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この項目では、長野県飯田市にある駅について説明しています。北朝鮮にある同名の駅については「金野駅 (咸鏡南道)」をご覧ください。 |
金野駅(きんのえき)は、長野県飯田市千栄()にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線の駅である[1]。
歴史
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅[1]。飯田駅管理の無人駅で駅舎は無いが、ホーム上に待合所がある。
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駅全景(2010年5月)
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北側(辰野方)を望む(1979年)
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南側(豊橋方)を望む(1979年)
利用状況
2018年度の乗車人員は僅か198人で、1日利用客数は1人にも満たない。その利用客の殆どが地元民では無く後述のレストラン目的で来訪する客である。
飯田線内の全94駅の中で最も利用客数が少ない。
以下の数字は全て年間利用客数である。
- 2003年度 - 314人
- 2004年度 - 273人
- 2005年度 - 248人
- 2006年度 - 109人
- 2007年度 - 83人
- 2008年度 - 141人
- 2009年度 - 138人
- 2010年度 - 155人
- 2011年度 - 157人
- 2012年度 - 227人
- 2013年度 - 169人
- 2014年度 - 236人
- 2015年度 - 195人
- 2016年度 - 162人
- 2017年度 - 198人
- 2018年度 - 198人
特徴
- 秘境駅の1つであり、周辺に民家は1軒も無い。駅名の由来になった金野の集落は、駅からの道を約3.5キロメートル(km)[1](徒歩1時間ほど)進み、米川に掛かる橋を渡り登った先にある。ただし集落自体は駅から1 km[1](徒歩20 - 30分)程坂道を登れば姿を現す。道路は舗装されており、秘境駅でありながら、駅前まで車を横付け出来る珍しい駅となっている[5]。また、2011年より駅からやや距離(徒歩15分)はあるものの、個人経営による食堂「ジジ王国 山のレストラン」がオープンしていた(要予約制であった)が、2021年1月10日付で廃業となった[6]。
- 駅前には以前は屋根付の自転車置き場があったが現在は撤去され基礎部分が残っている。
- 集落から離れているのは、この区間を建設した三信鉄道が、当初は集落の多い場所に線路を通そうとしたが、天竜川によって作られた複雑な地形に開削を断念し、このルートになったためである。ちなみに、金野集落は駅の位置する飯田市には無く、隣接する泰阜村にある[7]。
- 当初当駅開設予定は無かったが、当時の村人の運動によって造られることとなった。駅ベンチには『飯田線らくがきノートシリーズ』という交換ノートが置かれている[8]。
- 駅看板の「金」に触れると金運が上がると言われる[1]。
駅周辺
隣の駅
- 東海旅客鉄道(JR東海)
- 飯田線
- ■快速(上りのみ運転)・■普通(一部の列車は通過)
- 唐笠駅 - 金野駅 - 千代駅
脚注
参考文献
- 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「飯田線・身延線・小海線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第3号、朝日新聞出版、2009年7月26日。
関連項目
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