Share to: share facebook share twitter share wa share telegram print page

タママ

タママは、吉崎観音作の漫画ケロロ軍曹』およびその関連作品に登場する架空のキャラクターである。

アニメ版声優小桜エツコ(旧名:小桜エツ子)。

人物

ケロン軍での階級は二等兵(OR-1)。ケロロ小隊の突撃兵である。地球侵略軍の先発隊新人隊員で、小隊では最年少。そのため、小隊のメンバーでは唯一「ちびケロ」と題されるケロロたちの幼少時代の話に登場しない。名前の由来は「オタマジャクシ」の「タマ」から。自称小隊のマスコット担当。

パートナーは西澤桃華

日本語版の公式英訳では「Private TAMAMA」となっているが、北米版ケロロ軍曹では階級が「Private 2nd class TAMAMA」となっており、二等ということが強調されている[1]

外見

体色は濃い紺色と言われることもある)。帽子とおなかに左右逆色の初心者(若葉)マークがあり、これは本人によると「立派な軍人を目指していた頃の気持ちを忘れまいとつけている」らしい[2]。普段はつぶらな瞳をしており、時々目をウルウルさせていることが多いが、怒ったり嫉妬したりすると狂気的な目つきに豹変する(後述)。アフロのカラーは

顔が白い所が多くオタマジャクシのような尻尾が生えているので未だ子供であるが、原作第185話よりクルルによると前線兵のケロロ小隊は全員年齢固定処置されているため年齢は推定3000才以上(22.5巻より)。また、担当声優の小桜エツコは19歳くらいの感じで演じているという[3]

原作第37話で男の子と言われていることから性別は男子。原作第5話で日向夏美と原作第79話で西澤家メイド隊に「可愛い」と言われていた。時々ぶりっ子のポーズをすることがある。

性格

二重人格とされている。ただし、桃華のように明確に独立した人格が存在するわけではなく、単に怒りや嫉妬の感情をむき出しにしているだけなので、実際には二重人格と言うよりは「キレると怖い」という方が近い[4]。普段は新人らしく素直で可愛いが、一度怒ると手がつけられなくなり、必ず感情が表情に表れる。

隊員の性格や人間関係、侵略の状況をもっとも冷静に見ていて洞察力がある。原作第19話でまだケロロとタママとギロロしかいない頃に侵略が進まないのは「戦闘員ばっかり揃って参謀が不足しているのでは」と指摘したり、原作第32話で公式ルールの雪合戦でポールの雪合戦の仕方を見て「間違いない…あれは狩る者の目ですぅ!!」とポールがソルジャーであることを見破ったり、原作第33話でケロロとクルルの金銭上の駆け引きに「せちがらい光景ですぅ〜」と観察していた。また、原作第129話で「登場人物の汗を見ると本当の窮地がどうか分かる」と心の中で呟き、ケロロの窮地をいち早く判断していた。

ひょんなことからケロロに代わって隊長を務めたこともあったが(原作第47話)、彼以上に統率力がなかった。

タルルなどの後輩に対しては大きな態度を取ることがある。自分をかなり大きく見せているらしく(原作第36話でタルルに接している時のタママの心理描写から後輩達を喜ばせたい、師匠として後輩達の期待を担いたいという一心から自分を大きく見せているのが見受けられる)、事実を曲げたり大きくしたり果てにはホラを吹いたり嘘を教えたりしている。また腹黒い面があり、本人も自覚している(クルルには敵わなかったが)。そのためホラ吹きや嘘の犠牲者となったギロロ、クルル、桃華、ポールの制裁(アニメではドロロ冬樹夏美が追加)を食らったことがある。

上記のホラ吹きや嫉妬での暴走や原作第47話のタママ隊長事件の独裁者に近い振る舞いなど未熟な面もあるが、必ず未熟な行動をしたら我に帰って反省し、自分の非を受け止める殊勝さもある。原作第26話で嫉妬でモアに対して暴走したが、原作第27話で桃華にその事について「『自分は強い』『誰にも負けない』そんな自信も…一人の非力(?)な女…素朴な愛の力の前に粉々に打ち砕かれてしまったんですぅ」と話した。

