2016年ロシアグランプリ (2016 Russian Grand Prix) は、2016年のF1世界選手権第4戦として、2016年5月1日にソチ・オートドロームで開催された。
レース前
セバスチャン・ベッテルは前戦中国GPでキミ・ライコネンと接触したダメージによりギアボックスを交換、6戦以内のギアボックス交換のため5グリッド降格が確定[1]。
ダニエル・リカルド(レッドブル)が金曜午前のフリー走行1回目でキャノピー型コクピット保護デバイス(通称「エアロスクリーン」)をマシンに装着してテスト走行を行った[2]。
予選
2016年4月30日(土曜日)
ニコ・ロズベルグが2戦連続のポールポジション。2位のセバスチャン・ベッテルは降格により7番グリッド、3位のバルテリ・ボッタスがフロントローを獲得した。ルイス・ハミルトンはQ2でパワーユニット(MGU-H)のトラブルによりパワーロス。これによりQ3を走行できず10位に終わった[3]。
結果
- 追記
決勝
2016年5月1日(日曜日)
[5]
ニコ・ロズベルグが一度もトップの座を譲らず独走、ポール・トゥ・ウィンで開幕4連勝(前年からの通算で7連勝=史上4人目[6])を飾った。また、52周目にファステストラップを記録し、キャリア初の「グランドスラム[7]」を達成した。予選でパワーユニットのトラブルが発生して10位に沈んだルイス・ハミルトンは、エンジンを開幕戦オーストラリアGPで使用していたものに戻し、ターボチャージャーとMGU-Hを新品に交換して決勝に臨み[8][9]、2位まで順位を上げメルセデスのワン・ツー・フィニッシュに貢献した。
このレースもスタート直後から荒れた展開となった。2週間前の中国GPでスタート直後に接触したセバスチャン・ベッテルとダニール・クビアトだったが、今度はベッテルがターン2とターン3でクビアトに追突されクラッシュ、リタイアとなる。ベッテルは無線で怒りをあらわにしたが、レッドブル時代のボスであるクリスチャン・ホーナーにピットウォールで一言交わし、冷静さを取り戻した[10]。クビアトは10秒のストップ&ゴー・ペナルティが科せられた。なお、ダニエル・リカルドやセルジオ・ペレスもこの接触に巻き込まれている。後方でも数台の接触があり、ニコ・ヒュルケンベルグとリオ・ハリアントがリタイア、エステバン・グティエレスにドライブスルーペナルティが科せられた。これらの多重事故によりセーフティカーが導入された。
2番手スタートのバルテリ・ボッタスはピットインでキミ・ライコネンにオーバーカットを許し4位に後退、ライコネンが3位に上がった。マクラーレンはフェルナンド・アロンソが6位、ジェンソン・バトンが10位でダブル入賞。ルノーはケビン・マグヌッセンが7位に入賞し、F1復帰後初ポイントを獲得。このレースが参戦100戦目となったペレスは、序盤の事故により左リヤタイヤがパンクしたものの9位入賞を果たした。
結果
- ファステストラップ
- ラップリーダー
- 追記
第4戦終了時点のランキング
- ドライバーズ・チャンピオンシップ
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- コンストラクターズ・チャンピオンシップ
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- 注:ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。
脚注