赤﨑 暁(あかさき あきら、1998年1月21日 - )は、日本の陸上競技選手。九電工所属。専門種目は長距離走。熊本県菊池郡大津町出身[1]。
経歴
大津町立大津中学校時代はバレーボール部に所属していたが、地元のマラソン大会では陸上部の選手よりも速かったこともあり、開新高校入学後に本格的に陸上を始める[2]。中学校の1年先輩に古賀紗理那(女子バレー日本代表)がいる[3]。熊本出身の岡田正裕に誘われる形で拓殖大学に入学する[4]と、陸上競技部で急速に力をつけ、箱根駅伝には1年時から4年連続出場(第93回:10区12位、第94回:3区10位、第95回:1区18位、第96回:3区9位)[5]。主将となった大学4年時の上尾シティハーフマラソンでは1時間01分46秒のタイムで、同僚のジョセフ・ラジニ・レメティキに次ぐ大学男子の部2位(日本人学生トップ)に入った[6]。
卒業後は2019年のマラソングランドチャンピオンシップで4位に入った大塚祥平の走りに感銘を受けて九電工に入社[2]。初年度からニューイヤー駅伝に出場する一方で、社会人2年目からマラソンに挑戦[5]。デビュー戦となった別府大分毎日マラソンで早くもサブテンを達成すると、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)チャレンジ対象レースとなった同年12月の福岡国際マラソンでは2時間09分01秒の自己新を更新し[5]8位入賞(日本人2位)、MGCへの挑戦権を獲得する。
2023年のMGCではレース終盤の小山直城のスパートにはついて行けなかったものの、最後の坂で大迫傑・川内優輝といった実力者を振り切ってゴール、2位(2時間09分06秒)に入り、パリ五輪代表選手に内定した[7]。
2024年8月に開催されたパリオリンピックのマラソンでは30km手前までは先頭集団に付き、その後も大きく遅れることなく走り5位をキープし続けた。フィニッシュ直前で抜かれて順位を一つ落としたが、自身初のオリンピックで6位入賞を果たした[8][9]。
人物
戦績・記録
大学三大駅伝
学年 |
出雲駅伝 |
全日本大学駅伝 |
箱根駅伝
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1年生 (2016年度) |
第28回 拓殖大学 不参加 |
第48回 5区-区間11位 35分55秒 |
第93回 10区-区間12位 1時間13分05秒
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2年生 (2017年度) |
第29回 拓殖大学 不参加 |
第49回 拓殖大学 不参加 |
第94回 3区-区間10位 1時間04分08秒
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3年生 (2018年度) |
第30回 6区-区間9位 30分52秒 |
第50回 拓殖大学 不参加 |
第95回 1区-区間18位 1時間04分26秒
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4年生 (2019年度) |
第31回 1区-区間3位 24分26秒 |
第51回 3区-区間3位 33分57秒 (区間新記録) |
第96回 3区-区間9位 1時間02分53秒
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年 |
区間 |
順位 |
記録 |
備考
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2021年(第65回) |
7区 |
6位 |
47分26秒 |
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2022年(第66回) |
7区 |
24位 |
48分57秒 |
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2023年(第67回) |
4区 |
29位 |
1時間06分58秒 |
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2024年(第68回) |
2区 |
22位 |
1時間03分59秒 |
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その他の駅伝戦績
年 |
大会 |
区間 |
区間順位 |
記録 |
備考
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2020 |
第57回九州実業団毎日駅伝競走大会 |
5区(13.0km) |
5位 |
38分39秒 |
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2021 |
第58回九州実業団毎日駅伝競走大会 |
5区(13.0km) |
9位 |
38分50秒 |
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2022 |
第59回九州実業団毎日駅伝競走大会 |
6区(10.9km) |
5位 |
32分11秒 |
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2023 |
第28回天皇盃全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 |
7区(13.0km) |
29位 |
38分42秒 |
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2024 |
第29回天皇盃全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 |
7区(13.0km) |
37位 |
39分13秒 |
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マラソン全成績
脚注
外部リンク