原作第5話でケロロに「いずれにせよ、我々の恩人である冬樹殿達に迷惑をかけてはならん!!地球侵略とはまた別の話であります!」と言われているため、桃華や冬樹、夏美などの非戦闘員には、基本的に暴力を奮ったり、タママインパクトや嫉妬玉などで攻撃しない。

アニメ第171話Aパートでは反抗期になり、それに比例して態度や言葉遣いが悪くなった事もあった。

原作第9話で南の島でケロロと共に星空を眺めているタママが「帰りたいですぅ…さみしいですぅ…」とケロン星が恋しくなってほろりと涙を流したり、原作第77話でケロン星を懐かしむあまり心がどん底になって新米兵士がかかりやすいケロンシック症候群にかかったりするなど、ホームシックになって寂しさにうちのめされやすい所がある。

より強い格闘家になろうと毎日欠かさず肉体鍛錬に励むなど努力家な面もある。原作第74話のサッカーを練習する少年へのタママの「自分がやらなきゃだれがやるですぅ!!?勝ちたいと思った方が勝つんですぅ!!」という叱咤激励のセリフから、タママなりの信念を持っているのが分かる。その成果があって原作第92話では条例パトロール723号から「そちらの方は全身武器そのもの 存在自体が条例違反です」と全身鍛え抜かれた身体であること他者からもが認められた。

サンタの存在を信じる(原作第29話)、雪合戦を楽しむ(原作第32話)、プールで遊ぶことにわくわくする(原作第48話)、鎧兜にはしゃいだり、ナノラで兵器化したこいのぼりに「かぁっこいいですぅ〜!!」と喜ぶ(原作第71話)、空飛ぶイルカに西澤邸の屋根の上で「おーいおーい!」と手を振って喜ぶ(原作第190話)など、子供らしく無邪気な面も持ち、原作58話の町全体に花を植える作戦で、土に種を植えて芽が出た様子に顔を輝かせるなど感性豊かな面もある。

ケロロの相談に乗る (原作4巻1〜2ページ)、スペシャル・ディナーを作るのに失敗して負傷したケロロをクルルと一緒に救出したり、くす玉が頭に乗ってしまった夏美をタママが咄嗟にくす玉を割って助けだす (夏美を助けた後、彼女が無事でほっとしたような表情になった。原作第41話)、花火で怪我をしたギロロの手当てをする (原作第50話)、火が体についたケロロに水をかけて助ける (原作第58話)、サッカー少年のコーチをして面倒を見る (原作第74話)、「夢をみているようですぅ〜軍曹さんもぜひやってみるですぅ」とケロロがいい思いをするために電話でケロロに処世術のアドバイスをする (原作79話)、レィディオ体操のためにわざわざ日向家にまで来てケロロを起こしに行く (原作第113話)、イースター島で倒れているアリサに近寄って心配する (原作第125話)、ケロロの大切なロボを壊すのを躊躇する (原作第151話)、仕事にやる気がないケロロに侵略作戦を提案する (第167話)、戦いで負傷したギロロと夏美を「はやくこっちに!今のうちに逃げるですぅ〜!!」と超空間に避難させて救出する (原作第194話) など優しい所もある。特に原作第74話ではサッカーを練習する少年にずっと付き添い、少年のサッカーでの活躍を最後まで見届けるなど、男の友情を大切にしている。

原作第37話でカブトムシとの戦いで敗れたタママの頭を撫でて励ましてくれた秋奈の優しさに感銘を受けたり、原作第71話でケロロを「今日の軍曹さん男ですぅ!改めて惚れ直しちゃう〜」と評したり、原作第12話の軍人らしいギロロに「かァッこいー!!」と拍手したり、原作第90話でドロロを「なんてできた人だ…。この人がいなくなったらこのマンガはどうなってしまうのだろう」と評したり、宇宙生物に素手で立ち向かう当時小学生の桃華を「か…かあっこいい〜!!」と絶賛した。

