黒後愛
黒後 愛(くろご あい、1998年6月14日 - )は、日本の女子バレーボール選手である。 来歴栃木県宇都宮市出身。2人姉妹の次女(5つ上の姉がいる)。家族全員がバレーボールに取り組むバレーボール一家に生まれる。小学3年生のとき、両親と姉の影響を受け地元のジュニアチーム「サンダース」でバレーボールを始めた[3][4]。 宇都宮市立若松原中学校では2年生で全日本中学選抜に選出され、3年生では全国都道府県対抗中学バレーボール大会の栃木県代表チームに選出。結果は2回戦敗退だったが、優秀選手賞を獲得[5][6]。 下北沢成徳高等学校 時代下北沢成徳高等学校へ進学した2014年6月、日本バレーボール協会が立ち上げた「Project CORE」のメンバー8名に選出され、「東京オリンピックに相応しい選手になっていきたい」と抱負を語っている。なおメンバーには後にチームメイトとなる伊藤望や、日本代表でチームメイトになる古賀紗理那(NECレッドロケッツ)がいた[7]。 翌2015年には全日本ユース代表に選出され、8月に開催された第14回世界ユース選手権に出場、ベストサーバーに選出された[8]。国内大会では2015年の春高バレーでベスト8、2016年の同大会では優勝の原動力となりMVPを獲得[9]。続く5月開催の第65回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会では、グループ戦敗退ながらデンソーにフルセット勝ちし[10]、新人賞にあたる若鷲賞を受賞[11]。同年夏のインターハイでも優勝の原動力となり、ベスト6及び優勝選手賞を獲得した[12]。2017年の春高では、決勝で後に同期入団となる小川愛里奈のいる就実高校を下し、大会連覇を果たすと共にMVPに耀いた[13]。 東レアローズ 時代2017年1月26日、東レアローズへの入団内定が発表され[14][15]、続く3月には2017年度の日本代表登録メンバー26名にも選出された[16]。9月開催の2017年ワールドグランドチャンピオンズカップの出場メンバーにも登録されたが[17]、最終的にメンバーから外れている[18]。一方ジュニア代表としては同年7月にメキシコのベラクルス州コルドバおよびボカ・デル・リオで開催された第19回世界ジュニア女子選手権大会(U-20)の全試合にスターティングメンバーとして出場し、エースとして日本ジュニア代表の銅メダル獲得に貢献した[19]。 Vリーグデビューは2017年10月22日のVプレミアリーグ開幕戦(トヨタ車体クインシーズ戦)。スタメン出場で13得点(スパイク12得点、ブロック1得点)を挙げデビューを飾る[20]と、シーズンを通して東レの攻守の中心として活躍、最優秀新人賞に輝いた[21]。 翌2018年は、世界選手権の前哨戦として初めて開催されたネーションズリーグで日本代表デビューを果たし、タイ戦で29得点を挙げるなどの活躍で一躍注目を集める[22]。迎えた9月の世界選手権では、1次リーグのオランダ戦で両チーム最多の25得点を挙げる活躍を見せるも2次リーグより調子を落とすなど苦戦。それでも古賀紗理那に次ぐ107点を挙げ、前回大会から順位を一つ上げた6位に押し上げる原動力となった[23]。一方東レではヤナ・クランに次ぐ551得点を挙げ、チームを準優勝に導いた[24]。 2019年では9月のワールドカップ直前に右足首を痛めて出遅れたが、27日のセルビア戦で復帰[25][26][27]。この負傷の影響もあり2019/20のVリーグでは開幕からは出場せず[28]、11月16日の埼玉上尾メディックス戦でスタメン復帰[29]。なお、このシーズンは菅野幸一郎監督の方針もあり、代表から継続する形でオポジットでプレーした[30]。17試合に出場したがチームは6位に終わった。 2020年は、代表では2020東京五輪の延期が3月に決定[31]する一方、チームではキャプテンに就任[32][33]。8月に行われた日本代表合宿での会見では「『絶望』みたいな感覚はなかった」「この1年で課題をクリアし、パワーアップしたい」「(キャプテン就任について)ありのままの自分でいいのかなと思えている自分がいます」と抱負を語っている[31]。2020/21のVリーグは、レギュラーラウンドを21戦全勝で終え、ファイナルでJTマーヴェラスに敗れ皇后杯と共に準優勝に終わったものの、キャプテンとしてチームを牽引。チームの地元・滋賀県における運動・スポーツ実施率向上啓発ポスターにも起用されるなど、チームの顔としての活動も目立った[34]。なおこのシーズンはNHK『スポーツ×ヒューマン』がシーズンを通して密着取材。チーム事務局の伊東都が持つビデオカメラだけの映像(ナレーションもない)で、好調なチームの一方で「横棒(キャプテンマーク)だけのキャプテンだなって思ってた」と、キャプテンとしてのあり方に悩む姿がドキュメンタリー形式で放送されている[35]。 2021年6月30日、2020東京五輪の出場メンバー12名に選出され[36][37]、五輪に初出場。監督の中田久美からエースに指名されていたが[38]、チームは25年ぶりとなる予選敗退に終わる[39]。続く9月27日、体調を崩したことによる休養入りがチームより発表され[40]、2021/22シーズンはリーグ戦、皇后杯、黒鷲旗含め一切の出場がなかった。なおチームキャプテンは副キャプテンの白井美沙紀に引き継がれた[41][42]。シーズン不在の影響もあって2022年度の代表メンバーから外れた[43]。 休養発表後の動向が一切不明だったが、1年3か月ぶりに更新された2022年6月11日の自身のインスタグラムで、チームに合流していることを明かした[44]。 2023年、2022-23シーズン終了をもって東レアローズを退団し[45][46]、埼玉上尾メディックスに移籍した[47][48]。 2024年、3年ぶりに日本代表に選出された[49][50]。 人物・エピソード
球歴ユース代表(2015年)
ジュニア代表(2016-2017年)
日本代表(2017-2021年、2024年)
所属チーム
受賞歴
個人成績
出演
脚注
外部リンク
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