『名探偵コナン 沈黙の15分』(めいたんていコナン ちんもくのクォーター)は、2011年4月16日に公開された日本のアニメ映画で、劇場版『名探偵コナン』シリーズの第15作目にあたる。上映時間は109分。興行収入は31億5000万円[1][2][3][4][5][6][7]。劇場版『名探偵コナン』15周年記念作品。第35回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞作品。キャッチコピーは「生き延びるんだ、絶対に…」、「ラスト15分、予測不可能!」、「生きてたら、また会えるぜ」。
概要
本作から総監督に山本泰一郎が就任して3代目の監督に静野孔文が就任したため、監督が2人体制の作品となっている。監督が2人いるのは、第7作『迷宮の十字路』以来8年ぶりとなった[注 1]。山本は、本作と次作『11人目のストライカー』で総監督を務めた後、テレビアニメ版の監督に復帰している。そのため、静野は第17作『絶海の探偵』から本格的な監督デビューということになった。
本作までの劇場版シリーズはゴールデンウィークという公開時期を考慮して本編の季節も春または夏であることが多いが、本作では初めて冬の雪国が舞台となった。そのため、ポスターに登場するコナンは通常の青いジャケットと赤い蝶ネクタイの服装ではなくスノボーウェアになっている。
本作の舞台は新潟県だが、本編に登場する北ノ沢ダムは富山県の黒部ダムがモデルになっている。また、劇場公開当時の公式サイトと実写エンディングにも、黒部ダムが登場している。
本作のゲスト声優には、戦場カメラマンの渡部陽一が新潟県警の渡部刑事役として[注 2]、アナウンサーの宮根誠司が記者会見で質問をするジャーナリスト役としてそれぞれ出演している[注 3]。
ミステリマガジンの「名探偵コナン特集」に掲載されたインタビューで、青山剛昌は雪崩に巻き込まれたコナンが脱出するシーンについて、『相棒』シリーズの脚本で有名な輿水泰弘のアイディアであると語っている[9]。また、青山自身も2011年1月1日に放送された『相棒 season9 第10話』の元日スペシャル「聖戦」に特別ゲストとして出演しており、『コナン』単行本48巻の「青山剛昌の名探偵図鑑」に主人公・杉下右京を描いていた。その他、右京を演じている水谷豊とも対談するなど、『相棒』とは多く関わっている。
テレビアニメ版からは小林澄子が初登場。このため、劇場公開日間近の2011年3月26日には本放送枠で澄子が活躍するエピソード「1年B組大作戦!」[10]が再放送された。また、警視庁刑事部の部長・小田切敏郎の登場は前作に引き続き3度目である。レギュラーキャラクターで全編に渡って登場するのは毛利探偵事務所の面々・阿笠博士・灰原哀を含む少年探偵団・鈴木園子となっており、警視庁捜査一課の面々は東都線開通記念式典で都知事の護衛を担当しており、出番はほぼ序盤に集中している。
初期の特報では、小五郎が容疑者の中から立原冬美が犯人だと指さしたシーンが流れていたが、本編では流されていない。
アニメーション制作の「東京ムービー」名義は本作が最後となり、劇場公開後の2011年8月からテレビアニメ・劇場版共に「トムス・エンタテインメント」名義に移行した。同時に第1作からプロデューサーを務めた吉岡昌仁も降板し、本作が最後の参加となった。以降は、浅井認・石山佳一がプロデューサーを引き継いでいる。
劇場公開と同日に発売されたOVA『新潟〜東京 おみやげ狂騒曲』は本作の後日談になっており、服部平次・沖野ヨーコ・京極真が登場している。
本作の小説版が2013年3月8日に小学館のジュニア文庫(小学館ジュニアシネマ文庫)から発売された[11]。他の『コナン』小説シリーズと同様に子供でも読みやすいように、総ルビ付きとなっている。