特技

タママインパクト
口からエネルギーの塊を発射する。姿勢には「両腕を斜め後ろへ45度、両足を左右へ38度、後方えび反り13度」という特定の筋肉運動が作用しており、仕上げに最近の妬ましかったことを考えることで初めて発射される。
ハイパータママインパクト
原作第83話で使用。タルルジェノサイドEXにはかなわず打ち返されてしまった。しかし後に、スーパーカブト(原作第37話のタママの戦友)の力でパワーアップしたタママに、タルルジェノサイドと戦わずしてタルルを負かした。
嫉妬玉(しっとだま)
原作第68話で初登場。世界中の嫉妬やタママ自身の嫉妬を集合させ放つ強大な気弾。玉の表面にはタママの感情が文字となって表現されている。
臀・波動衝(原作)/ぷーへこき(アニメ)
単なる屁。しかしスカンクなど足許にも及ばない程の威力を持つ。
誰だか気づかないふりして好き放題抜かしてんじゃねえです・インパクト
アニメ266話で登場。こちらはエネルギーではなく、ただのビームか光線。

嫉妬

嫉妬をするシーンでは必ずと言っていいほど黒目が小さくなったり、声が低くなったり、ドス黒いオーラを発したりする。タママと同じくケロロが好きなモアが登場してから嫉妬の感情が出るようになった。

原作のネブラには「ヤミ属性」、アニメ版のアリサには「闇が根深い」と言われたが、本人にその自覚はないようである(アニメでは自覚していた)。 タママインパクトを発射する際に嫉妬心などから発射する場合は目が狂気化しており(怪しげに目が光る、または目が点のように小さくなって血走るなど[5])、発射する際に「うたるっぞぬしゃ〜!!!」あるいは「んだるぞぬっしゃ〜!!!」という掛け声を掛ける場合が多い[6]が、それ以外は普通の目つきである。「んだるぞぬっしゃ〜!!!」はタママの携帯電話の着信音に設定されている(アニメ第152話より)。原作第108話のパンファイトでのタママの自身のケロンパンも「ウダルッゾオオオ」と叫んでいる。また超劇場版3ではクルルがこの台詞を発した。

嫉妬の感情は定期的なタママインパクトの放出によって軽減されており、放出を長期間我慢した場合には行き場を失った嫉妬エネルギーが体内に留まり、体が風船のように膨らんだ末破裂してしまう。回避するには溜まっている嫉妬エネルギーをすべてタママインパクトによって放出すれば良いが、膨らんだ状態では自分から発射する体勢を取ることは不可能であるため、外部から強制的に再現するしかない(アニメ第77話Bパートより)。

好きなこと

お菓子(特にケーキコーラポテトチップス)と漫画が好きで、肉体鍛錬が趣味。西澤家に自分専用のトレーニングルームを持っている。アニメでは第51話において地球でお菓子を食べすぎたせいで血糖値が高くなり、健康診断で指摘された。しかしそれでも改善しなかったらしく、第157話Aパートで糖尿病になる危険性を指摘された。食べるだけでなくお菓子を作る事も趣味なようで、アニメ第106話Bパートでは無趣味だと言うギロロに伝授していた。また、第122話Aパートではクッキーをケロロに差し入れするシーンも登場する。原作第18話ではバレンタインにケロロにチョコを贈った。

話し言葉の特徴

一人称は「ボク」で「ですぅ」を語尾に付けて会話することが多いが、タルルなどの年下のケロン人との会話になると一人称が「俺」になり通常の男言葉で話し、「ですぅ」は使わなくなる。また、モアを帰らせるべく地球人スーツMk-IIで正体を隠して特訓をさせた時は「私」、アンチバリアのバッテリーが切れていることに気づかず使っているつもりで神様を名乗りサッカー少年を特訓した時は「ワシ」だった。小隊内の無線では「ワカバ1」という(初心者マークの別称「若葉マーク」が由来)。原作第165話でケロロが必殺技を編み出すためにタママがケロロに「今なら漢字+英語の文字がクールでソサエティで“俺の考えた技”ってかんじですぅ〜♪」と技名の付け方のアドバイスをしていたが、台詞に英語を多用するのがイカすという美学を持っている(2巻の「タママ二等兵の総てをあばくスペシャルインタビュー」でもタママが回答の発言に英単語を連発している)。またクシャミをする時は「タマックチュンッ!!」とクシャミをする(アニメ第159話Bパート)。

