草薙京草薙京 プロフィール
草薙 京(くさなぎ きょう、Kyo Kusanagi)は、SNKおよびSNKプレイモアの対戦型格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』に登場する架空の人物。 1990年代当時、アーケードゲームに興味の無かった女性層から熱烈な支持を受け、八神庵と共にゲーム業界において後年で言う「推し」文化が持ち込まれた先駆けとなった。 キャラクター設定シリーズを通して主人公を務めており、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(以下『KOF』と表記)シリーズの初代(オロチ編(『'95』〜『'97』))主人公という位置づけであった。ネスツ編(『'99』〜『2001』)以降は主人公ではないが、それでも『KOF』シリーズの全ストーリーに強く関わるキャラクターで八神庵と同じく準主人公になった。 名前の由来は数字の単位の「京」であり、初期案の「霧島翔」から変更される際に「もっと大きな意味を持たせたい」という意図から付けられた[2][注 1]。 テリー・ボガード(『餓狼伝説』の主人公)と麻宮アテナ(『サイコソルジャー』のヒロイン)と共に外伝・携帯版なども含めてKOF全シリーズの皆勤賞である。 スサノオノミコトをヤマタノオロチから守護したとされる古代の先祖から代々受け継いだ、炎を操る草薙流古武術の継承者。実際には、先祖は地球意思・オロチと戦い「三種の神器」と呼ばれた英傑の1人であり、草薙家当主としてオロチに対抗する「祓う者」としての役目を引き継いでいる。 15歳の若さで父・柴舟を破り継承者となった天才だが、八神(八尺瓊)家やオロチ一族との確執など大昔の因縁に束縛されるのを嫌っており、継承者としての自覚が薄いことに父・柴舟や同じく「三種の神器」の継承者である神楽ちづるは手を焼いている。『KOF'94』大会(以下『'94』と表記)以前に日本で開催された異種格闘技大会では、準決勝で大門五郎、決勝戦で二階堂紅丸にそれぞれ勝利し、18歳にして格闘大会の頂点に立ち、両者とはそれ以来の縁である(紅丸は京との再戦を望んでいる)。恋人に同じ高校の同級生であるユキがいる。なお、『KOF'98』(以下『'98』と表記)でのキャラクターインタビューの中で、「あなたにとって『KOF』とは?」という質問に対して「デカい退屈凌ぎ」と答えている。 家族構成は両親(父・柴舟、母・静)の3人家族[注 2]。自宅の所在地については本編作品では描写されていないが、『'95』の小説版では下関市の郊外に実家があり現在は東京の中野区在住、アドベンチャーゲーム『KOF京』では大阪在住、3DCGアニメ『THE KING OF FIGHTERS :DESTINY』では名古屋在住ということになっている。 京を象徴する設定のひとつとして「高校を留年中」というものがあり、現在の年齢は20歳(『'94』では19歳。この時点で既に1年留年している)。ネスツ編以降は学ラン姿ではなくなったが、未だに卒業できていないことが開発者によって明らかにされている[注 3]。本人曰く、留年の原因は学業不振ではなく[注 4]、ネスツに拉致されたことや武者修行のせいで出席日数が足りなかったことによるもの[注 5]。そのため、溝口誠に留年仲間にされた際には「自分は出席日数が足りないだけで溝口のようにカビが生えるまで留年するつもりはない」という趣旨の台詞を言って本気で迷惑がっていた[注 6]。この設定は小説版にも反映されており、真吾に「敬具」と「かしこ」の使い分けを教えるなど、無教養ではない一面をのぞかせた[注 7]。 なお、『KOF XII』(以下『XII』と表記)の紅丸のバックストーリーでは紅丸がかつて異種格闘技大会で対戦した際の京を「当時はまだ高校在学中だった」と過去形で回想しているが、『KOF XIII』(以下『XIII』と表記)の掛け合いでは「卒業したのか」と問われて言葉に詰まったり復学を勧められる描写などがあるため、卒業や退学をしたわけではない。また、焼き魚が好物という庶民めいた一面もあり、「焼き魚は秋刀魚に限る」と話している[6]。また、詩を書くことを趣味としており、授業をサボって屋上で空を見ながら詞を書くことがあるという。大切なものに、自分が所持する単車とユキを挙げている。 カプコンとのクロスオーバー作品ではSNK側の主人公的存在で、リュウとライバル関係にあり、名実共にSNKの「顔」的存在。