セブン-イレブンとのキャンペーン・タイアップでは、前作と同じく実写背景に着ぐるみのコナンが出演するテレビCMが制作・放送された。
本作のメインテーマは、次作以降の劇場版の特報や予告に多用されている[注 4]。
アクションシーンではメインテーマではなく、そのアレンジ版BGM「ホワイトクライシス」が使われた。本作以降、クライマックスシーンでのメインテーマアレンジが恒例となる。
恒例のダジャレクイズは阿笠博士が出題後、灰原も出題している(その際、コナンからはクイズになってないと突っ込まれる)。博士以外の人物による出題は第10作『探偵たちの鎮魂歌』(蘭が出題)以来となる。第18作『異次元の狙撃手』も同様にこの2人が出題している。
第11作『紺碧の棺』以来、オープニング前にアクションシーンが描かれたが、コナンが登場するのは初となる[注 5]。
劇場公開の前月に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う東日本大震災の影響で、4月6日に予定されていた試写会が中止された[12]。また、劇場公開当日の4月16日に東京都内で行われた舞台挨拶中にも、東北地方太平洋沖地震の余震とみられる震度4の地震が発生し、場内は騒然となった[13]。
本作のパンフレットでは、映画の15周年記念として少年探偵団の声優3人(高木・大谷・岩井)の対談と、3人以外で本作には出演していない平次役の堀川りょう、遠山和葉役の宮村優子を含めたレギュラーメンバーのコメント(一部キャストは公開直前に発生した東日本大震災に関するお見舞いの言葉も含む)が掲載されている。
劇場版シリーズの定番となっているエンディング後の次回作の予告が今作でも放映された。エピローグ終了後に画面にライトが映し出され、歓声が流れるとともに「名探偵コナン」のロゴが浮かび上がった後、「第16弾製作決定」と映し出された。のちに次回作はサッカーをテーマにした『11人目のストライカー』であることが発表された。
ストーリー
8年前、新潟県北ノ沢村で、双眼鏡を首から下げた幼い少年(立原冬馬)が黒い影に追われて必死で逃げていた。無我夢中で逃げていた少年は、足を踏み外して崖から転落、意識を失ってしまう。意識を失った少年を崖の上から確認し、ほくそ笑む黒い影。
そして現在、再選を果たした東京都知事の朝倉優一郎に、何者かから「お前の傲岸不遜な4年間の都政に対し天誅を下す」と書かれた脅迫状が送りつけられる。その翌日、朝倉都知事は目暮警部などの警察やSPによる警戒の下、都営地下鉄15号線・東都線の開通式に出席し、東都線の列車[注 6]に乗車するが、何者かによって東都線のトンネルが上部を通る首都高速道路のトンネルが爆破された。だが直前に爆弾に気づいたコナンの活躍により、1人の死者を出すこともなく、大惨事は食い止められた。
コナンはこれを朝倉都知事を恨む者による犯行なのかと疑う。鍵を握るのは朝倉都知事が国土交通大臣だった頃に建設した新潟県の「北ノ沢ダム」だと睨んだコナンは、再び大惨事をもたらしかねない危険な犯人を追うべく、蘭や少年探偵団たちと共にダム建設のため湖に沈められ移設された村「新潟県北ノ沢村」を訪れる。
北ノ沢村では移設5周年を記念したスノーフェスティバルが開催されており、多くの人々で賑わっていた。犯人を見付け出すべく調査を開始するコナンは、8年ぶりに集まったという立原冬美・山尾渓介・氷川尚吾・遠野みずき・武藤岳彦の現地出身の幼馴染5人組に出会う。そこで8年前、遠野の妹は山尾にはねられていたことも知る。