タママの過去

原作第36話より、幼年訓練所時代はタルルを始めとするたくさんの後輩達を弟子として師匠と呼ばせ、親分のように後輩達を従わせていた。しかしながら、わざわざ後輩達が地球にいるタママに会うために小遣いを出し合ってカプセルを用意し後輩たちみんなが会いたがるなど、後輩たちには慕われているようである(タルルが後輩たちの代表として会いに行った)。その頃のタママとタルルはよく「ビームとビームをぶつけて「チッ互角かッ!!」というアソビ」をしていた(原作第82話)。

また幼少時代は幼稚園に通っていた(原作183話)が、おむかえの時間に幼稚園の友達は母親がむかえに来ているのに対し、タママだけ誰もおむかえに来ないでひとりぼっちに残された経験がトラウマになっている。そのため、幼稚園に通うのが一番嫌いだったといい、同じようにお昼寝の時間もみんなが寝てしまうので寂しくて嫌いだったと回想している。

人間関係

パートナー・西澤桃華との関係

ケロロ小隊が地球に侵入した時、宇宙艦での待機を命ぜられたが本隊からの定期通信も途絶え我慢できなくなり勝手に外出。敵性宇宙人に襲われた所を西澤桃華に助けてもらい、そのまま西澤家に厄介(居候)になっている。西澤家に居候することになってお菓子を好きなだけ食べられるようになった。桃華とは二重人格仲間。2人は「宇宙を超えた似たもの同士」であると表現されている。西澤家が裕福なので、かなり良い暮らしをしている。また、桃華はタママを「冬樹に話しかけるきっかけ」として利用することがあり、ケロロ小隊が一時的にケロン星に帰った際は話すきっかけを失い困り果てる桃華の姿があった。原作第27話で桃華はトレーニングルームで成長しようとトレーニングを頑張るタママのタママ自身へのけじめやひた向きさに感動して、西澤グループは全面的にタママを支援することを誓い、タママを応援している。原作第18話でタママと桃華が一緒にケロロと冬樹にバレンタインのチョコを渡しに行ったり、原作第32話でタママが桃華とポールを雪合戦に呼んだり、原作第43話で桃華をイギリスの学校に転校させないために桃華とポールをタママが超空間移動に連れてったり、原作第114話でタママが桃華の冬樹へ近づくための作戦に付き合ったり、原作第149話の地球人をケロン星に留学させるケロンマン計画でタママが途中で桃華をケロン星に行かせると桃華が両親やポールやメイド隊や親衛隊と離れてしまうのに気付き桃華が家族と離れないようにするために兵士化ユニットを回収するなど、タママの桃華に対する思いやりや2人の友情を垣間見られる。原作第183話では、幼稚園時代のおひるねの時間がキライだったことや自由時間に他の友達は母親が迎えに来てくれたのにタママだけ独り残されて寂しかったことを思い出してしょんぼりしているタママに対して、夏美が気を利かせて桃華を呼び、桃華がタママを迎えに行って「さ、帰ろ!」とタママの手をしっかり握り母親らしい愛情を示してくれた。また原作第74話でタママが少年のサッカーのコーチをしていた際にタママが誤って少年のサッカーボールを壊してしまったが、少年との男の友情のためにポールにサッカーボールの復元を頼むなどポールとの男の友情も育んでいる。なお、西澤家に関わる人間(桃華親衛隊、西澤家メイド隊他)はタママおよびケロロ小隊の存在を認識している。原作第79話ではクルルの処世術の「いつもやらない事をする」というアドバイスに従って、タママが西澤家メイド隊の仕事のトレーニングルームの清掃作業の手伝いをしたら、「素敵ですタママ様」「ただでさえカワユイのにィ〜!」「私も一匹ほし〜い!」と絶賛された(西澤家メイド隊のお手伝いをしたタママに桃華がご褒美に「来るべきお菓子」をあげた)。