『餓狼伝説』シリーズのテリー・ボガードと並ぶ、SNKキャラクターの筆頭格である(テリーは『SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ』で、リュウと対比されている)。後述の通り、京自身は対戦相手を見下すことが多いが、リュウのことを「強い」と実力を認め、一目置いている。 なお、『ゲーメスト』ではしばしば「京サマ」、または(勝利ポーズ時のセリフから)「燃え太郎」と表記された。 人物傲岸不遜な自信家であり、勝利メッセージでは敗北したチームを見下すように上からの目線で物を言うことが多く、口は悪い。『KOF'97』(以下『'97』と表記)の日本チームエンディングでは、減らず口は何とかならないのかと紅丸から言われている。基本的に不器用で仲間への思いやりを表に出せず、恋人のユキにも素っ気ない態度を取って不機嫌にさせたりもする。しかし、ユキや仲間たちに危害が及びそうになった場合には怒りを露にして守ろうとする一面もある(特にドラマCDや小説版では顕著に描写されている)。 プロフィールに「嫌いなもの」は「努力」とあるが、「自分は生まれつきの天才であり実力もあるが故に努力は不要」という考えに基づいてのことである。しかし強くなるための鍛錬をしないわけではなく『'94』優勝後に海外へ武者修行の旅に出ており、『KOF'95』(以下『'95』と表記)で新技「弐百拾弐式・琴月 陽」を披露している。スタッフからは「日頃していることを努力と捉えていないだけかもしれない」とコメントされている[7]。 以上な点から、頻繁に修行に向かうなど、稀有な才能に甘んじることは決してない。 ただ『KOF'96』(以下『'96』と表記)の大会前に野試合を挑んできたオロチ四天王の1人であるゲーニッツに「裏百八式・大蛇薙」を片手で止められるなど何も出来ず完敗を喫した際には、「大会で草薙の真の力を見せてやる」という思いとプライドを傷つけたゲーニッツへの怒りから、今まで会得できなかった草薙の神技(「秘奥義・大蛇薙(MAX版大蛇薙)」もしくは「最終決戦奥義・無式」)を一発で成功させた(「無式」がゲームで追加されたのは『'97』)という天才肌の持ち主でもあるため、才能と努力の絶妙なバランスで成り立っているにもかかわらず、他人に努力している様子を見せたくない様な素振りをする複雑な一面を持つ。『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』でのダルシムとの戦闘前デモでは修行をすることを勧められた際に「自分には必要ない」と言い放つが、ダルシムが聞く耳を持たないことに激怒して「叩きのめして修行が不要であることを分からせる」と言っている。 『KOF京』に登場する従兄弟の草薙蒼司(=柴舟の甥)について、ゲーム中では心から尊敬していることが描写されており、京曰く「父親よりも、男として、人として立派」であるとのこと。また他校の生徒や不良との喧嘩やいざこざの多かった京が改心するきっかけをくれたのも彼であったことが語られている。他人を見下すことが多い京だが、蒼司に対しては「本当に強かった。一生勝てないと思っていた」と語るほど実力と人柄を認めている。オロチ一派にさらわれて行方不明になった蒼司の妹である葵(=柴舟の姪)を必死に探したり、強さを追い求めるあまりオロチに心を巣食われて武道を辞めざるを得なかった蒼司のために武道を辞めずに済む方法を必死に探すという一面もある。 テリーやアテナ、リョウ・サカザキ、不知火舞などといった他のチームのいわゆる「善人キャラクター」との仲は良く、前述の『KOF京』や『XIII』などのキャラクター同士の掛け合いがあるシリーズではそれらのキャラクターと談笑するなどの一幕も見られる。 八神庵との関係八神庵とはライバル同士であり、660年前からの家柄の因縁以上に個人的に敵対している。 『KOF京』で京が「話がある」と言えば、庵は「お前の断末魔を聞きたい」と答えるほどで全く話が噛み合わない。また、「生まれ変わっても何度でも殺す」とも言われるほど明確な殺意を抱かれている。 『KOF2003』(以下『2003』と表記)のK'のチームストーリーではK'とマキシマの元を訪れた鎮元斎からそのことを心配され、『KOF京』でもキム・カッファンに未だにいがみ合っていることを心配された(鎮とキムの2人は660年前から続く因縁を知らない)。しかし、オロチに関することになれば神楽ちづるの手引きで手を組むこと(休戦する)もある。