その翌日、冬美の息子、冬馬が目を覚ます。彼は8年前に崖から転落して頭を打ち、以来今日までずっと昏睡状態に陥っていた。また、その転落事故と同じ日に、村内ではひき逃げ事件が発生していた。冬馬の転落事故とひき逃げ事件との関係や、地下鉄爆破事件との関係の鍵は冬馬が握っているが、彼は体は15歳だが精神が崖から落ちた当時の7歳のままであり、さらに崖から落ちた日の記憶を失っていた。
コナンが調査を進める最中、幼馴染5人組の1人、氷川の遺体が雪原上で発見される。一方、冬馬は徐々に記憶を取り戻していき、少年探偵団と冬馬が出かけると、冬馬への口封じを狙ったと見られる発砲事件が発生する。
その頃、フェスティバルの会場は携帯電話の基地局が爆破されたことにより、パニック状態に陥っていた。コナンと哀は、フェスティバルで人が少なくなったタイミングを狙って犯行を起こそうとしていると推理し、銃で狙われているという探偵団の元へ急ぐ。探偵団と共に逃げている最中、コナンはダムに仕掛けられた爆弾を発見し、山尾が8年前宝石強盗で奪った宝石がダムに沈み、それを取り出すためにダムを爆破しようとしていること、東都線爆破も山尾が朝倉都知事の式典出席辞退とダム爆破に使用する爆弾のテストを目的として行ったことを掴む。さらに、8年前と現在、冬馬を追っていた犯人はみずきで、8年前、頑なにモデルになりたいと押し通す妹に憤慨し、雪坂から突飛ばしたところを冬馬に見られていた為、殺害しようと追っていた。
無事に山尾とみずきは2人とも逮捕されたが[注 7]、その前にコナンを口封じしようとした山尾をみずきが銃撃して阻止した際に、悪あがきを続けた山尾によって爆弾の起爆スイッチが押されてしまっており、ダムが爆破されてしまう。加えて、ダムの爆破によって貯蔵された大量の水が流れ出した結果、北ノ沢村が壊滅の危機に瀕していた。コナンはそれを止めるため、スノボーで使われていないスキー場の雪を使い、雪崩を起こし水の流れを変えて水没を防ぐが、自身まで雪崩に巻き込まれてしまう。雪崩に巻き込まれた際のタイムリミットは15分とされており、その時間が刻一刻と迫るが、蘭がコナンの携帯電話に発信して鳴った着信音と、コナンがベルトから射出したサッカーボールを頼りに見付け出し、無事コナンを助け出すことに成功した。
登場人物
レギュラーキャラクター
- 江戸川 コナン(えどがわ コナン)
- 声 - 高山みなみ
- 本作の主人公。本来の姿は「東の高校生探偵」として名を馳せている工藤新一だが、黒ずくめの組織に飲まされた毒薬・APTX4869の副作用で小学生の姿になっている。
- 東都線開通記念式典の爆破事件の被害を最小限に食い止めた後、北ノ沢村に赴き、一連の事件の捜索を行う。終盤では自身の策で起こした雪崩に巻き込まれ、命の危機に陥る。
- 毛利 蘭(もうり らん)
- 声 - 山崎和佳奈
- 本作のヒロイン。新一の幼馴染かつガールフレンド。関東大会で優勝するほどの空手の達人。
- 新一も北ノ沢村に来ているのではないかと思いこんでいる節があり、コナンが雪崩で生き埋めになった際はパニックになった余りに新一に助けを求めて電話を掛けた。
- 毛利 小五郎(もうり こごろう)
- 声 - 小山力也
- 蘭の父親で「眠りの小五郎」の異名で有名な私立探偵。コナンの保護者。元警視庁捜査一課強行犯係の刑事。
- 北ノ沢村に赴いた際、遠野みずきの容姿に見惚れる。
- 工藤 新一(くどう しんいち)
- 声 - 山口勝平
- コナンの本来の姿で高校生探偵。
- 本作はひょんなことから蘭に、北ノ沢村に来ているのではないかと疑惑を持たれるが、エピローグで晴れた。
- 灰原 哀(はいばら あい)
- 声 - 林原めぐみ
- 元黒の組織の一員かつAPTX4869の開発者で、コナンの正体を新一と知る数少ない人物の1人。
- 阿笠 博士(あがさ ひろし)
- 声 - 緒方賢一
