2014年のJリーグ ディビジョン1
この項目では、2014年シーズンのJリーグ ディビジョン1(J1)について述べる。 2014年シーズンのJ1のクラブ2014年シーズンのJ1のクラブ数は前年同様の18。ガンバ大阪とヴィッセル神戸は1シーズンでJ1に復帰。徳島ヴォルティスは初のJ1昇格。
監督交代特記なき場合、監督代行はトップチームのヘッドコーチが務めた。
レギュレーションの変更点試合のレギュレーションそのものに大きな変更点はない。 リーグ上位の特典として与えられたAFCチャンピオンズリーグ (ACL) 出場権については、2015年大会からアジアサッカー連盟 (AFC) ランキングに基づく一部修正が行われ、日本からの出場枠が「本大会4チーム」から「本大会3チーム+プレーオフ進出1チーム」に変更となった[13]。これを受け、リーグ上位のACL出場権は「上位3チームが本大会進出」から「上位2チームが本大会進出、3位(天皇杯全日本サッカー選手権大会優勝クラブがリーグ3位以内の場合は4位)がプレーオフ進出」に変更となった。 なお、月間ベストゴールの選考方法が、「ファン・サポーターによるインターネット投票」から、「ファン・サポーターによるノミネートゴール選出→Jリーグ選考委員(中西大介常務理事・宮本恒靖特任理事)による選定」に変更になっている[14]。 2014年シーズンのJ1のスケジュール2013年12月17日に2014年のJリーグのスケジュールが発表された[15]。当初は3月1日に開幕し、12月6日閉幕の全34節・306試合で行われる予定だったが、最終節のアルビレックス新潟対柏レイソル戦が大雪の影響で中止となり代替試合が12月8日に行われた[16]。途中、2014 FIFAワールドカップの関係で5月17・18日開催の第14節から約2か月間の中断期間に入り、7月19日開催の第15節から再開した[注釈 1]。 リーグ概要→「2014年J1最終節」も参照
リーグ序盤戦は、安定した戦力で3連覇を狙う広島、DF伊東幸敏・DF昌子源・MF柴崎岳・MF豊川雄太・FW土居聖真といった若手の積極起用策が功を奏した鹿島、ペドロ・ジュニオールとマルキーニョスの2トップをはじめとする大型補強が実を結んだ神戸、日本代表GK西川周作の加入で守備の安定度が増した浦和などのチームがリーグを引っ張る[17] が、AFCチャンピオンズリーグ2014 (ACL) との過密日程を強いられ勝ちきれない試合の続いた広島が一歩後退、替わってダークホース的存在だった鳥栖が上位に浮上する。W杯中断前のリーグ前半戦(第14節終了時)の順位は、首位浦和、2位鳥栖、3位神戸、4位鹿島の順であった。 W杯中断明けの後半戦に入り、神戸が中断明けの4試合で2分2敗と失速し優勝争いから後退、替わって上位に食い込んできたのは、前年の戦力を維持しACLの影響もなくシーズン前からの下馬評も高かった川崎[18][19] と、前半戦終了時には首位浦和と勝ち点差14の降格圏16位[20] に沈みながら、中断期間中に怪我から復帰した宇佐美貴史と期限付き加入したパトリックの2トップの活躍で中断明けに5連勝し一気に上位に食い込んできたG大阪の2チームであった。そんな中、首位を争っていた鳥栖が第18節終了直後に監督の尹晶煥との契約を突然解除。これでチームに動揺が走ったのか鳥栖は首位争いから一歩後退し、第19節以降は浦和が安定した戦い方で首位をキープする。浦和は第22節から4連勝するなどこのまま逃げ切り優勝かとも思われたが、第26節以降は5試合でわずか1勝(2分け2敗)と勢いが衰え、上位混戦に拍車がかかる状況となる。 第31節終了時には5試合で1勝4敗と失速した川崎の優勝可能性が消滅[21]、優勝争いは浦和・G大阪・鹿島・鳥栖の4チームにまで絞られ、第32節の浦和とG大阪との勝ち点差5での直接対決(埼玉スタジアム2002)で浦和が勝てば、その時点で浦和の優勝が決定するという状況にまでこぎ着けた[22]。しかしこの試合、終盤の佐藤晃大・倉田秋の得点でG大阪が2-0で勝利し優勝の可能性を残す[23] と、さらに次の第33節、首位浦和と4位鳥栖の直接対決(ベストアメニティスタジアム)で、MF阿部勇樹のPKで浦和が先制するも後半アディショナルタイムに鳥栖DF小林久晃に同点ゴールを決められ引き分け。神戸に勝利したG大阪が勝ち点で並び、得失点差でG大阪がついに首位に浮上する[24]。 迎えた最終節、勝ち点で並ぶG大阪・浦和と勝ち点差2の鹿島の3チームに絞られた優勝争いは、G大阪がアウェーで徳島に引き分け、浦和がホームで名古屋に逆転負け、鹿島がホームで鳥栖に負けとなり、結果的に勝ち点差1でG大阪が差しきって2011年の柏以来2チーム目となる「J1昇格年でのリーグ優勝」、さらには史上初となる「首位と勝ち点差14からの逆転優勝」を成し遂げた[20][25]。浦和はFW興梠慎三の戦線離脱もあって最後の3試合で1分け2敗(第28節以降の7試合で1勝3分け3敗)と、またしてもリーグ終盤で失速し優勝を逃す結果となった[26]。なお、AFCチャンピオンズリーグ2015出場権については、G大阪・浦和・鹿島の他、柏がリーグ最終盤に7連勝して鳥栖に勝ち点・得失点差で並び、総得点の差で柏が4位に食い込み、G大阪が第94回天皇杯で優勝したことから、柏もACL出場権(プレーオフ出場権)を獲得した[27]。 一方、残留争いについては、開幕戦で0-5と大敗、そのままリーグワーストとなる開幕から9連敗[注釈 2]を喫し、浮上のきっかけがつかめないまま最下位に沈んだ徳島が第28節終了時に5試合を残して「シーズン全試合最下位」が確定[29]。残る2チームについては第31節終了時点で勝ち点差6の中にひしめく甲府・仙台・清水・大宮・C大阪の5チームに可能性が残り[30]、第32節で広島に勝った甲府[31]、第33節で徳島に勝った仙台[32] のJ1残留が確定する一方、第33節で鹿島に敗れたC大阪の16位以下が確定[33]。最終節に残る1枠を清水と大宮が争う形となった。「負けなければ残留」の清水は甲府相手に無失点でしのぎ、スコアレスドローで残留を確定[34]。一方、大宮はC大阪に勝利したものの、10年キープし続けたJ1の座から滑り落ちることとなった[35]。 順位表・戦績表順位表
戦績表得点ランキング
最終更新は2014年12月8日の試合終了時 表彰月間MVP
月間ベストゴール
観客動員
最終更新:2014年12月4日 脚注注釈出典
関連項目
外部リンク
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