基本的に極めて険悪な関係であるが、『'97』の三種の神器チームのエンディングにおいて、過ちを悔い庵を救ってほしいと願う八尺瓊一族の思いを感じ取ったこともあり、庵を「血の盟約」から救おうとしたように、ごくたまに連帯感(友情)めいた感情を出す時がある。また、ちづるは2人の争いを止めさせようとしているが、当人たちは聞く耳を持たない。『KOF MIA』では勝利台詞で「生き甲斐を奪うのは可愛そうだから負けてやれない」という趣旨の台詞を言う。また、「一個人としての八神庵と決着を付けたい。オロチの力に飲まれるような人間に用はない」という趣旨の台詞も言い放っている[8]。 なお、庵を姓である「八神」と呼び、庵からは「京」と名前で呼び捨てにされているが、CVSシリーズでは、庵に対する呼称が「庵」と名前での呼び捨てになっている(ゲームキューブ版は例外)。なお、2人の初対面については「実は昔に会ったことがあるが、京も庵もそのことを覚えていないため、2人の認識では『'95』の前が初対面となる」と回答されている[9]。 矢吹真吾との関係弟子に矢吹真吾がいる(「草薙京の一番弟子」と本人は思っている)。 真吾はテレビ放送していた『'96』大会での京の姿に憧れ、ある日、授業をサボって屋上で寝ていた京に弟子入りを志願した。元々弟子を取るつもりはなかったため、京本人は指導に対する熱意を全く持っておらず、実際は目の前で技を見せる程度で、見返りとして真吾にパンや飲み物を買いに行かせるなどパシリ扱いしている。 ただし真吾の日々の努力と覚えのよさは認めており、『'97』の真吾チームエンディングでは真吾に自分のグローブを一組譲り、『2001』のエンディングでは自分の仲間を見つけるようアドバイスするなど、決して師匠としての自覚がないわけでもないようである。更に『XII』の京のバックストーリーでは気心の知れた頼もしい仲間の1人に真吾を挙げている。『KOF京』では真吾をメンバーに選ばなかった場合、自分の戦いをしっかり見ておくように言う場面もある。真吾自身は、いつかは京のように炎を出したいと思っているが、京は草薙の血を引いていない者は炎を出せないことを真吾に言わないでいる[注 8]。真吾は『KOF XI』(以下『XI』と表記)にて、神器の力を失ったちづるの代わりに京と庵の後見人となるべく、強引に京と庵と共にチームを組んでいる。 オロチ編の終焉後『'97』で八神庵や神楽ちづると共にオロチを封印したが、その直後ネスツに拉致され、能力の一部をデータ化して奪われた上に大量のクローンを作られてしまう。おまけにネスツ側のミスで草薙の力を弱められてしまい、「ネスツ編」では全力で炎が出せなくなっている。その結果、操作キャラクターとして、草薙京-1(京-1)・草薙京-2(京-2)・KUSANAGI・K9999が登場した[注 9]。京が拉致された理由としては、全世界をネスツの手でコントロールするための足となる殺人兵器を作り出す上で、地球意思であるオロチに対抗し得る力を武力として利用しない手はなかったからだという(結果的にクローンは事態を察知したハイデルンに回収される)。ネスツの研究施設からの脱出に成功した京は自分の力を弄ばれたことに怒り、復讐も兼ねてネスツと決着を付けることを決意する。 『KOF'99』(以下『'99』と表記)ではネスツから脱走している最中であったことから庵と共に隠れキャラクターとなっており、服装も学ランではなく新しい衣装になっている。オリジナルの京が隠れキャラクターとして扱われたのは現時点でアーケード版『'99』のみである。 『KOF2000』(以下『2000』と表記)では自らの足で再び、かつてオロチと戦った場所へ行く。そこで自身のボロボロになったグローブを眺めながら、ネスツと決着を付けない限りは日本にいるユキの元へ帰らないことを決意する(『2001』では紅丸にそのことを注意されている)。エンディングでは粛清を受けたクローンゼロが息を引き取る前に接触し、自らが死に物狂いで会得した「最終決戦奥義・無式」の力がゼロ・キャノンに利用されたことを知らされ激怒する。しかし、ネスツ編以後の『2003』では力を取り戻したのか、「最終決戦奥義・無式」を「三神技之壱」として使用していた。パラレルワールドの『MI』(以下『MI』と表記)シリーズでは未だ力を取り戻せていないようであり、この技がない(『MI2』では性能違い版が使用している)。 『2003』では京・庵・ちづるが封印したオロチの解放を目論む「遙けし彼の地より出ずる者たち」を名乗る一族の1人・無界を退けるが、その直後に現れたアッシュ・クリムゾンの襲撃によりちづるが力を奪われ、オロチの封印を解かれてしまう。