- コナンの正体を新一と知る数少ない人物の1人で、発明家。
- 灰原にメタボ体型を批判される場面が目立っている。
- 冬馬が家を出たことをきつく注意する冬美を制止し、「突然の変化にこんがらがっているのだろう」と慈悲深くいった。
- 鈴木 園子(すずき そのこ)
- 声 - 松井菜桜子
- 蘭の同級生で親友。鈴木財閥の令嬢で、蘭や新一とは幼馴染でもある。
- 蘭や小五郎達と共に北ノ沢村に同行する。
- 目暮 十三(めぐれ じゅうぞう)
- 声 - 茶風林
- 警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の警部。
- 吉田 歩美(よしだ あゆみ)、小嶋 元太(こじま げんた)、円谷 光彦(つぶらや みつひこ)
- 声 - 岩居由希子(歩美)、高木渉(元太)、大谷育江(光彦)
- 本作のキーパーソン。少年探偵団の3人。
- 夜にこっそり借りたスノーモービルがコース外から滑走してクラッシュしたことで元太と光彦が口論になったが、コナンの仲裁により仲直りした[注 8]。その後、目覚めた冬馬と同世代の友達として交流する。
- 白鳥 任三郎(しらとり にんざぶろう)
- 声 - 井上和彦
- 警視庁捜査一課のキャリア組警部。小林澄子と両想い。
- 高木 渉(たかぎ わたる)
- 声 - 高木渉
- 警視庁捜査一課の刑事で巡査部長。佐藤刑事と両想いの恋愛関係。
- 佐藤 美和子(さとう みわこ)
- 声 - 湯屋敦子
- 警視庁捜査一課の刑事で警部補。格闘技に長けていて洞察力も鋭い。高木刑事と交際中。
- 千葉 和伸(ちば かずのぶ)
- 声 - 千葉一伸
- 警視庁捜査一課の刑事で巡査部長。
- 小林 澄子(こばやし すみこ)
- 声 - 加藤優子
- 帝丹小学校1年B組担任。普段は眼鏡をかけているが、眼鏡を外して化粧を施した時の姿は佐藤刑事によく似ている。白鳥警部と恋愛関係。
- 出番はワンシーンのみだが、白鳥のために編み物を編んでいた。
- 小田切 敏郎(おだぎり としろう)
- 声 - 中田浩二
- 警視庁刑事部長(警視長)。
- 東都線開通記念式典で起きた爆破事件に関する記者会見に目暮、白鳥、小五郎と共に出席した。
オリジナルキャラクター
容疑者
- 立原 冬美(たちはら ふゆみ)
- 声 - 飯塚雅弓
- 北ノ沢村診療所の看護師。34歳。
- 立原冬馬の母親。スノーフェスティバルで食べ過ぎた元太を診察して、コナン達と関係を持った。未婚の母で、転落事故で意識不明になった一人息子の冬馬と2人で暮らしている。両親は昔、雪崩の事故で亡くなっている。
- 優しい性格だが、冬馬に対しては、意識を取り戻した際に泣きながら抱き着いたり、無断で外出したのを知って怒鳴ってしまうなど母親らしい感情を吐露している。ダム建設や山尾の交通事故などで壊れてしまった5人の関係を必死に修復しようとしているが、納得してくれない4人に徐々に苛立ちを覚える。
- 事故の件以降、警察をあまり信用していない。
- 山尾 渓介(やまお けいすけ)
- 声 - 難波圭一
- 無職で元服役囚。34歳。
- 最近まで刑務所に服役しており、現在は職に就いていない。
- 8年前、故郷にある祖母の家へ行く途中に、遠野なつきを車で撥ねて死亡させるひき逃げ事故を起こしている。その後、警察に自首したが、飲酒運転などの悪質性から量刑が重くなり、最近になりやっと出所できた。そのため、姉のみずきから恨まれている。そのみずきに武藤が好意を抱いていることを知っていた。
- コナンと役場で出会った際に、氷川と組んで何かの調査をしていたが目的は不明である。
- 氷川 尚吾(ひかわ しょうご)
- 声 - 関俊彦
- 保険調査員。34歳。
- 東京で保険調査員をする関係からスタンガンを携帯している。
