ファイルーズあい
ファイルーズ あい(英語: Fairouz Ai[9]、アラビア語エジプト方言: فيروز آي、1993年7月6日[2] - )は、日本の女性声優。東京都出身[2]。ラクーンドッグ所属[3]。 略歴東京都生まれ[8]。両親が共働きだったため、小学校5年から卒業時までエジプト・ギザのカイロ日本人学校に留学し、中学校入学と同時に帰国[8][10]。日本の学校でクラスに馴染めず悩んでいた時、漫画『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』を読んでファンになり、高校1年生の時にSkype上で行われていたファンによる『ジョジョ』のオンライン朗読会に参加するようになる[8][10][11]。そして、朗読や演技を繰り返す中で『ジョジョ』のアニメに出る夢を抱き、声優を志すに至った[8][10]。 しかし高校卒業後は親の強い反対もあって声優の道には進まず、絵を描くのが好きだったため絵の仕事に就職しようとグラフィックデザインの専門学校に入学した[8][10][12]。だが、3年次には声優養成所に行きたいという気持ちが再燃[8][13]。専門学校を卒業すると、養成所に進むなら社会人を経験してからという親から提示された条件をクリアするため[14][8]、就職活動を経て[13]正社員となり、歯科助手として1年間働いて養成所に通うための資金を貯めた[12]。そののち自身の貯金でプロ・フィット声優養成所に入所[8][12]。「息の長い声優になるには、基礎から逃げちゃダメだ」と考え、養成所では1年間後には事務所所属声優となれる可能性のある本科ではなく、基礎科からのスタートを選んだ[12]。基礎科を経て本科に進み[12]、卒業後の2019年1月より預かり所属となり[15][16]、2020年1月より準所属[17]、2021年4月より正所属に昇格[18]。プロ・フィットへの所属を目指した理由は、養成所で講師を担当していた塩屋翼がテレビアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』でウィル・A・ツェペリを演じていたため、「プロ・フィットに所属すればジョジョのアニメに出演できるチャンスがあるんじゃないか」と考えたからである[19]。後に『ストーンオーシャン』で主人公の空条徐倫役に決定した時は「12年間追い続けていた夢が叶ったことの喜びで涙が止まりませんでした」とコメントしている[20]。 2019年、初アフレコ作品となるテレビアニメ『ダンベル何キロ持てる?』の紗倉ひびき役で初主演を務め[8][13][21]、声優デビュー[6][7]。 2020年、第14回声優アワードで新人女優賞を受賞した[22]。2021年には『最愛のひと〜The other side of 日本沈没〜』東条凛香役で実写ドラマ初出演[23][24]。 2022年、プロ・フィットが3月末にマネジメント業務を終了したことにともない[5]、同年4月にラクーンドッグに移籍[4]。 2024年12月31日、所属事務所より心的外傷後ストレス障害(PTSD)発症に伴い、回復を優先させるため一部活動を制限することが発表された[25]。ファイルーズ本人も自身のXにて、数ヶ月前にPTSDを発症した事やプライベートの事情が発症の原因であるとした上で、期待や応援の気持ちに応えたくて、数ヶ月間努力してきたものの、今は治療に専念する事が最善であると判断し、事務所や周囲のサポートも得る事ができることになったと経緯を説明している[26][27]。 人物ファイルーズはファーストネームで、幼少時からのニックネームはファイちゃん[要出典]。 エジプト人の父と日本人の母をもつ[8][11]ハーフ[注 1]。 兄はアイスクライミング日本代表の門田ギハード[28]で[29][30][31][32]、デビュー以前の2017年の漫画『ヨメクラ』第7巻特装版[33]のドラマCD出演時には、フルネームと思われる「門田ファイルーズあい」[34]でクレジットされていたが、2019年の声優デビュー後は名前のみの芸名となっている。「ファイルーズ」(を発音した場合)のアクセントは本人によると、消臭剤の「ファブリーズ」と同じ[19]。また、「ファイルーズあい」のアクセントは「配偶者あり」と同じ[35][36]。 趣味は絵を描くこと、ホラー映画鑑賞、筋トレ[9]、ファッション[3]。特技はアラビア語エジプト方言の日常会話、デスボイス。資格はビジネススキル検定3級と乗馬技能検定4級[9]、普通自動車免許[3]。ファンシーラットを飼っている[14][37][38]。 特に筋トレに関してはキャラクターの一つと捉えられるほど打ち込んでいる[39]。週3でジム通いをするほど[21]。この趣味が活かされ、テレビアニメ『ダンベル何キロ持てる?』の企画でなかやまきんに君と筋トレを行い[40]、NHK総合『みんなで筋肉体操』の2020年の新春スペシャルでもアシスタントとして筋トレを実演した[41]。元々運動は苦手であったが、映画俳優が役作りのために筋トレをしていることを知り、自らも美しい筋肉を手に入れるべくスポーツジムに勤務するかたわらトレーニングをするに至った[42]。また、乗馬技能検定4級を取得した理由は、『ジョジョ』第7部『スティール・ボール・ラン』を読んで「馬に乗りたい」と思ったから[8]。 声優になったきっかけであり、特技の乗馬を始める動機ともなった『ジョジョ』以外に、好きな漫画作品として『監獄学園』、『魁!!男塾』、『北斗の拳』、『アカギ』、『カイジ』などを挙げている[8]。幼少期に見ていたアニメ作品として『地獄先生ぬ〜べ〜』、『学校の怪談』、『笑ゥせぇるすまん』、『怪物くん』、『週刊ストーリーランド』、『金色のガッシュベル!!』などを挙げ、とりわけ『金色のガッシュベル!!』については2次元の初恋はゼオン・ベルであり、小学生の頃にゼオンに出会ってオタクに目覚めたと語り[43]、留学中のエジプトまで録画したビデオテープを送ってもらっていたと語っている[12]。ゲームは「バイオハザードシリーズ」をプレイしたことがある[44]。 仲の良い声優として、同じ声優養成所出身かつ帰国子女でもある内田秀や、『ダンベル何キロ持てる?』で共演した雨宮天を挙げている[8]。 なおプロフィールの特技欄に口語であるアラビア語エジプト方言の日常会話と記載されボイスサンプルにもエジプト会話講座の見本音声[3]が収録されているが、アニメ『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』第50話「バイリンガール」[45]ではミーナ役として文語である現代標準アラビア語(正則アラビア語、フスハー)によるせりふを担当し、2種類のアラビア語を披露した形となった。 出演太字はメインキャラクター。 テレビアニメ
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