ちづるを襲ったアッシュに対して激しい怒りを抱き、アッシュや「遙けし彼の地より出ずる者」が暗躍するKOFでの闘いに身を投じる。 『XII』では、何も背負うものがなく闘うことができたのは紅丸たちと出会った異種格闘技大会であり、95年度の大会でオロチの力を纏ったルガール・バーンシュタイン、そして自らの宿敵である八神庵に出会ってしまってから、オロチ一派との激闘やネスツとの闘いなどいつも何かのしがらみを背負って闘っていると回想している。 『XIII』では、最終的にアッシュが自らの存在の消滅と引き換えに「遙けし彼の地より出ずる者たち」の陰謀を防いだことでアッシュに関する記憶を失ったが、日本チームエンディングで庵と対峙した際に自分でも理由の分からない苛立ちを感じていた。 衣装の変遷オロチ編・ネスツ編・アッシュ編と章が変わることに服装が変わっている(詳細は下記に表示)。なお、多くの衣装で上着の背中に金環日食をモチーフとした金の「日輪の紋」が配されており、これは草薙流古武術継承者の証であると同時に彼のこだわりでもある。
キャラクターコンセプト比較的細身で努力嫌いな天才肌、というそれまでの格闘ゲームの主人公とは一線を画したキャラクター性について、キャラクター制作を担当した平木雄一郎は「リュウは絶対に超えなければいけない壁だが絶対に超えられない、同じ道を行っても勝てない」、「『修行が嫌いでは駄目なのか』『才能があるから強い、では駄目なのか』『イケメンでモテては駄目なのか』」といったことを考えキャラクター作りを進めた旨を語っている[16]。 『餓狼伝説』シリーズなどに携わっていた黒木信幸は、京のデザインに衝撃を受けたとファミ通とのインタビューの中で話しており、「(キャラクター制作において)自分たちは筋肉をいかに格好よく描くかを研究をしていたため、真逆の『KOF』が出てきたときは驚いた」と振り返っている[17]。 ゲーム上の特徴『'95』まではいわゆる「リュウ・ケン」タイプといわれる、飛び道具と対空技を併せ持ったキャラクターであった。地を這う炎の「百八式・闇払い」は気絶値が高く、無敵時間を持つ「鬼焼き」「百壱式・朧車」は反撃や対空迎撃にも使用可能であり、必殺技はいずれも連続技に組み込むことが可能(超必殺技「裏百八式・大蛇薙」を除く)。通常技はいずれも使い勝手がよく、あらゆる状況に対処できる。更に『'95』では、『'94』では近距離立ち強キックであった「七拾五式」が必殺技となり、決めた相手の体に食らい判定を残すようになる。『'95』での京はこれを利用した空中連続技を持ち、あらゆる相手を圧倒する強力な性能を持ったキャラクターであった。 しかし『'96』で全キャラクターの技が見直されたことに伴い、技のラインナップは大幅に変更された。これにより飛び道具が削除され、追加入力系の技などによる接近戦を主体としてラッシュを仕掛けてゆくキャラクターとなった。その後、『XI』で飛び道具が復活した。 荒咬みからの、追加入力系としては格闘ゲーム随一の分岐数は今でも増え続けており、追加入力からの中段下段の打ち分けや無敵技、固め技などは京を象徴する技となっている。 一方で『'97』『'98』では隠しキャラクターとして『'95』までに準じた性能の京を使用できる。『MI』シリーズでの「草薙京CLASSIC」も同様で、後述するKUSANAGIも設定上は別個のキャラクターながら性能に関しては同様である。 技一覧→詳細は「草薙流古武術」を参照
通常投げ
特殊技
必殺技
超必殺技
バリエーションクローン京の概要『'99』に登場するエディットキャラクターで、ネスツが製造した草薙京のクローン。『KOF2002 UNLIMITED MATCH』(以下『2002UM』と表記)にも再登場している。 クローンであるため容姿は京と瓜二つだが、オリジナルの京に比べると肌の色が浅黒い。また、京の技を使用するものの記憶までは再現されておらず、ネスツの命令に従うだけの人間兵器である[18]。 クローニングと併せて実施された戦闘データ移植の実験体でもあり、能力面が異なる様々なタイプのクローンが存在する[18]。京-1と京-2は同時期に製造された兄弟的な個体で、多数のクローンから選抜されて大会に送り込まれた。名前についている数字がそのまま製造番号を意味するかは不明だが、『KOF2000』の公式ホームページ内にあった用語辞典ではそれぞれ「クローン体第1号」「クローン体第2号」と記載されていた[19]。京-1・京-2の他に、彼らのデータを元にコストパフォーマンス重視でクローニングされた大量のクローン京が存在し、ネスツが企てていた世界同時テロ計画の実行要員として世界中の都市にばら撒かれていた[19]。