長居公園通長居公園通(ながいこうえんどおり)は、大阪市内を東西に走る道路の一つ。長居公園(大阪市東住吉区)の南縁を通ることから名付けられた。 概要区間は大阪市住之江区の浜口交差点(住之江通、国道26号) - 大阪市平野区の長吉長原東交差点(大阪府道2号大阪中央環状線)で、国道309号・国道479号・大阪府道179号住吉八尾線のそれぞれ一部に当たる。 東住吉区の湯里6交差点以西は片側2車線の計4車線道路で、同交差点以東は片側3車線の計6車線道路である。 平野区の瓜破交差点以東の地下には地下鉄谷町線が通っている。また、同交差点以西に関しても谷町線喜連瓜破駅と地下鉄四つ橋線・ニュートラム住之江公園駅とを結ぶ地下鉄を建設する構想(敷津長吉線)がある。 平野区の谷町線出戸駅付近には、廃線となった阪和貨物線を乗り越える立体交差がある。 住吉区長居では、かつてJR阪和線との平面交差のための踏切が「開かずの踏切」として、朝の通勤時間帯には深刻な渋滞を引き起こす要因となって、ここを通過する車両や歩行者を長年の間悩ませていた。しかし当該部分の阪和線区間が高架化されたことで踏切が廃止されたため、悲願であった踏切渋滞が解消された。だが、南海高野線の踏切はいまだに残っており、ここでも渋滞が起こっている。 明治時代の頃は、「境道」あるいは「八尾街道」と呼ばれていた[1]。この道筋が古い文献に現れるのは『日本書紀』で、5世紀後期頃に住吉津[注釈 1]から大阪平野を南北に縦貫する京中大道に直交していたとされる磯歯津路(しはつのみち、シハツ道)がその前身と見られている[1]。『日本書紀』の雄略天皇14年正月の中に「呉の客の道を為りて、磯歯津路に通ず。」の記述があり、大陸の使節を大阪湾に面した港から難波の都に迎え入れるために築かれた道であると考えられている[2]。 昭和50年代までは、敷津浦(現:北島)と喜連を結ぶ道という意味で「敷津喜連線」と呼ばれていたこともあったが、実際の地名にそぐわなくなってきたため、この頃を境に徐々に「敷津喜連線」という呼ばれ方をされることはなくなっていった。 1982年に大阪国際女子マラソンが始まって以来、長年長居スタジアムを発着点とするロードレースのコースになっていたが、2011年に大阪国際女子マラソンのコースが変更されたため、この通りを通るロードレースは廃止された。 路線状況交通量2005年度(大阪国道事務所 道の資料室より)
地理沿線情報
交差する道路
交差する鉄道
脚注注釈
出典参考文献
関連項目 |