ケロロとの関係

基本的にはケロロを心から尊敬している。ケロン星での彼の武勲や、冬樹を始めとする地球人との交流を大切にする仁義さに惹かれ憧れており(原作第5話)、ことあるごとに「さすがボクの軍曹さんですぅ〜」と絶賛する。ケロロと危険でラヴラヴな関係になるのを夢見ていたり、同じくケロロに懸想するモアにあからさまな嫉妬を向けたりなど、性別を超えた恋愛感情を漂わせる言動も多く、ケロロからは部下としての親愛しか向けられていないことに不満を持っていることを吐露してもいる。ケロロからも良き部下としてタママを大変可愛がっている。ケロロの腕を絡ませたり、手を繋いだり、原作第126話でN(ぬいぐるみ)・コーティングされたケロロから「この俺をだきしめてくれ!!」と言われ、顔を真っ赤にしながらたじろいでいた。また原作第107話でケロロが西澤邸に遊びに来てくれた時も(タママが「遊びに来て〜」とケロロを誘った)、ケロロの来訪に号泣するほど喜んでいた。ただし、最近[いつ?]では侵略活動が進まないこともあり、ケロロの的外れな作戦に呆れたり、ケロロの発言に毒を吐くこともあり、「人徳がない」などと見下した態度を取ることも増えてきており、単行本の登場人物相関図でも「尊敬」から「尊敬?」へ変更されている。

2009年のキネマ旬報の佐藤順一総監督のロングインタビューによると、原作者の吉崎観音はタママのケロロへの好意を「友達の男の子にドキドキしちゃうことってありますよね?」と言ったとのことから、原作者のタママのケロロへの好意の見解が見える。22.5巻のタママとのつきあい関係でも、タママはケロロのことを「伝説の隊長さん。ボクのあこがれのマトですぅ!」とコメントするなどケロロへのひたむきな想いを告白している。なお愛情を抱いているのはあくまで現在のケロロらしく、アニメ第64話Bパートで、ドロロの過去の記憶の中で出会った子供の頃のケロロに対しては、「クソガキ」呼ばわりした上、何の躊躇もなくタママインパクトを何度も炸裂させている。原作第56話でもケロロが自身の幼年期について話した際に、ケロロがゼロロをいじめていた事実に冬樹とともにそれは友達とはいえないと言うなど、子供のケロロにはいい印象を持っていない。原作第125話で「軍曹さんはボクが守るですぅ〜!!」と張り切るなど、絶えずケロロを護衛する覚悟を持っている(尋常ならないトレーニングもケロロの役に立つために行っている)。22.5巻のタママとのつきあい関係でも、ケロロ小隊の敵である地球軍最終防衛ラインの夏美との関係でタママが「怒らせると怖いけど、軍曹さんはボクが守るですぅ!」とコメントするなど、タママのケロロへの強い想いが垣間見られる。戦闘話では負けることが多いが、必ずケロロの隣りで体を張って最後まで戦っている(原作第31話や原作第137話など)。

原作第66話の漫画家お宅拝見や原作第127話の偵察など、ケロロとペアになって仕事をすることが多い。頑張るケロロを応援しており、ケロロに侵略作戦の提案やアドバイスをするシーンもある(原作第151話や原作第167話など)。ケロロの行動面や仕事面の補佐をよくしており、どんな時でもケロロから与えられた仕事などの物事を手を抜かずに一生懸命最後まで取り組んでいる。原作第7話では酔っぱらったケロロを介抱するためにわざわざ日向家まで来るなど、よくケロロの面倒を見ているが、部下としては地球に来る前はケロロ以外に対して反抗的だったらしい。