彼らは、計画責任者のクリザリッドによるデータ転送を受けて活動を開始するようにプログラミングされており、一種の時限爆弾的な使われ方をしていた[18]。 なお、『'99』のエンディングにおいてハイデルンの部隊により京-1と京-2を除く全てのクローンが回収されたが、残る2体の行方は不明となっている。 下記の3名以外にK9999も京のクローンとされているが、こちらは不完全であり性能が京と大きく異なる。 草薙京-1草薙京-1 プロフィール 『'99』で登場したクローンの1人。性能のベースは『'95』までの京であるが、プロフィールの趣味にも「技のアレンジ」とある通り、オリジナルの京にはない性能や技を持つ。 設定上は、ネスツの技術が成熟していなかったために京の技の完全に再現することができず、「あくまで京の持つ技の特性をできる限りの状態まで引き出し、それでも不足しているところはネスツなりのアレンジで補われている」状態であり、オリジナルの京と似て非なる技を持つのはそのためとされている[19]。 攻撃力は全体的に高く設定されているが、「闇払い」を初めとする技の隙も大きい。 短ランのデフォルトカラーは青みがかった黒(紺色)で、襟章はキャラクターイラストでは向かって右側で菱形に「京」の文字、勝利画面では向かって左側で「I」の字を切り抜いた形となっている。
草薙京-2草薙京-2 プロフィール 草薙京-1と同じく、『'99』で登場したクローン。『'96』から『'98』の京が性能のベースとなっており、通常技の性能(主に地上での強キック)がオリジナル('99版京)のものと異なる。 設定上は、京-1によるトライアンドエラーの結果として技の再現度は向上しており、「技の再現に関しては、より完全な形に近付いた」とされている[19]。 短ランのデフォルトカラーは赤みがかった黒(茶色)で、襟章はキャラクターイラストでは炎をモチーフにした形、勝利画面では「II」の字を切り抜いた形で、いずれも詰襟の向かって左側に付けている。 なお、キャラクターイラストのポーズは京-1の左右反転だが視線がカメラ目線になっており、勝利画面のイラストも京-1とほぼ同一だが無表情の京-1と異なり口元に笑みを浮かべている。
KUSANAGIKUSANAGI プロフィール
『KOF2002』(以下『2002』と表記)から登場する。『2002』『NW』『2002UM』では前述の京-1、京-2と同じく京のクローンで草薙京のクローンのリーダー的存在。『2003』と『SKY STAGE』で登場するKUSANAGIのみ設定が異なり、神楽ちづるが「八咫の鏡」で作り出した幻影とされている。公式プロフィールはそのほとんどが「不明」で埋め尽くされている。 『NBC』の公式ホームページ内にある参戦タイトルの紹介ページでは、『2002』でのKUSANAGIについて、「記憶を操作されており本人は自分がクローン人間であることを知らない。草薙の炎を移植された人間だと思っている」という設定が記載されている[20]。同じネスツ仲間のK9999とは先輩後輩の関係だが、ネスツ関係者から自身とK9999の力をよく比べられ、K9999が弱い存在としてネスツ関係者に扱われていた事から、彼から一方的に強い劣等感を抱かれており、何かと喧嘩を売られることが多い為、険悪なライバル関係である。『2002』の掛け合いでは先輩の自分に一切敬語を使わず、自分に「さん」を付けずに呼び捨てにするK9999に怒りを露わにしている。格闘家として強い誇りを持っている様で武器を所持してKOFに参加する格闘家との掛け合いで「てめえ、素手で勝負しやがれー!」と怒りを露わにしている。 性能は『'95』までの京(厳密には『'98』の隠しキャラクターである'95草薙京)がベースとなっているが、京-1よりも再現度が高く、一部『'96』以降の技も使用することができる。 短ランのデフォルトカラーは紫がかった黒で、京-1・京-2よりも更に色の濃い肌と紅い眼が特徴。なおイラストにおいてクローン版は瞳が、幻影版は白目の部分が赤くなっており差別化されていたが、『2002UM』では眼球全体が赤く発光している。 このKUSANAGIのみ、『SKY STAGE』を除いてゲーム中での担当声優が異なっている(後述参照)。
登場作品
他のメディアでの京
キャスト担当声優
担当俳優テーマ曲
バリエーション
関連人物京の関連人物
草薙京-1/草薙京-2の関連人物
KUSANAGIの関連人物
脚注注釈
出典
参考文献
関連項目 |