千葉 一伸(ちば いっしん、1968年6月26日[1][2][10][11] - )は、日本の男性声優。宮城県気仙沼市出身[5][6]。アーツビジョン所属[9]。
代表作に『F-ZERO ファルコン伝説』(ジョン・タナカ、クラッシュ)、『名探偵コナン』(千葉刑事)、『彩雲国物語』(凌晏樹)、『機動戦士ガンダムSEED』(アーノルド・ノイマン、レドニル・キサカ)などがある[12]。
宮城県気仙沼高等学校卒であり、先輩に俳優の村上弘明がいる[13]。高校卒業後、舞台俳優をやってみたいと思い立ったが、学校に演劇部がなく、実際に経験することはなかった。その後、偶然アニメ雑誌に掲載されていた勝田声優学院の広告を目にし、芝居の勉強をするために上京を決意。同学院の第6期生として入学した[14]。この時つけられたあだ名が現在の芸名である。勝田で芝居や声の勉強をしていた際に芝居集団AVJ(アーツビジョンジュニア)が設立され、第2期のオーディションを受ける。その時講演の演出をしていた本田保則に「声のほうでやってみないか」と声をかけられたことをきっかけに声優の世界に入り現在に至る[14]。デビュー年は不明だが、声優としての経歴は1990年以降からである。
方言は東北弁[9]。
役柄としては真面目な若者、陰のある役を演じる[15]。
死去した塩沢兼人の代役として、アーケード格闘ゲーム『北斗の拳』のレイや、「スーパーロボット大戦シリーズ」での『装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー』のバイマン・ハガード、『ウエスト・サイド物語』の追加収録部分でのリフの声を務める。
20代前半のデビュー当時はごく普通の体型だったが、2000年発売のCD[16]フリートークにて「昔は痩せてた」「その話題休憩中もちきり」というやりとりが収録されている。その後、痩せた体型になったという[4]。
弟がいる[17][18][19]。
漫画『シュート!』の大ファンであり、どの役でもいいから出たいと思い、アニメ版『蒼き伝説 シュート』のオーディションを受け、佐々木豊役を貰った時は凄く嬉しかったという[14]。
初回放送から出演している『名探偵コナン』で、後年声を担当している千葉刑事は元々アニメオリジナルキャラクター。デザインするにあたり千葉本人の写真を制作側に渡し、作成された。同じ姓がキャラクターにつけられている。その当時の体型から「ぽてっとした刑事」とも作中で表現されていたが、声優の千葉が痩せたり眼鏡を着用するようになったため、その後は当人をモデルとしたキャラクターと姿は大きく異なっている(後に原作で千葉刑事がダイエットするエピソードも制作されている)[4]。千葉刑事は当初姓だけで名前が設定されていなかったが、後に『週刊少年サンデー』連載にて「和伸」と記される[20]。これは声優・千葉の本名漢字違いである[1][2][3]。
野球[9]と酒をこよなく愛する[21]。プロ野球は大の阪神タイガースファン[22]。野球は観戦と草野球のどちらも嗜み、ポジションはセカンドを中心とした内野とのこと。また新人時代、月に1〜2本しか仕事がなかった頃、手元にあるお金は飲んで使いはたす生活を送っていたため、電車賃を工面するためコーラなどの空き瓶を集めて酒屋で換金していた[14]。
気仙沼市はフカヒレで有名だが、本人は「食べたことがない」と語っており、「マンボウは食べたことがある、食感が楽しい」とも語っている。マンボウが食される理由は遠洋漁業で混獲されたマンボウが地元で消費されているため。後には、フカヒレについても帰省時に新年会で食べたとブログに書いてもいる。東日本大震災により故郷が大きな被害を受けたことで、復興支援チャリティイベントにしばしば出演している。
太字はメインキャラクター。