- 過去にみずきにプロポーズして断られるが現在でも未練が残っている。5人の中では早々に見切りをつけて、村が移転する際に両親が代替地を売ったことで東京に移住している。そのためダム建設の反対派だった武藤からは「俺たちの大事な故郷を売った」と非難されていた。
- 陰険な性格で、コナン達の前で山尾が交通事故を起こした話をして一同が口論する原因を発生させた。その山尾と組んで何らかの調査をしている。
- 遠野 みずき(とおの みずき)
- 声 - 朴璐美
- ロッジ「KITANOSAWA」の従業員。33歳。
- コナン達が宿泊している、立原家の向かい側にあるロッジ「KITANOSAWA」の従業員。
- 8年前に山尾が引き起こした交通事故で妹のなつきを亡くしていた。そのため、今でも山尾を許していない。両親は事故のショックから村を去り、現在は1人で妹の墓を見守る。暗所で狭い場所が苦手。冬馬の意識が回復した際は驚きの表情を浮かべ、容態を冬美に尋ねていた。
- 眼鏡を着用していたが小五郎のアドバイスを聞き入れ、コンタクトレンズにして髪形も変えている。
- 武藤 岳彦(むとう たけひこ)
- 声 - 江川央生
- 木彫り職人。34歳。
- 北ノ沢村で木彫りの土産品を制作する木彫り職人。村が水没することから、ダム建設には最後まで反対していた。その後も代替地に住むのを拒んで、ダムの近くに建てた小屋で一人暮らしをしている[注 9]。そのため、村を捨てた親や氷川のことは快く思っていない。また、氷川と同じくみずきに好意を抱いている。
- 短気な面もあるが、優しい性格で、雪の中で凍えていた少年探偵団を自分の車に乗車させたり、冬馬が回復したときも、一同の中で唯一安堵した表情を見せていた。事実、宝石強盗に手を染め、仲間割れにより氷川を殺害した山尾、妹・なつきを過失とはいえ死なせてしまったみずき達とは異なり、冬美の親友4人の中で彼のみ罪を犯していない。
容疑者の家族
- 立原 冬馬(たちはら とうま)
- 声 - 宮田幸季 / 三瓶由布子(小学生時代)
- 本作のキーパーソン。立原冬美の息子。15歳。
- 崖から転落して重傷を負うも一命を取り留める。しかし、意識が戻らずに8年間も眠り続けた状態であった。そして現在、庭で少年探偵団が遊んでいる声を聞いて8年ぶりに意識を取り戻した。目覚めたときには当時の記憶を失っていたが、断片的に一部の記憶を覚えていた。眠っている間に身体は成長して15歳になるも精神は7歳の少年のままで、自身の環境や同級生の変化にショックを受ける。この冬馬の境遇に対して灰原は「私達と逆ね」と呟いていた。
- ダイヤモンドダストを見た時、フラッシュバックで激しい頭痛をおこした。
- 遠野 なつき(とおの なつき)
- 声 - 加藤英美里
- 遠野みずきの妹。8年前に山尾渓介の運転する車に撥ねられて命を落とした。
- モデル志望で、家が裕福ではない為かその夢に反対する両親とみずきに逆らい村を出ようとしていた。
冬馬の同級生
- 千草 香織(ちぐさ かおり)
- 声 - 加藤英美里
- 冬馬の同級生。友恵らと冬馬のお見舞いにやってきた小学生時代の友人。
- 冬馬に好意を抱いてるらしく、昔の写真を持って再度立原家を訪れていた。
- 関 友恵(せき ともえ)
- 声 - 三瓶由布子
- 冬馬の同級生。
- 香織や他の友人達と、意識を取り戻した冬馬のお見舞いにやってきた。4人は冬馬と写真に写っていた5人組で仲が良かった。
- 桜井 学(さくらい まなぶ)
- 声 - 柳沢栄治
- 冬馬の同級生。意識を取り戻した冬馬のお見舞いにやってきた友人で眼鏡をしている。
- 香織達とお見舞いに訪れた際に冬馬の様子を心配していた。
- 楢山 雄太(ならやま ゆうた)
