリのだ・だ・だ・だいぼうけん!』。 『かいけつゾロリ』のアニメ作品としては、テレビシリーズが2007年に終了して以来約5年ぶりであり、本作が初の単独上映となる。上映時間は前作から大幅に伸び、現時点で最長の作品。 また、配給元が前作の角川映画から、1993年版の同時上映だった『それいけ!アンパンマン』と同じく東京テアトルに変更となった(前作が『超劇場版ケロロ軍曹』(一作目)と同時上映だったため)[注 31]。2013年7月2日にDVDが発売された。 あらすじガパール山に眠っている宝をトレジャーハンターの「ゾロンド・ロン」が狙っているという情報を聞きつけたゾロリ達。その山のふもとにあるガパパ村を訪れると、子供達の間で原因不明の伝染病「しましま病」が大流行していた。ゾロリ達は、「伝染病の薬の材料を探し出す」「お宝を手に入れる」「子供達の病気を治してアリウスと結婚する」という野望を抱き、アリウスとルクトと共にガパール山へと向かう。 元々、お目当てであったお宝は見つかったもののアリウスが余計なことを言ったため、ゾロンド・ロンに取られてしまうも、何とか薬の材料を手に入れたゾロリ達。だが、完成した薬は苦すぎて大人でさえも飲むことができない[注 32]。そこでゾロリは、薬を甘くするために宿敵であるブルルが社長を受け持つ「ブルル製菓」へと侵入を計画する。アリウス達の協力もあり、薬をチョコにすることに成功するもブルル達に見つかってしまい、事情を話しても悪党という理由で自身の悪事を棚に上げ、ゾロリの話を全く信じようとせず、薬入りチョコを奪い取ろうとする。そこに助けに来たゾロンド・ロンの飛行機に乗ったゾロリ達は子供達を救うため、ゾロンド・ロンと手を組む。 声の出演
スタッフ
主題歌
まもるぜ! きょうりゅうのたまご
『映画かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまご』のタイトルで2013年12月14日に公開された。恐竜が住む島“おっとっ島(とう)”にやってきたゾロリ一行の大冒険を描く。原作は第40作『かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまご』。 キャッチコピーは「やくそくする!おれさまがかならず、守ってみせるぜ!」。 本作ではヒロインのディナや恐竜調査団といった劇場版のみのオリジナルキャラクターが多く登場する。 2014年7月16日にDVDが発売された。 あらすじおっとっ島に住んでいる知り合いの恐竜家族から、「卵が生まれたので見に来てほしい」との知らせを聞いたゾロリ一行。巨大な卵を目前に一同はそのまま宴会モードへと突入する。しかしその夜、巨大な台風が島を直撃し、同時に卵が海へと放り出されてしまう。ゾロリ達は急いで海に飛び込み、卵を必ず恐竜の家族の元へ持ち帰ることを決意する。 その道中で島に調査に来た恐竜調査団の少女・ディナと出会い、ディナは真夜中にゾロリ達を卵泥棒と勘違いし、卵にしがみつき襲いかかるも和解し、この卵を恐竜の卵と信じて疑わないディナは彼らに同行する。恐竜一家の存在を調査団に知られるわけには行かないと隠し通すゾロリだったがディナが行方不明になっていた美しいお嬢様であることを知り、一目惚れする。巨大タコや危険地帯などから卵を守るゾロリ達だったが空腹のゴリラ一家に捕まってしまい、卵をゆで玉子にしようとする彼らを説得するため、ついにゾロリはディナの前で恐竜の卵だとバラしてしまう。 声の出演
スタッフ
主題歌
うちゅうの勇者たち(アニメオリジナル)
『映画かいけつゾロリ うちゅうの勇者たち』のタイトルで2015年9月12日に公開された。前作から1年9ヶ月ぶりの公開。 本作よりアニメーション制作会社のうち、従来のサンライズからバンダイナムコピクチャーズ(BN Pictures)に変わっている[注 37]。 上映時間は前2作より短くなり、2006年の映画と同程度の長さになっている。また、主題歌も主要声優陣が担当した前2作とは異なり、マキタスポーツが担当する。 キャッチコピーは「さあ、オレさまと一緒に宇宙で冒険だ!!」。 2016年3月16日にDVDが発売され、2017年3月20日には2006年の映画と同様にNHKEテレ(9:10 - 10:00)で放送された。 あらすじ隕石が街で大ブーム。それを聞いたゾロリは海底で隕石を探すも、タコの集団に襲われてしまった。イシシとノシシはオナラで撃退しようとするが、潜水服を着たままだったので、オナラはできなかった。そこでゾロリは魚雷を発射するも、誤ってイシシとノシシに当ててしまい、その衝撃で潜水服が破れ、溜まっていたオナラによって三人はそのまま宇宙のとある星・ムムーン星へ降り立った。そこで三人は、ムムーン星のお姫様・クララと出会い、ゾロリはクララに一目ぼれ。クララはゾロリたちを伝説の勇者様と信じ、ムムーン星に住んでいる怪獣を倒してほしいと言う。最初は逃げようとしたゾロリだが、肝心の宇宙船がないので、どうしようもない。そこで、クララの祖父・ムムジィは「怪獣退治のお礼に宇宙船を差し上げる」ことを約束し、ゾロリは偶然ついてきた、タコと共に怪獣退治へ出かけることになる。だがこの伝説には意外な真相があった。 声の出演
スタッフ
主題歌
ZZのひみつ(アニメオリジナル)
『映画かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ』のタイトルで2017年11月25日公開。 メインゲストも過去のゾロリの両親のみである。 あらすじ自分のブロマイド写真を売るために立ち寄った街・ドーナツシティで「朝7時から先着100名にドーナツを無料でプレゼントするキャンペーン」の話を知ったゾロリ達は、巨大な目覚まし時計の機械「ぞろり庵」で早寝しようとするも、ママを恋しくなったその途端、突然過去へタイムトラベルしてしまい、それと同時にかいけつゾロリの服の胸のダブルZが消えてしまった。 ゾロリ達はその町でロリーという少女と出会い、彼女に一目惚れしたゾロリはどこか懐かしさを感じながらも彼女に告白しようとするが、ロリーはなんと若き日のゾロリのママ・ゾロリーヌだった。自分のママだと知ったゾロリは歴史が変わってしまうのを危惧して複雑な気持ちで彼女を振ることを決意し、現代に帰るために警察に回収されたぞろり庵を取り戻しに向かうとゾロリーヌも同行し、彼女の助けもあり、ぞろり庵を取り戻すも突然現れた怪物・ピカゴラスによってゾロリーヌとぞろり庵が食べられてしまう。そこへ若き日のゾロリのパパ・ゾロンドが現れ、ゾロリ達はゾロンドと手を組み、ゾロリーヌを助け出す作戦を開始する。 声の出演
スタッフ
主題歌
プラネタリウム映画
ゲームソフトニンテンドーDS用ソフト『まじめにふまじめ かいけつゾロリ きょうふのたからばこ』が2006年8月31日にマーベラスインタラクティブが発売。ジャンルはアクションアドベンチャー。 ストーリーいつものように旅を続けていたゾロリ達は立派な城のあるオカシナ町に到着する。しかし、ある切っ掛けで捕まってしまいお城に住んでいる王様の元まで連れて行かれてしまう。ゾロリはその城の王様に「王様にあこがれている」と言うと、七つの宝箱を見つけてきたら王様にしてあげると言われ、ゾロリは王様になるためにイシシとノシシと一緒に宝箱を探しに出かける。 登場キャラクター
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その他
脚注注釈
出典
関連項目外部リンク
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