鬥部()は、漢字を部首により分類したグループの一つ。
康熙字典214部首では191番目に置かれる(10画の5番目、亥集の5番目)。
概要
「鬥」字はたたかうこと・あらそうことを意味する。その字形は二人の人間が素手でたたかう様子に象っている。
なお「鬥」の異体字に「鬬」があり(ただし、「鬬」字には遇うという別義もある)、そのまた異体字に「鬪」があるが、中国・台湾・香港ではこの異体字関係を整理して「鬥」を標準字体としている。
一方、日本・韓国では「鬪」字を正字とし、さらに日本の新字体では、それを「門」に変形させた「闘」を使っている。また中国の簡体字では「鬥」を「斗」と簡略化している。
偏旁の意符としては闘争に関することを示す。このとき上と左右を囲い、半包囲構造を形成する。なお中国の簡体字では概ね「門」を簡化したものと同じ「门」を使っている。
鬥部はこのような意符を構成要素に持つ漢字を収録している。
部首の通称
- 日本:たたかいがまえ・とうがまえ
- 韓国:싸울투부(ssaul tu bu、たたかう鬥部)
- 英米:Radical fight
部首字
鬥
例字