- 声 - なし
- 冬馬の同級生。香里達と同じく冬馬のお見舞いにやってきた友人。
- 皆と共に意識を取り戻した冬馬のことを心配していた。
新潟県警
- 渡部(わたなべ)
- 声 - 渡部陽一
- 新潟県警の刑事。
- 容姿と喋り方は演じた渡部陽一に似ている。そのため喋るスピードが遅く、元太からも「あのおっちゃん喋るの遅い」と言われていた。
- 笹本(ささもと)
- 声 - 草尾毅
- 渡部刑事の部下。
- 容疑者をロッジ「KITANOSAWA」のレストランに集めさせて、それぞれのアリバイ確認や動機に関する質問をしていた。
北ノ沢村
- 木崎 仙太郎(きざき せんたろう)
- 声 - 高桑満
- 北ノ沢村診療所の医師。
- 立原冬馬が意識を取り戻したため、冬美に見守られながら冬馬の診療をした。その後、笑顔で心配はないと冬美に頷いていた。
- 畔上 忠男(あぜがみ ただお)
- 声 - 外谷勝由
- 北ノ沢村駐在所の巡査。
- 木崎医師が冬馬を診療している間や、新潟県警がロッジ「KITANOSAWA」で事情聴取をしていた際に同行して立ち会った。
- 水田 加奈(みずた かな)
- 声 - 日野ろい
- ロッジ「KITANOSAWA」の女性従業員。コナン一行の見送りを担当した。
- 映画公開と同日に発売された、OVA『新潟〜東京 おみやげ狂騒曲』にも登場した。
- 掃除のおばちゃん
- 声 - 神道寺こしお、江森浩子
- ロッジ「KITANOSAWA」の従業員。
- コナンが調査のためにロッジへ侵入したときに部屋の掃除をしており、自分が警察に疑われるんじゃないかと騒いでいた。
- ダムの職員
- 声 - 佐藤祐四、鳥木元博
- 旧北ノ沢村跡に建てられたダムの職員。
- ダムが爆発で崩壊して北ノ沢村に激流が迫り、コナンがスノーボードで流れを止めるのを目撃して驚愕していた。
- 役場の職員
- 声 - 伊藤昌一
- 北ノ沢村役場の職員。
- コナンに北ノ沢村の地図とガイド本を渡した。だが、コナンに事件の調査よりも沢尻湖に生息する白鳥を観察してはどうかと勧めていた。
東都線開通式
- 朝倉 優一郎(あさくら ゆういちろう)
- 声 - 麻生敬太郎
- 東京都知事。66歳。都知事就任前は国土交通大臣も経験している。
- 国土交通大臣時代は北ノ沢ダムの建設に携わったが、その際は十分な保証金と代替地を用意した上で、北ノ沢村に1週間滞在して地元住民と積極的に対話することでほとんどの住民の賛成を取り付け、着工から竣工まで5年という異例の速さで完成させている。ダム建設の際にも、作業員達と交流を深めていた。また、都知事選でも再選を果たすなどその都政の評判も良い。
- 北ノ沢村移設5周年記念のスノーフェスティバルに出席の予定だったが、脅迫状と地下鉄爆破事件のため取り止めとなった。
- 女性司会者
- 声 - 江森浩子
- 東都線開通式の司会者。
- 都知事と列車に乗り込んでインタビューをしていたが、テロ事件に巻き込まれ列車が横転したので必死にしがみついていた。
- 記者
- 声 - 鳥海勝美、柳沢栄治、江森浩子、宮根誠司
- 東都線爆破事件の記者会見で小五郎や警察に質問をしていた。
- 特別出演の宮根誠司は、活躍したコナンについての質問をするジャーナリスト役を演じた。
スタッフ
テレビ放送
回数 |
番組名(放送枠名) |
放送形態 |
放送日 |
放送時間(JST) |
放送分数 |
平均世帯視聴率 |
備考
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1
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金曜ロードSHOW!
