Less
less(レス)は、Unix系のシステムにおいて、テキストファイルの内容を閲覧するために用いられるプログラム(ページャ)である。moreに似ているが、前方向だけでなく後方向にもスクロールできるよう拡張されている。 使用法構文は次の通りである。 less [options] <file_name> lessはオプションを指定することで振る舞いを変えることができる。例えば、スクリーン上に表示する行数などである。これらのオプションはシステムによって異なる可能性がある。閲覧中にはさまざまなコマンドが利用できるが、これらのコマンドはmoreやviのものに基づいている。インクリメンタルサーチによるパターン検索も可能である。 デフォルトでは、lessはファイルの内容を標準出力に書き出す。出力が端末以外のものにリダイレクトされた場合、例えばパイプによって別のコマンドに渡された場合、lessはcatコマンドのように振舞う。 作者・著作権他lessは1983年にMark Nudelmanによって書かれ、2012年現在はGNUプロジェクトの一部となっている。大抵のオープン・ソースに基づくUNIX系システムには含まれているユーティリティである。 日本語への対応オリジナルのlessはそのままでは日本語を表現するために広く用いられていたISO-2022-JP(JISコード)、EUC-JPやShift_JISを正しく表示することができなかった(ただし オリジナルのバージョン346以降はUTF-8の表示への対応を謳っている[2])。 これに対処するためKazushi (Jam) Marukawaらがオリジナルのソースに対するパッチを制作した。パッチを適用したコマンドはjlessと呼ばれており、上記の複数の漢字コードの自動認識、自動変換に対応している。これは日本国内において広く受け容れられ、FreeBSD ports collectionにも含まれている[3]。またMicrosoft Windowsにも移植されている。しかしながらjlessには以下のような問題もある。 jlessの問題点
脚注
注
外部リンク
|