E-moteE-mote(エモート)は、M2が開発した、イラストを立体的にアニメーションさせる技術、および開発ツールの名称である[1][2]。なお、名称は「Emotional Motion Technology」の略[2]。 概要
キャラクターの立ち絵で、表情やポーズなどのアニメーションを簡単に作成することができる[2]。例えば表情をアニメーションさせる場合、通常は口パク・目パチ・眉毛など様々な差分パターン画像を用意しなければならないが、E-moteでは目・口・眉などの各パーツを変形させてパターンを作るため、少ない画像素材で簡単にアニメーションが作成できる[2]。各パーツについて、物理挙動(硬さ・重さ・揺れ具合)、風や角度の影響、変形遷移・円形クランプなど、様々な設定が可能[3]。また「男子正面」「女子正面」などのテンプレートがあらかじめ用意されており、立ち絵画像をそのテンプレートに当てはめることで、すぐに立体的なアニメーションとして動かすことができる[3]。 また、開発元のM2は、E-moteをベースとした機能限定版のツール、E-mote Free Movie Maker(通称・えもふり)も無償で公開している[4]。 開発の経緯M2では以前から、アクションゲームのキャラクターやユーザーインターフェイスの制作ツールを社内で開発していた[2]。『魂斗羅ReBirth』や『ドラキュラ伝説 ReBirth』の開発で使用したモーションエディターをベースに、アドベンチャーゲームのキャラクターを動かすことに特化した技術として「E-mote」が開発された[2]。 開発のきっかけはういんどみるからの「動く立ち絵」についての相談で[2]、2012年11月30日に発売された『ウィッチズガーデン』(ういんどみるOasis)で正式に導入された[5][6]。『ウィッチズガーデン』開発時にはまだE-mote用のUIツールが無く、元々のモーションエディターを使って開発していたが、そのままでは複雑で操作が難しいため、キャラクター作成に必要な機能だけを搭載した専用ツール「E-mote Lite」が開発された[2]。 なお、E-moteの技術には、雪などの背景パーティクルを動かす機能もあるが、これらの背景テンプレートについては今後E-mote Liteに組み込まれる予定[2]。 歴史
対応プラットフォーム(出典:[10])
採用作品アプリ
家庭用ゲーム
アーケードゲームブラウザゲームWindows用ゲーム
その他
アダルト作品
出典
外部リンク
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