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2012年4月13日
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21:00-22:54
|
114分
|
13.2%
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『11人目のストライカー』公開記念として放送。
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音楽
主題歌
- B'z「Don't Wanna Lie」
- 作詞 - 稲葉浩志 / 作曲 - 松本孝弘
- B'zが映画の主題歌を担当するのは本作で4回目である。それまで同回数を誇っていた、ZARD・倉木麻衣の3回を抜いて歴代1位となった。
- アニメシリーズ本編のOPとして第613話 - 第626話まで主題歌として採用され、倉木麻衣の「always」以来10年ぶりとなるテレビアニメと映画の両方の主題歌となった。
サウンドトラック
収録曲
- 氷点
- ワルサス1
- ファンファーレ
- 幕開け
- アンダーアイス
- 白いサスペンス1
- 滑りやすい道
- 白いサスペンス2
- ホワイトクライシス1
- ホワイトクライシス2
- ミニサス1
- やばい!! サスペンス
- 名探偵コナンメイン・テーマ (沈黙ヴァージョン)
- ほのかな記憶
- ミニコメ1
- 行き先はひとつ1
- ありゃまあ
- 小さいスノーボール
- ミニコメ2
- コゴロー1
- チチタタ
- 踊る陽光
- 雪解けシーン
- ゲンタくん
- 普段タンテイダン
- ピュアソウル
- 行き先はひとつ2
- ミニサス2
- 行き先はひとつ3
- なじむ想い
- 温かいページ
- バックロック
- ショック
- つづく雪道
- 行き先はひとつ4
- ミニサス3
- 行き先はひとつ5
- 行き先はひとつ6
- リボーン
- 雪の妖精
- ダイヤモンドダスト
- ブラームス
- サイレントスノー
- 予知できない展開
- コゴロー2
- コゴロー3
- コゴローワルツ
- コナンクリアランス1
- 屈折する水晶
- ラブリーなお約束
- ミニサス4
- コナンクリアランス2
- ゆっくり潜行
- 透き通る想いで
- 行き先はひとつ7
- ミニサス5
- コナンステルス
- 氷点下の緊張
- 背後の圧迫
- ミニサス6
- ダダーン1
- 切ない記憶
- ダダーン2
- 踊る真実
- 進行タンテイダン
- ホワイトサムシング
- マッドネス
- ワルサス2
- 開かないシャッター
- 記憶のヒカリ
- 染み入るあの頃
- コナンドライブ1
- ホワイトクライシス3
- コナンドライブ2
- コナンドライブ3
- コナンドライブ4
- コナンアクション
- ホワイトクライシス4
- メインテーマ~バラード
- 行き先はひとつ8
- 行き先はひとつ9
- エピローグ
- やっぱりアイツ
映像ソフト
- DVD - 2011年11月23日発売(初回生産限定盤・同日発売)[16]
- BD - 2011年11月23日発売(初回生産限定盤・同日発売)[17]
新潟〜東京 おみやげ狂騒曲
『名探偵コナン MAGIC FILE2011 新潟〜東京 おみやげ狂騒曲(カプリチオ)』は、2011年のOVA作品で『沈黙の15分』の後日談。OVA第14作。また、毛利小五郎を小山力也が演じる初のOVAシリーズである。
登場人物(OVA)
エンディングテーマ
脚注
注釈
出典
外部リンク
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