アンゴル=モアとの関係

同じくケロロを慕うアンゴル=モアに対しては常に嫉妬の炎を燃やしているが、噛み付くタママの発言を良い方に取ってしまう純粋なモアを前にして、自分の惨めさを自覚するシーンもある。嫉妬以外に一種のライバル心のようなものも生まれているらしく、原作第117話で彼女が使命から来る衝動に耐え切れず自らをアンゴルストーンに封印して眠りについていた際、ずっと側に付き添っていた(モア自身はアンゴルストーン内部からそれを認識しており、封印を解いた彼女に礼を言われた時にタママは複雑そうな表情で顔を背けた)。また、ガルル小隊によってアンゴルストーン内に拘束されたモアを特大のタママ・インパクト(通常は火球状だがパワーアップを果たして光の柱となっている)で救い出したのはタママである。超劇場版3ではシヴァヴァに敗北して落ち込んでいた際、モアから励まされ立ち直ったこともある(もっとも本人は表向きは否定していたが)。

もっとも、恋愛でのいざこざ以外ではタママとモアの仲は特に仲が悪いわけではないと見受けられる。原作第25話のモアの猥談に興味を示したり、原作第58話では花作戦の成功でタママとモアがお互いの手を2度合わせて喜んでいた(2回目では手を繋いでいる)。原作第126話では「私はともかく外見はおじさまですし…効果あるんでしょうか…?」「ボクもともかくですぅ〜!」っと普通に会話をしていた。原作第108話のパン対決でもタママはモアの判決に素直に従っている。原作第171話ではモアと共に侵略のために侵略ナビを使うといいとケロロにアドバイスしている。また原作第183話の幼稚園からやり直す作戦で、なかなか幼稚園に行けずに幼稚園に入るのを渋ってたタママに先生役のモアが自分が嫌いなのでは心配するモアに、タママが「ちっ違うですぅ〜!!!ボクはホコリ高きケロン軍とつげき兵!!任務に私情をはさむようなマネはしないのですぅ〜!!」とタママ本人がはっきり否定している。そのタママのコメントにモアは「よかった」とほっとしていた(幼稚園でまだタママがいないのに気付いたのはモアだけである)。上記の通り公私をきっちり分けモアと共に侵略作戦の仕事をするなどモアに誠実に接している。

なお、ケロロと親しくしたものに対してはモア以外であっても嫉妬する[7]

その他のキャラクターとの人間関係

ギロロとは、ケロロと共に外の仕事で3人で行動することが多い(原作第38話や原作第105や原作137話など)。第100話では正月にケロン星の実家に帰っていたタママとギロロが、一緒に宇宙船に乗って地球に向かうシーンがある。原作第151話ではギロロとのコラボ技「タママキャノン」で敵と戦った(キャノンでタママ自身を弾丸として発射する技)。ギロロも他人に嫉妬することが多く、小雪への嫉妬心の強さに関しては「今なら分かり合える」と共感している。基本的に上司として敬っているが、ケロロやクルルと同様にぞんざいな扱いにすることもある。

ドロロとは、原作第74話でタママが少年のサッカーの練習の面倒を見ている様子をドロロが優しく見守っていた。その話でドロロが小雪と共に引越しでいなくなった少年のメッセージをタママに伝えたり、タママを少年の引越し先の小学校に連れていくなどタママに手を差し伸べている。ドロロとタママの絡みは少ないが、原作第90話で子供に懐が深いドロロにタママが「なんてできた人だ…。この人がいなくなったらこのマンガはどうなってしまうのだろう」と評すなど、ドロロに一目置いている面がある。アニメ版では347話Aパート等、ドロロと行動を共にすることも増えている。

タルルとはガルル小隊との戦いで対戦したものの、改めて師匠と認めてもらい、原作第90話で携帯で連絡を取り合っている様子が見られるので師弟関係は良好である。

夏美とは、原作第183話で幼稚園時代の寂しかった時間を思い出してしょんぼりしているタママに夏美がタママの手を引き連れて行き、さらにタママのために桃華を迎えに来るよう呼んでくれた。夏美も秋が仕事が忙しくて寂しい思いをしているので、タママの気持ちを理解しているようである。なお、他の小隊メンバーと共にタママをお仕置きすることは多いものの、タママ個人にお仕置きする頻度はドロロに次いで少ない。

新ケロロに対しては第185話で初遭遇したときに「社会のキビシサを教えてやる」と言っていきなり襲い掛かったが[8]、T-STYLEの新ケロロにカウンターパンチを受けあえなく負けた。新ケロロとの絡みはあまりないが、原作第192話では自転酔いのために弱った新ケロロの様子を窺いに密かに日向家に来るなど気にかけていることが分かる[9]

