ミスター味っ子
『ミスター味っ子』(ミスターあじっこ)は、寺沢大介による日本の漫画作品。『週刊少年マガジン』(講談社)にて連載された。後に、テレビ東京系でテレビアニメ化された。 概要1986年の秋(40号)から1989年末(1990年4・5合併号)まで、『週刊少年マガジン』で連載された。全167話、単行本全19巻、漫画文庫版全10巻[注釈 1]。第12回講談社漫画賞少年部門受賞。 2003年より『イブニング』(講談社)にて、味吉陽一の息子・味吉陽太を主人公とした続編の『ミスター味っ子II』が連載。2004年にはテレビアニメ版DVD-BOXのイラストとして中学生の陽一が描き下ろされた。 『イブニング』第9号(2011年4月26日号)にて、『ミスター味っ子II』の作中作ながら本編終了から22年ぶりに新規エピソードが1本追加執筆された。陽太の母(つまり陽一の妻)となる吉野八重と陽一の馴れ初めのストーリーで、本作と『ミスター味っ子II』の内容をつなぐエピソードとなっている。ストーリー開始時においては本作のロゴが使われている(後に『ミスター味っ子II』単行本第11巻へ収録された)。『ミスター味っ子II』は2012年で完結したが、『将太の寿司2 World Stage』で本作の一部キャラクターが客演している。 2015年から2019年にかけて歴史漫画雑誌『週刊朝日増刊 真田太平記』(朝日新聞出版)にて、中学生の陽一が幕末へタイムスリップする外伝『ミスター味っ子 幕末編』が連載された。 調理や食事のリアクション(後述)など、派手で荒唐無稽な描写が非常に多いが、料理や調理手法自体はごく現実的なもので、実際に再現可能な料理が多い。 あらすじ亡き父が残した日之出食堂を母と一緒に支える味吉陽一のもとに、日本料理界の重鎮、味皇こと村田源二郎が訪れ、そこで陽一の作ったカツ丼に驚くことになる。味皇に招かれた陽一は、スパゲティ勝負がきっかけとなり、料理人達との美味しい味を求めた勝負に挑戦していくことになる。 リアクション
本作を語る上で欠かせないものに、料理を食べた後などの大袈裟なリアクションが挙げられる。特にアニメ版ではロボットアニメやSF作品を連想させるような大袈裟な演出が多く[1]、後述の漫画作品にも多大な影響を与えた。以下はその一例。
他作品への影響
同ジャンルその他
登場人物→「ミスター味っ子の登場人物」を参照
主な大会
アイテム
原作の料理対決リスト○勝利、●敗北、△引き分け、★対決以外の料理披露
テレビアニメ1987年10月8日 - 1989年9月28日まで、テレビ東京系でテレビアニメ化された。全99話。アニメーション制作はサンライズが担当。同社にとっては、同年4月から放送開始した『シティーハンター』に続く2作目の漫画原作アニメである。当初は25話前後で終了する予定だったが、最終的には2年間(99話)の放送となった。 原作とは内容が若干異なり、料理を食べたキャラクター(特に味皇)が別世界にトリップするなどのリアクションを筆頭に、荒唐無稽かつ派手で豪快な演出がなされた[1]。ストーリーも中盤以降、味皇料理会と味将軍グループの対立を主軸に描かれている。また全体を通じアニメ・特撮・時代劇のパロディが多数見られる。 アニメオリジナルの登場人物が大幅に増やされ、山岡姉弟や味将軍七包丁のようにストーリーで重要な役割を果たす人物も多数登場している。また、堺一馬や須原椎造のように大幅な設定変更をされているキャラクターもおり、後者は「ブラボーおじさん」というニックネームがつき、ナレーション・タイトルコール・料理解説を行う事実上のレギュラーに昇格している。 今川泰宏の初監督作品であり[1]、陽一役で初レギュラー、初主演した高山みなみの出世作である。 香港では無綫電視で広東語名で「伙頭智多星」という題名で放映され、オープニングもアニメのシーンを繋ぎ合わせた、香港オリジナルのものが使用された。 スタッフ
各話スタッフ
主題歌
勝負リスト
休止
ネット局※放送日時は1989年9月終了時点(北海道文化放送については1989年3月中旬 - 4月上旬時点[6]、テレビ北海道とテレビ岩手と仙台放送と石川テレビと三重テレビと日本海テレビとRKB毎日放送とテレビ熊本については本放送終了後に放映された日時)、放送系列は放送当時のものとする[7]。
備考
特別編
サウンドトラック関連書籍
カセットブック
ビデオソフト
脚注注釈
出典
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