家族に関しては幼稚園時代の回想で少し触れられている程度で詳細は不明。ただし、前述の通り幼稚園だった頃に親が迎えに来なかった過去や、それに起因して孤独に対して異常な恐怖心を持っている様子など、家庭環境の悪さを伺わせる描写が時折見受けられる。

小説版では、ケロロに求愛する突如として現れた謎の女性「カスミ」(その正体はケロロが助けたウスバカゲロウ)に嫉妬していたが、ラストで彼女の墓前に密かに供え物をするなど、別に嫌いという訳ではない。

その他のエピソード

  • ちびケロ ケロボールの秘密!?』ではタママに似たデスゥボールが登場した。顔つきはモアに対して「嫉妬」と言う時の顔に似ている。
  • テレビ東京の公式サイトで5回に渡って実施されたキャラクター人気投票では、第3回以降連続1位を獲得している[10]
  • ケロロRPG 騎士と武者と伝説の海賊』の予約特典のクリアファイルに『テイルズ オブ イノセンス』のコーダとお菓子を食べているイラストがある。これはタママの声優・小桜エツ子がコーダの声を担当していたためである。ゲーム中で、占い師から「食べすぎには注意」と言われている(これもコーダと関係している)。またある条件を満たすと『テイルズ オブ デスティニー』のマイティ・コングマンの技を覚える(これはコーダが非戦闘キャラクターのためである)。
  • けものフレンズ』とのコラボレーションにて、アニマルガールとなったタママが登場[11]。声優は前田愛が担当する。

コスプレ・変身

タママドラゴン
超劇場版ケロロ軍曹 撃侵ドラゴンウォリアーズであります!』において竜の書の力を受けドラゴンの姿となったタママ。ドラゴン小隊の中では最も体長が長い。
他の4人が二脚歩行のいわゆるファンタジーに登場するドラゴンなのに対し、タママドラゴンは中国に似た細長い形状になっている。外見は殆ど原形を留めていないが、額に小さく初心者マークがある他、尻尾の先には元の姿の尻尾に類似した白い突起物が存在する。ブレスの代わりにタママインパクトを放つことが可能。

脚注

  1. ^ 軍隊の階級における「Private」は一等兵、二等兵の両方を指すが、映画『プライベート・ライアン』など通常は「Private」だけで二等兵を指す。
  2. ^ アニメ版3代目エンディングでは「トゲトゲハート」「嫉妬のしるし」と表現されていた。
  3. ^ ケロロとギロロの地球侵略ラヂオ』にて本人が発言。
  4. ^ その一方で怪談のエピソードなど記憶が共有されていないかのような描写もわずかながら存在する
  5. ^ 例外としてアニメ第108話Aパートでは普通の表情でタママインパクトを発射していた。
  6. ^ この「うたるっぞぬっしゃ〜」は熊本弁で「殴るぞ、お前!」という意味。発音は「うたるぞっぬしゃ〜!!!」に近い。アニメの設定上は「うだるぞぬしゃ〜」である。
  7. ^ アニメ第115話Bパートではジャイアントニョボに、アニメ第170話Bパートではプルルに、アニメ第267話Bパートではケロロに好意を抱く女性・綾瀬かえでに嫉妬した。
  8. ^ タママは原作第74話のサッカー少年や幼年訓練所時代の後輩たちなど、自分より立場や年が下の者にはちゃんと指導するために厳しく叱咤激励することが多い。新ケロロも軍人なため、戦うのが仕事な軍人にはタママは攻撃する
  9. ^ 唯一見つけたドロロに対しては「仕返しをするチャンスを窺っていた」と言い訳している
  10. ^ テレビ東京 あにてれ 『ケロロ軍曹』キャラクター人気投票 第3期結果発表(2016年2月25日閲覧)。
  11. ^ ジャパリパークにケロロ小隊が出現!”. PR TIMES (2015年3月27日). 2021年5月2日閲覧。

関連項目

Kembali kehalaman sebelumnya